2012年12月27日

12/27静岡・静岡 あべの古書店

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昨晩飲んだお酒のためか、朝五時半に目覚めてしまい、そのまま眠れなくなる。ならばと、もう起きてしまって仕事に取りかかる。ひとつやっつけて、もうひとつは目鼻の付くところまで。いつの間にか陽が昇り、午前十時を回っていた。よし、ちょっと遠い所に行ってしまおう。早くも三回目の使用となる、青春18きっぷをポケットに忍ばせて、今年最後の遠征ツアーへ!東海道線をちょこまかと乗り継いで、三時間半で静岡駅に到着。北口に出て地下道に入り、『御幸通り』に出てグングン北西へ向かう。近代建築県庁&区役所の間を早足で過ぎ、一キロ弱で巨大な赤い鳥居の立つ、久しぶりの『静岡浅間通り』。2012/04/09に訪れて、放置店頭台しか見ることの叶わなかった「あべの古書店」を目指す。商店街を200mほどタッタカ進むと、左手にたくさんの黄色いプラケースを積み上げたお店が!そして以前は閉じていたシャッターが、ぽっかりと口を開けている。車道ギリギリに、ラックが一本・雑誌&ムックケース・ベビーベッドのような100均単行本ワゴンが二台・コミックケースが二つ並んでいる。店頭右側には和本や古い教則本などの入った箱・古い雑誌箱・安売り単行本棚が一本。熟成された古本屋の雰囲気を漂わせるコンクリ土間のお店は、古めかしく奥深く、左右の壁は天井まで本棚で、真ん中には背中合わせの長い本棚が一本。これは入口側は全面棚だが、奥側半分は膝上に箱型平台が設置されている。奥の棚脇にはガラスケース、入口側には大映の妖怪映画VHS三本が寂しく並んでいる。また左壁棚裏には、狭く短めの行き止まり通路が一本隠されている。棚下には所々に本タワーや箱が置かれ、整然と雑然が同居中。右側から店内に入り、壁棚に熱い視線を注いで行く…。最初は結構細かくジャンル分けされた文庫棚で、日本純文学文庫・海外文学文庫・岩波文庫と続き、棚下にも横積み文庫タワーが立っている。さらに民俗学・江戸・風俗・探検・旅・自然・科学・地震・映画・演劇・落語・海外文学・幻想文学・吸血鬼・魔術・性愛・マイノリティー・ペヨトル工房本が並んで行く。古い本が多く、自然と真剣に見入って行くこととなる…。向かいは児童文学・絵本・児童文学研究・実用・食・ちくま文庫・探偵&推理小説・日本70年代近辺文学・本関連・日本近代文学・文学評論・古典文学・日本文学…こちらもやはり古い本が多く見られ、ついつい本を取り出す回数が多くなって行く。左側通路は、壁棚にSF文庫・探偵&推理&ミステリ系文庫・官能文庫・時代劇文庫・戦争・京都・美術と並ぶ。向かいには、絶版漫画・古いノベルス少々・美術図録・古い少年漫画雑誌・女流作家文庫・新書・時代小説・東洋文庫・歴史・詩歌句・宗教・オカルトが収まる。プレミア物が積み重なるガラスケースと、その上に並ぶ思想&社会科学系の古い本を見てから、頭より上の高さを誇る本の山脈の横を擦り抜けて左端の通路へ。ここももちろん本棚や木箱に囲まれており、文明・法律・社会科学・学生運動・アダルト・建築・思想・心理学・静岡・富士山・東海道・映画&音楽の文庫&新書が詰め込まれている。ここは芳醇で、楽しく棚にのめり込めるお店である。古い本や見かけない本も多く、並びに深みあり!値段は安め〜普通で、良い本にはプレミア値が付けられているが、余裕のスキありな本も多いので、あっちがダメならこっちがあるさ!とめげずにアグレッシブに攻め続けることが出来るのである!六冊を抱えて、奥の番台帳場にたどり着くと、帳場正面の土間にポツンとサンダルが脱ぎ捨てられている…あぁ、店主はここから机を乗り越えて出入りするのだな…。座っているのはニット帽を被り、マスクを着けた鈴木慶一風男性。まとめた金色の長髪が肩にパラリと掛かっており、この古いお店の店主とは思えない風貌なのである。丁寧に優しく精算していただく。福武文庫「スティーヴンソン怪奇短篇集」ハヤカワ文庫「ロンドンの恐怖/仁賀克雄」アニメージュ文庫「ホルスの映像表現/解説・高畑勲」集英社文庫「挟み撃ち/後藤明生」白地社「ボン書店の幻/内堀弘」。そして恐らく今年最後の“どひゃっほう”に値する本が、理論社「てのひら島はどこにある/佐藤暁・作 池田仙三郎・絵」である!これは童話作家『佐藤さとる』の漢字名表記時代の本(奥付を見ると、他に他社の五冊の本が確認出来る。また気持ちを新たに探さねば)!長らく探していた一冊なのである。カバーは無く二刷だが、そんなこと構うもんかっ(ちなみに帰りの車中で読了したら、思わず胸が熱くなってしまった…オッサンなのに…)!あぁ、今日奮い立って、ここまで来た甲斐が本当にあった…青春18きっぷよ、ありがとう!そうこうしていたら、時刻はいつの間にか午後四時になろうとしている。もう、戻らなければ……また来ます、静岡。
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posted by tokusan at 22:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小生がこの冬使用している「北海道&東日本パス」では静岡には行けないので、うらやましく(?)拝読しました。先日、しかし、その分、宇都宮東武古本市&横須賀さいか屋古本市&新宿京王百貨店古本市を走破。さすがに伊勢崎ベイシアの古本市には寄れませんでしたが…。もう一週間分使い切り、遠出は控えますが、まだ青春18切符も買えるなぁ…とつい思案してしまうのですが…。
年末年始の古本屋行脚を拝読するのを楽しみにしております。
Posted by 古本虫がさまよう at 2012年12月29日 05:15
今年一年、古本を追いかけておつかれさまでした。私も年末年始は『古本市』巡りをすることになりそうです。来年も変わらず、よろしくお願いいたします!
Posted by tokusan at 2012年12月29日 18:19
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