2013年07月06日

7/6静岡・沼津 マンガや

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蒸し暑く熱風吹き荒れる曇天の空の下を、東海道線で西へ。お供するのは、先日買ったばかりの「月の輪書店」古書目録。左目で銀色に輝く海を眺め、右目で古書の海に溺れながら、二時間四十分で沼津着。南口ロータリーに出たら、左上からビルの谷間を東へ進む。300mも歩けば『三ツ目ガード南交差点』。信号を渡ってさらに東へ進もうとすると、その入口に『中古売買』『DVD、ゲーム、CD研磨します』『特にアダルト系高価買取中』などと列記された立看板…この先か。50mほどで左に大きなお寺が現れ、その向かいに白いクラシックなビルが建ち、その一階に一見すると何屋なのかよく判らないお店が入っていた。黄色く年季の入った日除け、干された傘、開け放たれたサッシ、翻る幟…早速中に飛び込むと、右にあった帳場に立つ、小さな現・浅丘ルリ子風ご婦人に「四十五分には閉めてしまうんですけど」と何の前置きも無しに話し掛けられる。「えっ?」「四十五分には閉めるんです」…どうやら午後一時四十五分で閉店と言うことらしい…確か日除けの営業時間は深夜二時までだった気が…。現在午後一時二十五分。「では素早く見ます」と、何でこんなことを宣言しなければならぬのかと思いつつ、店内を慌ただしくシャカシャカと歩き始める。横長で割合に広く、手前窓際はガラスケースと本棚、壁際はぐるっと本棚、フロアには横向きに長い背中合わせの棚が二本、右奥にアダルトゾーンへの入口を確認する。ガラスケースの中には、疎らにゲーム類が置かれ、壁棚にはコミック&奥に美少女コミック&アイドル写真集。そしてフロア本棚にもコミックが並び、他にCD・DVD・ビデオも相当数収まっている。しかしそれでも古本はあった!まずガラスケース前に横積み本の腰高崖があり、大判の箱入資料本・ビジュアル本・実用ムック・美術本など。またフロア棚に100均文庫が少々と、最上段にビニールパッキングされた古本がズラリ。実用・ガイド・学術・美術・エッセイ・静岡…量は少ないが、妙に硬く値段はしっかり。永岡書店「きのこガイド/小宮山勝司」を購入し、残り時間十分で悠々と外へ。

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裏通りを伝って久しぶりの「長島書店」(2009/10/18参照)。まったく変わらぬ佇まいが、心に感動のさざ波を呼び起こす。思えばとっても小さなお店だな…あぁ、ここもフリペ「小さなお店」で取り上げるべきであった。最高収容人数は、七人と言ったところだろうか…。それにしても棚の本にしっかりと動きが見え、現役感満点!おばあちゃんもお元気で、刈り上げ頭がとても凛々しいのである。ほほぅ、下川千秋の評伝なんてあったのか。ちょっと高いが嬉しくてこれを買うことにする。おばあちゃんに精算してもらっていると「最近こう言う真面目な本が市場に出なくってねぇ〜」お、おばあちゃん!市場に行ってるんすか!と驚愕の完全脱帽!あぁ。いつまでも元気でいてくださいね。崙書房「下村千秋 生涯と作品/平輪光三」を2200円で購入。

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続いてアーケード商店街を通り抜け、相変わらず立看板がデカ過ぎる、開いてて良かった「平松書店」(2009/10/18参照)へ。本の塹壕に潜り込んで、作品社「ポルノ殺人事件/山本晋也」婦人画報社「トラッド歳時記/くろす・としゆき」を発掘。計500円で購入。

今回も楽しかったよ、沼津!
posted by tokusan at 18:49| Comment(18) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
長島書店、健在よかった!!熱海在時、よく行きました。おばあちゃん、大好きで。おばあちゃんに市場の話を聞きました、ついていってもいいですかと咽喉元まで出掛かって聞かなかったなあ。いろいろな話をうかがいました。万引きが多くてね、なんておっしゃっていた、原発の話なんかもしましたっけ。熱海に行くとき、行ってみよう。ありがとうございます。
Posted by mui at 2013年07月07日 06:49
明日、沼津へ行くのでブックオフへ行く前に寄ってみようかな。
熱海には古本屋がないいんですよね〜。
Posted by 閑人亭 at 2013年07月07日 10:01
掲載された旨を平松のアルジに電話したところ「声掛けてくれればよかったのに、あたしも話すの嫌いじゃないし」との由。
Posted by 下新庄3丁目 at 2013年07月07日 13:21
出たんですか。月の輪さんの新しい古書目録。青山光二。
この秋ぐちと伺ってたんですが。
Posted by さがみ国分辻書房 at 2013年07月07日 15:09
mui様。「長島書店」のおばあちゃん、いいですよね!実は私も隠れファンなのです。いつの日か思い切って、市場について行ってみて下さい。さらに凛々しいおばあちゃんの姿が見られるかもしれませんよ。
Posted by tokusan at 2013年07月07日 19:33
閑人亭様。ご無沙汰しております。沼津古本屋さん巡り、ぜひとも!熱海、どなたか温泉街に、鄙びた古本屋さんをオープンさせてくれませんかねぇ。その時は泊まりがけでレポートしに行くんですが…。
Posted by tokusan at 2013年07月07日 19:36
下新庄3丁目様。うひゃあ!何報告してるんですか!…仕方ありません。次回伺った時は、頑張って名乗りを上げ、お話しさせていただきたいと思います。そしてあの本の山の下に眠っている欲しい本を、厚かましく売ってもらおうと思います!
Posted by tokusan at 2013年07月07日 19:39
さがみ国分辻書房様。私が読んでいたのは、昔の竹中労特集の目録なのです。青山光二、大変楽しみですよね。月の輪さんのラストスパートに、エールを送りましょう!
Posted by tokusan at 2013年07月07日 19:40
沼津行ってきました。これまで「マンガや」の近くを何十回も通りながらここは店名だけで「管轄外」とパスしていて、今日初めて入りましたがマンガ以外のものに掘り出し物多数。「店名に偽りあり」が良い方に転んだ例、といえますか。12時(昼の)に入店したら「12時50分に閉める」と。余談ながらこの店のすぐ近くにある駄菓子屋も時代に取り残された感じで良いですな。平松、アルジに「どんな人か憶えてる?」と訊いたら「フツーの人だったような…」とのこと。声を掛けなかったことを残念がっていました。なお、奥さんの調子が悪いうえに、親戚に不幸があり、更には会合なども多発で休んでばっかりとの由、訪問時は要確認。
Posted by 下新庄3丁目 at 2013年07月10日 17:27
下新庄3丁目様。早速「マンガや」に行かれるとは、素早い行動!それにしても、やっぱりお店は早く閉めるんですね。笑ってしまいました。あぁ「平松書店」で聞き込みをしないでください!次回も普通の人として、古本を買いにいきますんで。
Posted by tokusan at 2013年07月11日 19:07
「マンガや」、実はヤフオクで活躍中、評価9898で「悪い」がゼロちうのは凄い話。たいていは狂ったのや偏屈に引っかかってひとケタはあるもんですが。奥の自己紹介では「営業時間15〜3時」との由。沼津といえば平松、「店の中は風が通らないから熱中症になりかけた、だからずっと休みにしてた」とのこと。
Posted by 下新庄3丁目 at 2013年08月18日 08:49
下新庄3丁目様。「マンガや」追加情報、ありがとうございます。そして相変わらずのマニアックな情報収集力に脱帽です!それにしても、やっぱり営業時間は不可解なのですね…。
Posted by tokusan at 2013年08月18日 21:27
こんにちは。
沼津に住んでいながら、マンガやはコミック専門かとスルーしていました。
近日中に出かけてみます。情報、ありがとうございました。
Posted by みね at 2015年08月15日 10:10
みね様。ぜひぜひ訪ねてみて下さい。また、沼津で何か古本屋的動きがありましたら、ぜひともお知らせください!お待ちしております!
Posted by 古ツア at 2015年08月15日 17:52
沼津の十字堂書店さんが近々閉店いたします。
平松書店の店主さんはお元気です。
Posted by オハナ at 2015年12月03日 12:54
オハナ様。情報ありがとうございます。なにかもう閉店準備を始めているとか…。どうにか時間を作って見に行きたいものです。その際はもちろん「平松書店」も!
Posted by 古ツア at 2015年12月03日 19:35
2022年1月3日、焼津書店に続いて訪問。但し、この日の主たる目的は古本ではなく衣服関連の用事で、静岡県内に20店舗ほど展開する衣料チェーン巡り、全店舗ではなく西焼津・用宗・興津など駅から歩ける9店舗だけですが、丸子宿など駅から2キロほどある店舗も巡ったため歩数計によれば実に30キロ歩きました。それはともかく沼津下車、藤枝や清水などと比べれば住宅の密度やマンションの多さから東京に近いことを感じるものの18時ながら人通りはまばらで街頭も薄暗く、その中で輝く「マンガや」のネオンがまるで不夜城の如し…ちうか、午前3時まで営業ですから実際不夜城みたいなもんですな…などと考えつつ店内を物色。ここもそっち方面しか反応しなかったですが。平松は2020年2月頃から休業中、2022年の年賀状は来たので生存していることは確かですが、そんなわけでマンガやの現状も気になっていただけに、元気に営業中であることを確認できたことが収穫です。
Posted by 下新庄3丁目 at 2022年01月04日 14:26
下新庄3丁目様。このお店がいまだ健在!もうそれだけで生きる勇気が湧いてきます!そうですか、「平松書店」は休業中なんですか…。
Posted by 古ツア at 2022年01月05日 08:30
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