昼から、見ないフリをしていて放置し過ぎた、確定申告の書類作成に挑む。紛失した書類を捜索したり、複雑怪奇な計算をしたり、文字を書き過ぎて指が痛くなったりして、長時間たっぷりと格闘。どうにか形にすることが出来たので、自転車で外出…その途端に後輪がパンクしてしまった…何てこった。近所の自転車屋までゴロゴロと運んで見てもらうと、パンクではなくタイヤが寿命であることを告げられる。都内の古本屋さん目指して、たくさん走ったもんなぁ…仕方無いか。タイヤの交換をお願いすると、四十五分後に取りに来てくれとのことである。閉じこもりっ放しだった家に戻るのもなんなので、取りあえずは何処かでヒマを潰すとするか。と言うことで、当然の如く足が向いたのは古本屋さんである。これぞヒマ潰し古本屋ツアー!まずはテクテクお馴染み「銀星舎」(2008/10/19参照)。店頭で二冊を見出して、さらに店内両翼をじっくりと。神奈川県県民部広報課「文学の中の神奈川」中公文庫「テキサスから来た男/アーネス・ヘイコックス」「青い絵具の匂い/中野淳」講談社江戸川乱歩文庫「うつし世は夢」を100円引きの計800円で購入。いつもありがとうございます。続いて裏通りをクネクネ進んで「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)。店頭に釜ヶ崎関連資料を発見し、その勢いのまま店内に突入。釜ヶ崎差別と闘う連絡会「釜ヶ崎からの現場報告」春陽文庫「怪奇・伝奇時代小説選集(3)新怪談集/田中貢太郎」角川文庫「日本女地図/殿山泰司」を計850円で購入。さらに駅に近付いて、かなり久々の「今井書店」(2009/08/31参照)。店内のピカピカの文庫棚から、双葉文庫「本棚探偵の回想/喜国雅彦」中公文庫「六本指のゴルトベルク/青柳いづみこ」を計550円で購入。ちょっとしたヒマ潰しのはずだったのに、あっという間に九冊の本がバッグの中に収まってしまった…あぁ、これでまた、家の容積が減少してしまう…。
最後に阿佐ヶ谷駅北口、東側の高架沿い商店街に残っている、古本屋遺跡と化している「川村書店」を見に行ってみる。お店を閉めてずいぶんと経つが、シャッターの下りた店頭は、まだ往時の姿をしっかり留めている。このお店に入ったことは、残念ながら無い。入るチャンスは何度もあったのに、何故入らなかったのだろうか?そう改めて考えてみると、実はその答えはお店の裏手にあったのかもしれない。脇道を高架に向かって行くと、今は緑が力強く野性的に生い茂る、秩序を失った庭が目に入る。かつてこの裏庭は、私設ミニ植物園『一草園』であった。古本屋店主が様々な草木を植え、一般公開していたのである。その手作りパラダイス感は独特なものがあり、それが当時さほど古本屋に興味を持っていない私を、躊躇させた原因だったのではないだろうか。荒れるに任せた庭を目にすると、今だったら大喜びでツアーするのに…と時々派手に後悔しているのである。

そんな風に古本と古本屋に溺れていたら、あっという間に四十五分。よし、自転車を取りに行くとするか。
posted by tokusan at 23:22|
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古本屋遺跡
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