
目蒲線で、すでに夕陽が眩しい大岡山駅ロータリー。駅前交差点から、ちょっと疎らな商店街を南に歩き、2009/05/17にツアー済みの「ふるほん現代屋」へと向かう。いつの間にか、お店が再調査を必要とするほどの、変身を遂げていたからである!店前に立つと、その変身っぷりは一目瞭然!左側にズラッと『売約済』の札が貼られた自転車が並び、入口を兼ねている百均スペースには空気入れが混ざり込んでいる。何より目立つのは、右側側壁から飛び出した看板の『古本 中古自転車』の文字である!…いつから自転車を販売するようになったのだろうか?異業種の商店が『ウチもちょっと古本でも隅に並べてみるか』と言うのはよくあることだろうが、古本屋さんが別な物をこんなにしっかり販売し始めるのは、中々稀な気がする…。百均ゾーン奥の入口上には『自転車買取修理パンク500円空気無料』の貼紙が。その下を潜ると、以前と変わらぬ縦長の店内が広がっている。手前は壁棚と真ん中に背中合わせの棚が一本。右側通路に児童文学・絵本・趣味・実用・ミステリ&エンタメ・ノベルス・日本文学・思想・教科書類・新書・映画・ノンフィクション・建築・歴史・風俗・民俗学・自然・科学。左側通路にコミック・時代劇文庫・日本文学文庫・出版社別文庫。帳場脇の小さな棚には、キャラものカルタや昭和な小家電類が飾られている。そこをさらに奥に踏み込んで行くと、ああ!本はこつ然と消えてしまい、自転車修理の作業場となっていたのだ!…むむむぅと唸り、二足のわらじを履いた、静かなる店主に精算していただく。岩波文庫「手仕事の日本/柳宗悦」文春文庫「外国遠足日記帳/岸田今日子」を計550円で購入。
武蔵小山で途中下車し、家路を急ぐ人々が行き交う街を、「九曜書房」(2009/03/26参照)目指して一直線。大好きな500円棚に東京関連本の多さを感じつつ、神戸新聞社「文学の旅・兵庫県/宮崎修二朗」文庫クセジュ「探偵小説/ポワロ・ナルスジャック」思潮社「中井英夫詩集」を計900円で購入し、満足する。