2012年06月23日

6/23宮城・仙台 SENDAI BOOK MARKET

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だいぶ二日酔いで、もう夏としか言いようのない午前中の仙台の街へ。強い日差しに目を細めながらテクテク歩き、『青葉通り』と『南町通り』間の『サンモール一番町』に向かう。今日はこの大きなアーケードの下に、五十ほどの古本箱畑が生まれるのだ!『青葉通り』からアーケードに入ると、左手に早速古本の並ぶブースが出現。すでに古本に目を凝らす人の姿も大勢!おっ!あの長テーブルと本棚の組み合わせを一人で仕切るのは、気仙沼「唯書館」(2012/02/25参照)の青年店員さん!再会の喜びと激励の意味を勝手に込めて、創元推理文庫「ドラキュラ紀元」「ドラキュラ崩御」共にキム・ニューマンを購入する。続いてはかなり立派な「出張わめぞブース」。昨晩あれだけゲハゲハとお酒を底無しに飲んでいた人たちが、真面目にキリリと声を出し働いている。己の萎びた体たらくと比べ、感心しながら創元SF文庫「トリフィド時代/ジョン・ウィンダム」…こんな新装版が出ていたのか。カバーのトリフィド図案がとにかく痺れる一冊。あぁ、私は何故こんなにもトリフィドを好きになってしまったのか…河出書房新社「昆虫標本商万国数奇譚/川村俊一」を購入。レジにいた向井氏が「もっと遠慮せずに買っていいんですよ」と悪魔の囁き…いや、ここは旅先旅先。自制しなければ。さらに南へ進むと。大量の絵本ブースと「ビッグイシュー」の販売所があり、その先は道の両側に自由気ままな古本の花が咲いた「一箱古本市」。若者から年配の方までが、しっかりと小さな店舗を形作り、古本を販売している!ぬぬぬ、ただ余った本を売っているようなお店は少なく、テーマ性や箱造りを楽しんでいるお店が連続。中には関東各地で見かける顔もあり、そのバイタリティに驚かされる。あっ、南陀楼綾繁氏も出店している。少しお話しさせていただき、集英社文庫「ミャンマーの柳生一族/高野秀行」を購入する。箱を連続で眺めつつ、次は左手中程にある「東北ブックコンテナ」を通り過ぎ、「Book!Book!Cafe」の「仙台文庫」で「仙台文庫別冊 月刊佐藤純子」を購入する。実は今日ここに来たのは、元をたどれば2012/04/28の一箱古本市(12:25の項参照)で言葉を交わした佐藤純子氏に「今度はぜひ仙台に来て下さい」と言われ「ハイ」と答えたことだったりする。どうにか約束を守れたことにホッとする。彼女は自主的に「サインしてもいいですか?」と扉ページにサインペンを走らせる。こちらはギクシャク緊張しながらお話しさせていただく。さらに南には再び「一箱古本市」が展開。そしてここで本日一番の収穫を手にすることとなる!小さなお子様が店番する「ななみやたかちん」で、500円のダヴィッド社「神代辰巳 オリジナルシナリオ集」を発見!総毛立ち、即購入!お子様に「これを下さい」と手渡すと、困惑しつつ近くの父を呼んで精算にこぎ着ける。その後、売り上げノートに娘に本の題名を記入させようと、しばし父が奮闘する展開。「カミは神様の神で、ダイは代替わりの代…」…果たして通じるのだろうか、お子様に!ふう、とここで一息つき、カチッと古本スイッチがオフになる。本に群がる人々から離れ、昨日の『壱弐参横丁』に足を踏み入れる。今日の「鉄塔文庫」は午前十一時から営業しているので、腹ごしらえに一杯!と暖簾を潜ると、うはっ!岡崎武志氏と萩原魚雷氏!今日も驚き&脱力し、入る度に知り合いに会う、この酒場に畏敬の念を抱く。せっかくなので同席させていただき、しばしの昼呑みモード。もはや古本に囲まれた空間は仙台には見えず、ただただ古本屋話に耽溺する、素敵な人たちと素敵なひと時…。小一時間ほど飲んだ後、サンモールに別れを告げて、ひとり街の北にある「火星の庭」(2008/05/24参照)を目指してテクテク。かなり歩いて「定禅寺通り」にたどり着き、四年ぶりの店内へ。
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美味しそうなカレーの匂いの中を泳ぎながら探すのは、『架空の土地へのガイドブック展〜怪獣の世界編〜』。首尾良くカウンターレジ前にあるピアノの上に、関連本が飾られているのを見付ける。おぉ、『モスラ』原作本!金城哲夫と佐々木守のシナリオ集!成田亨!円谷英二の児童偉人本!と興奮しながら手を伸ばすが、ここにあるのはすべて非売品の閲覧用。涎を垂らしながら眺めた後、店内を寂しくウロウロ…すると窓際に販売用の本が並んでいるのを発見。こちらも中々楽しい本が…むっ、これは「宇宙船ビーグル号の冒険」のジュブナイル版!少し値が張るが、これに決めたとレジに一直線。すると今日は店主さんが一箱古本市に出向いているので、旦那さんが「ありがとうございます」と顔を綻ばせ精算。偕成社「宇宙怪獣ゾーン/バン・ボクト」を購入する。そして「特集コーナーお買上げの方には、これを」と吊るしてあった手製のブロマイドくじモドキの束を差し出す。血の滾るサービスではないか!一枚力を入れて引き抜くと、中にはさらなる手製なオリジナルの怪獣カード…おぉ「火星の庭」よ、あなたは一体何処に向かっているのだろうか…。そんなことを楽しく思いながら、仙台の旅を終えへビュワーンと帰ると、午後五時の東京には、復活間近な新しい東京駅舎の姿が、ドンと横たわっていた。

posted by tokusan at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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