2013年10月13日

10/13ざらつく降灰の中で古本屋遺跡を

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色々諦め切れずに、鹿児島市街の古本屋さんをダメ元で巡ってみるが、やはり無情の日曜定休シャッターアウトばかり。「つばめ文庫」「あづさ書店」「糸書店」「廣文館」「庄内書店」…。突如噴煙を上げ始めた桜島に背を向け、火山灰に巻かれながら街を彷徨い続ける。あぁ、「満遊書店 鹿児島店」は、名も知らぬリサイクルショップに取って代わられていた…。灰混じりになりながら鹿児島本線を跨いで、街の西側に抜け出る。そこには、寂れてシャッターに鎧われた、一本の通りがあった。寂しく独り道を歩いて行くと、その半ばに一軒の廃墟が建っていた。壁は一部崩れ、サッシのガラスは無惨に割れている。しかしその中を注意深く透かし見ると、本の入っていない本棚が、三面の壁を埋め尽くしていた!ここがやはり「竹中貸本中古卸店」だったと言うわけか…売本コーナーもあった、子供のための貸本店さん。この様子では、すでに廃業されたのだろう。身を低くして、割れたガラスの隙間から、元店内を覗き込むと、本棚がハッキリと薄暗い店内に浮かび上がった。何も並ばぬ面陳棚は、意外なほどキレイで、ついさっきまで本を並べていたかのような雰囲気を纏っている。しかし実際は、現実は、肉を削ぎ落とした骸骨のようで、もう二度と、本をその身に収めることはないのである。口の中にいつの間にか入った火山灰を、ペッと吐き出し帰り始めると、頭上には想像以上に巨大な噴煙。巨大生物のように、街の上を覆いながら、蠢き流れて行く。見慣れぬ鹿児島の日常に、思わずたじろぐ。

※またもやひと月お休みしましたが、WEBゴーイングマガジンで連載中の『均一台三段目三番目の古本 第十七冊』が更新となりました。今回は、神保町「一誠堂書店」にて、相応しくないジャック・ヒギンズを購入。神保町とヒギンズに興味のある方は、ぜひとも読んでみて下さい!

posted by tokusan at 22:48| Comment(6) | TrackBack(0) | 古本屋遺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
北九州は黒崎の珍竹林黒崎駅前店、引野店を本日訪ねたところ、両店とも『在庫の半減めざし5割引』の『閉店セール』が続いてました(飯塚の古本センターは『セール』でない2割引だそうです)。
補充も買い取りも続けているそうなので、閉店は当分ないし、いい本はもう残っていないかもしれませんが、よろしかったら訪ねてみてください。
Posted by 荻窪人 at 2013年10月14日 00:14
鹿児島遠征お疲れ様でした。ちなみにつばめさんところは日曜は通常営業しているのですが、外売り・イベントが多く、このところお休みがちの模様です。鹿児島組合長の【古書リゼット】が運営する
【ブックパサージュ】であれば、日曜は営業していたと思いますが。
Posted by 通りすがりです。 at 2013年10月14日 08:55
荻窪人様。コメントありがとうございます!そして何と、今日の仕事先が黒崎で、泊まるホテルの目の前に「珍竹林」がありました。シンクロニシティ!どうにか大量の古本と闘い、レポート完了。「引野店」もいつか行ってみたいです!
Posted by tokusan at 2013年10月14日 18:13
通りすがりです。様。鹿児島古本屋情報、ありがとうございます!「つばめ文庫」さんには、いつの日かどうにかしてたどり着こうと思います。そして「ブックパサージュ」は盲点でした。いつになるかは判りませんが、次回鹿児島行まで、頭の中にしっかりとメモしておきます!
Posted by tokusan at 2013年10月14日 18:15
なにかちょっと丸田祥三の写真のようで美しいですね。
Posted by たい at 2013年10月15日 00:02
たい様。絶大なるお褒めの言葉、ありがとうございます。丸田祥三、大好きです。いつか古本屋廃墟の写真も撮ってくれないでしょうか…。
Posted by tokusan at 2013年10月15日 21:18
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