2013年05月01日

5/1福井県初ツアー二店!

GW中の真休日はなんだかんだで交通機関が混雑しそうなので、本日早めの遠出を決行することにする。目指すは古本屋ツアーでは初上陸となる福井県へ!米原で特急『しらさぎ』に乗り換えて一時間。山に囲まれた広い市街地に、まだ見ぬ古本屋さんの夢を見て、今さらに前進するための第一歩を踏み出す。

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●福井「古書 好文堂」
西口に出ると広々と抜けの良いロータリー。タクシーが溜まる左端から西に向かうと、中州のような土地にビル群がひしめき、その足下の歩道をアーケードが守っている。左前方を見ると、早速『古書』の文字を発見する。疑いなく、正真正銘の駅前店である。入口は小さく、巨大な看板と電光掲示板に囲い込まれている…『現代風古書』とは一体…。お店は斜めに奥に向かって延びており、途中から広さを増すようだ。壁際は最初の通路的部分も奥もすべて壁棚となっている。中央には列島のように、ワゴン二台・本棚・平台付き本棚二本・ワゴン二台が縦に連なっている。フロアが広くなる部分の右側に帳場があり、奥様がひとりで『ビブリア古書堂の事件手帖』を見て『のらくろシリーズ』を売りに来たお客さんの応対をしている。福井弁は堂々としていてとても可愛らしい。帳場前には細く隠された通路があり、そこはアダルトゾーンとなっている。右側の通路はコミック&絶版漫画ゾーンとなっており、奥に行くほど絶版度が高まる。レジ脇には少女漫画絶版棚もあり。また揃いも多く並んでいる。左壁は福井&全国郷土本からスタートし、食・500均単行本・宗教・日本文学・文学評論・日本純文学文庫・古典文学・新書・歴史&時代小説・山岳・建築・美術・工芸・書・日本文学・詩歌句と続き、奥壁の郷土史・宗教・福井本とつながる。棚上部には重々しい全集群が積み上がっており、棚下平台には背を上にして並ぶ本の列の上に、ミニ横積み本タワーが間隔を置いて連続。真ん中のワゴン本棚列島は、入口側から100均の文庫&ハーレクイン&ノベルス&単行本、そして児童文学・囲碁・将棋・近現代史・ノベルス・日本文学文庫・時代劇文庫・大判美術&グラビア本・雑誌・歴史・コンピュータ・福井本と続く。ちょっと大きな街の古本屋さんに、絶版漫画と郷土本が目立った感じである。値段はちょい安から普通。交通費の足しになるわけもないが、安値の本を見つけ出し、とにかく嬉しく思う。現代教養文庫「ナリン殿下への回想/橘外男」少年倶楽部文庫「金色の魔術師/横溝正史」を購入。

お店を出たら、バラバラと冷たい雨が降り始める。コンビニで傘を買い、強風に逆らいながら市内を駆け回る。駅から二キロほど離れた西北にあるはずの「矢尾商店」は跡形も無く、近くの「松村古書店」は年中無休とあるのにカーテンが閉まりっ放し。駅の北一キロほどにある「メアリ書房」に駆け付ければ定休日。北陸本線の高架を潜って「アテネ堂古書店」を見に行くと、どうやら空きテナントに…フゥ、疲れた。それにしてもこの都市には、セメントと木で造られた塵芥箱があちこちにあって懐かしい…。

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●福井「中央書林」
残った力を振り絞り、駅東口から南に下り『豊島交差点』から『城の橋通り』を東に向かう。途中の荒川を越えて一キロも歩き通せば、『勝見交差点』手前の小さな三階建てビル一階に古本屋さんを発見出来る。立看板が出ていなければ、ちょっと古本屋さんとは気付き難い佇まいである。早速中に飛び込むと、小さな店内に懐メロ歌謡が流れまくっている。奥の帳場で新聞を読む奥様に挨拶。骨董&アンティークと古本のハイブリッド店だが、素っ気なく飾り気がない。右壁沿いにはアンティークカメラや陶器の飾られたガラスケース。壁には掛軸が掛かっている。真ん中には背中合わせの本棚が一本立ち、絵画・陶芸・工芸・書画・浮世絵・煙草・古本・懐かし物・骨董・美術図録・風俗・福井郷土本・越前・鯖街道などが収まる。左壁には本棚が一面に張り付き、詩歌・中野重治(福井出身)・福井郷土本(文学・産業・文化・自然・偉人)眼鏡(福井名産)・信仰・郷土史と並んで行く。棚下には額装絵画やホーロー看板が、割と無造作に重ねて置かれている。美術&郷土&骨董なお店である。値段はしっかりな高め。思わず「右門捕物帖」のパチもの「左門捕物帖」を買ってしまいそうになるが、何をやってるんだ!と己を叱り、冬樹社「日本ヒコーキ物語 北陸信越篇/平木国夫」を購入する。

とにかく短時間でエネルギーを使い果たしてしまったが、福井駅周辺の現状を一気に把握出来たのは、大きな収穫であった。次は水曜日以外に「メアリ書房」に突撃しなければ。そして東京に帰るとこちらも雨。福井で買った傘を役立て、家路を急ぐ。

posted by tokusan at 20:07| Comment(6) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
福井の古本屋は行ったことがありません。こちらは昨日今日と一泊二日で四天王寺の古本市(4・30)と京都勧業館の古本市(5・1)を見に行きました。勧業館は初めてで、10時前に着いたのですが初日のせいか100人以上の行列。
昨日は四天王寺の後、元町の海文堂やちんき堂や、天満の青空書房なども廻りました。今日は貴ブログを参考に、勧業館のあと、京都大学前の古本屋を見たあとテクテクと歩いて善行堂にも行きました。久しぶりの遠出で、楽しめました。歩数計は二日合計で38000歩程度。こちらは連休後半はせいぜいでいつもの都内古本市行脚程度になりそうです。ご健筆&ご健足のほどを。
Posted by 古本虫がさまよう at 2013年05月01日 21:26
おお、福井へ行かれましたか。
私は去年ですね。収穫があったのはご同様に中央さんだけでしたが、メアリは定休というより不定休らしく、しかもたいていは開いていないと、中央書林の親父殿が言っていました。再訪は動向をご確認の上で。
私は古本屋より、道すがらにあった造り醤油屋2軒に引っ掛かってましたが。北陸の醤油は甘いんだよね。甘くする前の醤油を手に入れましたけど、うーん・・・
Posted by 志郎 at 2013年05月02日 10:08
古本虫がさまよう様。京都・大阪・神戸とは、なんともうらやましい古本行脚です。上記三大都市の尽きぬことのない古本の泉に、関東圏の我々が対抗するには、少しずつ切り崩していくしか方法がありません。どうにか切り崩して行きましょう!生きている間にすべて回れれば、めっけものですよね〜。
Posted by tokusan at 2013年05月03日 07:44
志郎様。「メアリ書房」情報、助かります。次回気をつけなければ…ドキドキ。醤油屋、そう言えばあったような…酒屋もちょいちょいあったような…あぁ、すみません。やはり古本屋以外は、目もくれてなかったようです。
Posted by tokusan at 2013年05月03日 07:47
メアリ書房にはよく行きます。定休日以外でも昼の食事時には店を離れていることがあるようです。その際には表に何時頃に戻る旨の表示があるはずですが…。
お探しの本があれば、日本の古本屋ホームページで古書店検索でメアリ書房と打ち込めば、同店のホームページにアクセスできます。そのホームページ上部の検索欄に探している書名を打ち込めば、在庫しているかどうかが判ります。もちろんホームページ上から分野別に扱っている書籍の一覧が閲覧できますが、こちらだと販売済みのものも消去されていない場合があるので、注意が必要です。その場合には、一覧で書名を確認して、それを先に挙げた検索欄に打ち込めば、最新の在庫状況が確認できるはずです。このアクセス方法は私も最近、店主に教えて貰いました。お店に直接、行かれるのであれば、ホームページ内に問い合わせ用にメールアドレスが記載されているので、それで日時を連絡されるといいのではないでしょうか。私見ですが、福井の古書店の中では本の揃いはここが一番いいように思います。古書店を開業してから10年になるそうですが、店主はとても気さくな方です。
Posted by yamagishi at 2014年01月05日 00:55
yamagishi様。詳しい情報、ありがとうございます!次回ツアー時の参考にさせていただきます。その他にも、フレッシュな福井の古本屋さん情報がありましたら、ぜひともお教えください!
Posted by tokusan at 2014年01月05日 15:40
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