週明けから立て込んでいた仕事を、鬼神のように片付けて、先日の市での売り上げを古本界に還元するため、遠くへ!豊橋でひかり号を乗り捨てて、東海道線の新快速で西に向かってひた走る。三十分で目的駅に着くと、蒸し焼きオーブン内に迷い込んだような熱波!もはや強烈過ぎる陽光は、生命を削り取る危険なエネルギーに!日の光にこんなにも怯えることになるなんて‥と戦きながら、北口側の空中通路からすぐの西側階段を下りて、ロータリーには目もくれず、線路沿いに北西へと進む。するとすぐ左手に踏切が現れ、道はナナメ45度に折れ曲がり、商店街と風俗街が優しく手を結んだ静かな通りとなる。道なりにそのまま北東に歩いて行く。桁下3.2mの陸橋下を抜け、まばらな商店街をさらに先へ。ほっほぅ、100mほどで左手に、白く清潔な古書店の姿が見えて来た。三階建て集合住宅の一階にある店舗は、近付くとかなり横幅を持っていることが判る。軒にはシンプルな看板文字と縦長看板‥素敵な店名だ。出入口右側に二台のフレーム本棚があり、文庫・古めのノベルス・単行本が100均。左は箱入り本・単行本・詩集が100均。反応の良い自動ドアから中に入ると、白く通路に余裕のある整頓の行き届いた光景が広がり、薄くスーパーのようなラウンジミュージックが流れている。帳場に座る加東大介的壮年店主と目が合い、「いらっしゃいませ」に会釈を返す。壁際は本棚で、真ん中には背中合わせの本棚が縦に三本。左奥に壁棚に囲まれた小スペースがあり、そこにも背中合わせの棚が一本置かれている。入口右横の大判歴史&ビジュアル本前を通って右壁。世界の歴史&文明・古代史・三河&岡崎&刈谷&名古屋郷土本。向かいに、戦争・兵器・近現代史・会社&企業出版本(面白い!)。棚下はミニ平台になっており、棚と同ジャンルの本が背を上にズラッと並んで行く。右から二番目の通路は、右に歴史(戦国&江戸)・旅・紀行・食・珈琲・スポーツ・武道・占い・囲碁・性愛。奥の棚脇に美術図録の棚あり。左に時代劇文庫・戦争文庫・ノベルス・日本文学文庫・官能文庫・ちくま文庫・中公文庫。三番目の通路は、右に新書・講談社学術文庫・朝日文庫・東洋文庫・岩波文庫。左に美術・陶芸・仏教・音楽・映画。背後の入口左横は、美術系雑誌&ムックと美術作品集が並んでいる。左端通路は、右に登山・アウトドア・生物学・自然・民俗学。壁棚は工芸・書・絵画・心理学・哲学・思想・数学・海外文学と並んで行く。奥スペースは、左壁からそのまま中国文学・古典文学が続き、奥壁に古典文学・日本文学・文学評伝&評論が帳場後の右壁に流れて行く。真ん中の棚には、辞書・日本語・本&出版関連・幻想文学・探偵小説・芥川賞受賞作・詩歌句が集まっている。また帳場右横には、小さいながらもしっかりとアダルトコーナーあり。大衆的な実用さと、学術的高尚さをキチンと並び持つお店である。古い本はあまり無いが、70年代〜現代の本で頼もしい見せ方を発揮。文学評論・戦争・海外文学・登山・美術・郷土が充実。値段は普通〜ちょい高である。勁草書房「美の味わい/エリック・ロメール」ウスイ書房「随筆京都」永田書店「頭のトレーニング第二集/長田鉄男」を購入する。
この後は電車移動し、さらに古本屋を目指すつもりだったのだが、木陰でお店の見取り図を書き留めているうちに、熱波にやる気を根こそぎ奪われてしまう‥足を引き摺り駅へと戻り、情けなくも還元の心をすっかり失い、早々に帰路に着く‥くぅ、無念‥。


おかげさまで読書の幅を広げさせていただきました。
田村隆一さんなど、ここではじめて知って、
いくつか手に入れて楽しませてもらいました。
お体には気をつけて、
これからも修羅道邁進ください。