2013年08月03日

8/3愛知・二川 ヤマザワヤ書店

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午前六時に出立し、青春18きっぷで東海道線を西へ、西へ。ところが途中、遠州灘で震度4の地震が発生し、駅でしばらく運転を見合わせたり、乗り継ぎがうまくいかなくなったりと、ダイヤの乱れに巻き込まれてしまう。それでも午後一時にどうにかたどり着いたのは、豊橋のひとつ手前の駅。東海道五十三次中、三十三番目の宿駅でもある。北口に出ると小さなロータリーと『東海道』の向こうには、緑濃い岩山が、低く東西に横たわっている。脳天を焦がすほどの陽を浴びて、『東海道』を西へテクテク歩き始める。途中クロスした『立岩街道』に入ってさらに西へ。一キロを過ぎたところで、『国道1号』とぶつかる『岩屋下交差点』。岩山頂上にスックと立つ観音像に見下ろされながら、行く手が陽炎のように揺らぐ国道を、北西へ無心に歩き続ける。人影は無く、ただ暑く、周囲に広がるのは空の広い郊外の街の景色である…古本屋さんがあるのかどうか、不安要素はたっぷりだが、気にせずがむしゃらに歩き続ける。ひとつ歩道橋を潜り、さらに二つ目の歩道橋(日本橋から292.2kmの表示あり)にたどり着いたら、横の細い路地に入って南東へ。すると目の前に現れるのは、住宅街の中の年月を経た小学校。その外周路を北西に曲がり込むと、右手にアーミーグリーンのロッジ風住宅兼店舗を発見した。おぉ!これは完全に、学校近くによくある小中学生のためのお店ではないか!まず店の両脇に立つ自販機は、両方とも『チェリオ』である。入口上の三角破風には、古いスタイルのレーサーをモチーフにしたマークと、ローマ字で『YAMAZAWAYA CIRCUIT』とある。これは窓ガラスに『古本高価買入』『コミックレンタル』『プラモデル』と共に『スロットカー』の文字があるので、あの子供の憧れでもある懐かしいレース台が完備されているのだろう。側壁と入口ドアには書店名が入っている。三段のステップを上がって、天井の高い店内に入ると、左側半分には予想通り巨大なスロットカーレース台が鎮座していた。それは恐るべき重量感&存在感!右側が売場となっており、壁際に“コ”の字に造り付けの棚が設置され、上には色褪せた箱のモデルガンやプラモデルが積み重なる。中央に帳場・駄菓子&駄玩具台・古雑誌&ビジュアルムックラックが固まり、禿頭のエプロン姿の老店主が「いらっしゃい」とゆっくり立ち上がった。むむぅ、パーフェクトな“駄菓子屋のおぢいさん”である。店内に子供の姿は無く、とても静かな夏休み中の空間となっている。本は中途半端に古めなコミックがメインだが、七本の棚それぞれに文庫の列が一列紛れ込み、一本はしっかりと単行本&ノベルス専用棚となっている。ラノベ・ティーンズ文庫・SFが雑本的に多い。値段は安め〜ちょい安。しかしこう言うところで、人知れず古本が売られているのは、とても刺激的である!大いに興奮しながら、ラッキーなことに梶龍雄の単行本を発見!東京から292km、駅からは2.5km強…遥々探し訪ねて来た甲斐があったと言うものだ。講談社「龍神池の小さな死体/梶龍雄」ちくま少年図書館「人類最後の日/宮脇昭」文春文庫「いたずらの天才/A・スミス」を、ありがとうございます!の150円引きで購入。さらにお店の好感度がアップする。駄菓子+スロットレース+古本…大好きだっ!

posted by tokusan at 21:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二川駅ホームから山側に目を向けると「高柳うば車店」という看板が目に入ります。「うば車」という言葉が死語に近いと思いますが、店に行くと「ベビーカー」ではなく、籐で出来た「うば車」が並んでいます。二川再訪の機会には覗いてみてください。
Posted by 下新庄3丁目 at 2013年08月04日 01:05
そ、そんな面白そうなお店がありましたか!まったく気付きませんでした。それにしても、また二川に行くことがあるのか?と思いつつ、次回はしっかり『うば車』を見に行きたいと思います。
Posted by tokusan at 2013年08月04日 22:48
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