2012年12月08日

12/8大阪・堺筋本町 天牛堺書店 船場店

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まだ暗い午前六時に、車にギュッと押し込まれて大阪へ出張。東名・新東名・名神とたどり、六時間半で午後一時前の半年ぶりの大阪に到着する。腰を下ろす間もなく仕事に取りかかり、広い建物の中を右往左往…しかし私は、まるで脱獄を企む囚人のように、タイミングを見計らっている。そして、隙を見て脱走!気取られぬよう、ゆっくりした落ち着いた動きで仕事場を抜け出し、後は古本屋さんに一直線!姿を消せるのは、せいぜい三十分位なので急がなくては…う〜ん、久しぶりだ、この後ろめたい緊張感…。目指すのは地下鉄・堺筋本町駅の上に圧し掛かる『船場センタービル 3号館』である。『1号館』から『10号館』までが直列し、上には高速を走らせ、地下には地下鉄を走らせる、異様な飾り気の無いファッションビル群!この中をひたすら通り続けていると、人間には服飾品が必要なのだと言うことを、嫌と言うほど思い知らされてしまう!それほど、洋服・カバン・服飾雑貨のお店が、これでもかと並んでいるのだ。…こんな中に果たして古本屋さんは存在出来るのだろうか?気持ちを多少揺るがせつつ、『3号館』にたどり着いて『北通り』を東に進む。駅からは、地下二階から一階に上がるだけ、それだけでいい。おぉ、通路を進み切ったどん詰まりの自動ドア前に、古本屋さんが両翼に広がっているではないかっ!左翼のお店は良く見ると、メインは新刊を扱っているようで、通路際に100均文庫ワゴンが四台、100均新書ワゴンが一台、100均コミックワゴンが二台並んでいるのだ。ワゴンには隙間無く本がぴっちりと詰められ、空きが出来るや否や、紺色カーディガンがユニフォームの店員さんが飛んで来て、たちまち新しい本で隙間を埋めてしまう…むぅ、間違いなく職人芸の手技である。時間と闘いながらも、なるべく丁寧に見て行き、中々豊かな並びを楽しんで行く。続いて右翼に足を向けると、こちらは完全に『古書専門店』となっている。通路際には、値段白帯を巻かれた通常値の沖縄本ワゴンが二台、半額新刊ワゴン一台、380円均一単行本ワゴン(一台は箱入り本専門)が五台並んでいる。店内は三方が壁棚となっており、左壁から半額新刊・洋書・美術豪華本・落語・文楽・浄瑠璃・映画・辞書類・法律・社史・宗教・世界史・日本史・大阪本と続いて行く。後半は箱入りの硬めな学術本中心である。右壁前に帳場があり、隣りには「在りし日の歌」やロシア・ソヴィエト探偵小説などが並んだプレミア本ガラスケースが置かれている。フロアには右に細長いコミック揃い島。続いて東洋文庫・岩波文庫・プレミア教養系文庫・380均ビジュアルムック&美術図録&単行本ワゴン島。左端にまたもや380均ワゴン島と新しめな和本の山…。とにかく両フロアには380均と100均文庫が溢れており、見応えあり。雑本的ではあるが、しっかり探せば良い本がピカリと光るので、適当に流すと後悔するのは必定である。しかしこの均一セールは、日によってその値を変えるようで、レジに置かれた細かいスケジュール表に目を通すと、文庫・新書・コミックは100・200・300・150・250・330と変動し、単行本は380・480・580・780・980・1300に変化するようだ。おぉ、これではまるでカメレオン均一!もちろん値によってワゴンの中身は大きく変わるのだろう…店員さんは大変だな。それにしても『1300円均一』って言うのは、聞いたことも見たこともないぞ…。鹿島出版会「近代建築ガイドブック 北海道・東北編」(どひゃっほう!)河出文庫「ホームズ贋作展覧会 上/山田風太郎編」「ホームズ贋作展覧会 下/鮎川哲也編」角川文庫「モダン殺人倶楽部/中島河太郎編」青土社「ユリイカ 1989 1 特集*夢野久作」を購入。

この特殊なビル内には、もしかしたら他にも古本屋さんが…と妄想を働かせつつも、もはや仕事場に戻らねばならぬ!急いで大阪の街を駆け抜け、何喰わぬ顔で自分の持ち場に戻る。ふぅ、どうやらバレていないようだ…。

posted by tokusan at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 近畿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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