イヒヒヒヒ、ここにはまるで貼紙を見に来ているようだ…まぁ書いてくれているだけでも、非常にありがたいのだが。すぐさま駅へ取って返す。さっき出たばかりなのに、もう戻って来てしまうのは、どうにも気恥ずかしいものがあるな(青春18きっぷは駅員さんに切符を見せ、有人改札を通らねばならないのだ)。そして次の三店目が、時間的に訪ねることの出来る最後のお店となるであろう。
仙台に引き返して、仙山線で三駅。山の中腹にへばりついたホームに下り、狭い改札を抜ける。急坂の切り通しを南に上がると、すぐに頂上の平坦な部分に至り、その後は広い広い仙台市街に向かって急坂が落ち込んで行く。そこをバタバタと300mほど駆け下りると、西への道が現れるので、そこをさらに300m進む。信号のある開けた交差点で南に向かうと、『北山三丁目バス停』の斜向いに、サッシ扉とウィンドウとグレーの日除けを持つ古本屋さんの姿が見えた。
電気が点いているぞ!ついにやったぞ!2011/07/15探訪時には入れなかったお店なのだ。乱雑に積み上がった本が見えるサッシ扉に近付くと、『営業時間 午前11時より午後5時まで』とある!これはヤバい。現在午後五時五分。ええぃ、入ってしまえ!と扉を開けて強引に本棚の間に収まってしまう…何も言われない。よし、素早く棚を見て回ろう。店内は横長で、各通路は狭く、床から膝上〜腰高まで本が積み上がる。通り側を除く三方の壁には本棚、そして通り側に短めの本棚が三本並び、奥側には背中合わせの高い本棚が四本並ぶ。左側の三本は角度の違う“/”のように斜めに配置されている。右側通路手前側に、国語教師然とした店主が立っており、目が合うとニッコリ笑顔で挨拶してくれた…良かった。入った場所は本棚に挟まれており、左に児童文学(二重棚)、右に日本現代文学が乱雑に並んでいる。本が収まった棚の隙間にも、強引に本が横に突っ込まれている。脇には本&雑誌関連棚もあり。微妙に古い本が多いが、本格的に古い本も多く視界に入るので、ワクワクする。左端の通路に進むと、手前側には福祉関連の教科書&参考書がドッサリ。奥側左壁に女流作家と日本現代文学。通路棚に美術・音楽・建築を確認する。ちなみにここは行き止まりである。二本目の通路は、左に辞書&辞典・ジャーナリズム、右に日本古典文学文庫・岩波文庫・海外文学文庫。第三通路は、左に日本文学文庫、右に海外ミステリ&SF文庫・日本ミステリ文庫。第四通路は左に新書がミッチリ収まり、右に哲学が並ぶ。右端通路は、通路棚にキリスト教、壁棚に海外文学・英米文学・フランス文学が収まり、古典も網羅している。奥壁は左から、日本文学・歴史・中国史・死・経済と続く。全体に硬めではあるが、古い本が多く目につき、何かあるのでは?と期待感に胸が膨らむ。棚の下半分が見えないのは残念だが、腰を据えてまずは山を掘り返し、その後ろに棚を見たならば、眠っている面白い本が出て来るのかもしれない。なので、今回時間が余りにも少ないのが残念至極。値段は普通〜高めでしっかりな傾向。講談社文庫「中国迷宮殺人事件/ヴァン・グーリック」廣済堂文庫「草軽電鉄殺人事件/梶龍雄」を購入すると、100円おまけしてくれた。ありがとうございます!そそくさと表に出ると、扉にあったもう一枚の貼紙が目についた。『「ビブリア古書堂」はここではありません!…まちがえることないか。(笑)』…思わず脱力し、疲労がドウッと圧し掛かって来た。しつこく訪ね回ったおかげで、ツアーは無事に完遂出来たが、私は果たして東京に帰ることが出来るのだろうか…ちょっと何処かでショートカットしないと、無理かもしれないな…。


最後の店が開いていて本当によかったです。でもこのあと無事東京に戻ることはできたのでしょうか…