2013年03月22日

3/22福島・郡山 古書ふみくら 郡山店

青春18きっぷ二回目。都心の満員電車から始まり、電車を乗り換える度に人の姿はどんどん少なくなって行く。宇都宮線と東北本線の乗り継ぎが見事なスムーズさを見せ、四時間二十分で郡山着。西口に出て横長な巨大ロータリーを突っ切ると、横断歩道脇の花壇に、郡山に所縁あるミュージシャン・GReeeeNの手形が並んでおり、若者が三々五々集まって来る。横断歩道を二度渡って、高い歩道屋根の架かる『駅前大通り』南側の歩道を、春の風を切ってズンズカ進んで行く。途中横断歩道をひとつ渡って、『国道4号』にぶつかる交差点が近付いて来ると、小さな古本屋さんが姿を見せる…ぎゃっ!やってないじゃないか…去年雄々しくリニューアルした「古書ふみくら 須賀川店」(2011/05/21参照。レポートはリニューアル前のものである)の姉妹店なのである…定休日は日曜のはずだが、何故なんだろう?
fumikura_koriyama1.jpg
シャッター前に放置された土嚢の山を虚ろに見やりながら、早急に計画の立て直しを迫られている。未踏のリサイクルショップと「古書 てんとうふ 池ノ台本店」(2010/05/30参照)を訪ねてから、もう一度見に来てみよう。もしその時も開いていなかったら、何か別な手を考えなければ…と早速西に向かって早足で歩き出す。所々で日常的に進んでいる、放射能除染作業を目にしながら、目的のリサイクルショップのあるべき場所にたどり着く。しかしそこには新しいマンションしかなかった…気絶しそうになりながら、『麓山公園』突っ切って「てんとうふ」へ。とにかく古本を買って、平静を取り戻すことにしよう。
tentofu2013.jpg
三年ぶりの店内は、変わらぬ良さげな古本ジャングル!入ってすぐの床にあった古本山が、妙なオーラを放っているぞ!早速飛び付き二冊を掘り出す。値段は判らないが、これは欲しい!店内を一巡して半額文庫を三冊掴み、店主が外から戻って来たばかりの帳場に差し出す。古本山から掘り出した春陽文庫「人生の阿呆/木々高太郎」KEY BOOKS「海外ミステリ入門/仁賀克雄」は、とても嬉しいリーズナブルな共に1000円。さらに文春文庫「日本百低山/小林泰彦」講談社文庫「あの日この日(三)/尾崎一雄」新潮文庫「日夏耿之介詩集」を計945円で購入する。

古本欲をガッツリと満たして『駅前大通り』に戻ってみると、やった!今度は開いている!
fumikura_koriyama2.jpg
土嚢は変わらずそのままだが、店頭棚(高木彬光ノベルス多し)・斉藤栄&西村京太郎箱・ミステリ文庫箱などがジャリジャリしながら展開している。ドアにペタペタ貼られた、「須賀川店」リニューアルのチラシを目にしながら中へ。小さな昔ながらの古本屋さんの基本形である。入口横、両壁共本棚に覆われ、左壁途中にはガラス戸棚あり。真ん中には背中合わせの本棚が一本置かれ、最奥にはオーソドックスな帳場がある。そこでは割烹着姿のお母様が、忙しく紙物やパソコンと格闘中。入口右横は、新書・日本純文学文庫・海外文学文庫。右壁はノベルス・女流作家文庫・文学を中心とした横積み本ゾーン(古い本もあり)・絶版漫画・横積み「歴史読本」など。向かいは日本文学文庫・官能文庫・時代劇文庫・中公&岩波文庫。棚下には1970年代少年漫画雑誌あり。左側通路は、壁棚に歴史&雑学系文庫・古典文学・児童文学・絵本・海外文学・詩集・ミステリ&エンタメ・ビジュアルムック・地図・絵葉書・福島関連プレミア本・福島本。通路棚には実用・ガイド・ハーレクイン・文学・山岳・戦争・近現代史・福島本となっている。全体的に掴み難い雑本的な並びだが、福島関連本は充実。単行本には古い本が混ざるが、文庫類は新しめである。値段は普通。文春文庫「世界ハッカー犯罪白書/セルジュ・ル・ルードラン フィッリップ・ロゼ」を購入。明るい「ありがとうございます」に続いた、「気を付けていってらっしゃいませ」の言葉にグッとくる。

帰りは往きとは大違いで、東北本線の本数の少なさと接続の悪さに泣かされる。結局五時間かかってしまった…きっぷの残りの何処かで、仙台近くまで行こうと考えているのだが、先が思いやられるなぁ…。
posted by tokusan at 21:44| Comment(10) | TrackBack(0) | 東北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント差し上げるのは二度目です。

震災の痛手から立ち直れず、閉店してしまったようです、リサイクルショップ・オズマ。
いろいろと掘り出し物があったお店だけに残念です。店主のコレクションをお店に出していたらしく、学習雑誌の付録小型本(ミステリーやSF関連 珍しいものもありました)や児童向けSFなどをずいぶん安値で購入しました。以上、ご報告。
Posted by 二本松市民 at 2013年03月23日 01:12
須賀川ふみくらには先日よりましたが、郡山には寄れずでした。黒磯の白線文庫も木・金曜日は休みですから寄れずに残念ですね。来週は欧州に買いつけで臨時休業もあるようですし。
黒磯⇒郡山は一時間に一本ですから、本当に不便。せめて30分に一本あればいいのですが。
以前は上野⇒黒磯直通便も結構あったのに、新幹線を使わせたいのか、宇都宮止まりばかりにほとんどなってしまいました。
こちらは今日は神保町&高円寺古書会館。情けないことに近場の定番コース。
Posted by 古本虫がさまよう at 2013年03月23日 19:42
二本松市民様。!!!「オズマ」はそんな良さげなお店だったんですか。何とうらやましい。震災前に、どうにか訪ねるべきでした…残念です。
Posted by tokusan at 2013年03月24日 15:32
古本虫がさまよう様。根性で、がんばって乗り継ぐしかないですよね。それにしても、いつの間にかかなりの「白線文庫」通に…。
Posted by tokusan at 2013年03月24日 15:33
出張のついで、福島県の古本屋で初めて伺ったのは丁度二週間前でしたが・・・・直後に閉まってしまうとは・・・厳しいですね。
Posted by 白い旅人 at 2013年04月30日 22:25
白い旅人様。何と、つい最近行かれたのですか。お互いに滑り込みセーフでしたね。移転した静町店は、店舗として営業しているかどうかは判りませんが、文の様子からすると事務所店ではないかと。駅前から古本屋さんが消えるのは寂しいですねぇ。
Posted by tokusan at 2013年05月01日 20:09
衝撃のてんとうふ移転!をお知らせしなければなりません。
4月いっぱいの営業で、あとはひっこしするんですが、5月からはネット販売中心の営業になるそうです
すこしおちついてから、移転先での週末店売りを復活するとのこと
駅前にあった時代から30年通った店で、いろいろな買い物をしたところですから、これで郡山から古本屋の火が消えかかるのかと思うと残念ですね
現在30%オフ中なので、閉店までにもう一回行こうと思います
Posted by 二本松市民 at 2015年02月17日 16:44
二本松市民様。貴重な情報をありがとうございます。それにしても、由々しき事態じゃないですか!私もどうにかして春の青春18きっぷで看取りに行きます!あぁ、これは寂しいなぁ…。30年通われた二本松市民さんなら、より一層寂しさが…。
Posted by 古ツア at 2015年02月17日 17:49
てんとうふが一時店売りをお休みすれば、ブックオフやブックマーケットを除くと、郡山市の古本屋は四軒になります。どこも小粒ですねえ、残念。
Posted by 二本松市民 at 2015年02月17日 23:29
二本松市民様。きっと誰かがいつの日か、新しい古本屋風を郡山に巻き起こしてくれるはずです。その日を、雌伏して待ちましょう!私もまた行きます。郡山!
Posted by 古ツア at 2015年02月18日 22:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック