2013年10月14日

10/14福岡・黒崎 古本センター 珍竹林 黒崎店

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朝から九州自動車道で九州を縦断して、四時間で北九州市の黒崎に到着。駅の北側には港湾工場街が広がり、南側はパリのように放射状に道が広がる繁華街である。縦道はアーケード商店街や幹線道路だが、横道には果てしなく飲食店と風俗店が連なっている。街全体は妙な気怠い熱気に包まれており、どことなくアナーキーな雰囲気を醸し出している…。ホテルにチェックインすると、ぬぬ!道路を挟んだビルの一階に古本屋さんの姿があった!駅南口の空中広場に出たら南西に向かい、地上に下りて『国道3号』の南側歩道を西へ。すると直ぐに『黒崎バスセンター停留所』の向こうに、『閉店』『半額』『続行』『消費税払えません』などの文字が踊る、古本屋さんの店頭が見えて来る。立看板には印刷したチラシが貼られ『北九州B級古書店No1の広さと在庫 珍竹林閉店セール開始!!』と大書されている。まずは21年間買い集めた在庫の半減を目指すとのこと…非常に堅実な閉店への第一歩である。白い日除けの下の外棚には、本が縦横にギュウギュウに詰まり、足下にはポスター・下駄・ボタン・お椀・陶器・ガチャポンなどが箱に詰められ売られている…街と同様にアナーキーな雰囲気。本は一冊50円三冊100円だが、全品半額はここにも適用されている。入って直ぐは、文学復刻本・地図・歴史小説・廉価コミック・安売り古書、それに竹内栖鳳の掛軸(40万円!つまりはこれが20万円に?)などが並ぶ通路だが、奥にはすでに広く複雑そうなフロアが見えてしまっている…こいつは手強そうだ!通路を進み切ると空間が広がり、目の前には横向きにご婦人のいる帳場が展開している。通路の裏側には三本のコミック通路があり、右奥には横向きに児童文学・絵本・ゲーム攻略本・絶版漫画の並ぶ行き止まり通路。よっ!探していたポプラ社の「黒い魔女」を発見。値は千円とちゃんと付けられているが、それでも安い。そしてこれが半額!と、物質感のある子供用ハードカバーを鷲掴みにする。レジ前の古道具島を擦り抜け、奥の通路群を見渡すと、通路幅は均等ではないが、八本の通路を確認する。その多さに一瞬心が折れそうになるが、すぐに心の態勢を立て直し、果敢に立ち向かう!一番右の通路二本は独立した“U”字型で、児童文学との仕切り棚と共に、大量の古書コーナーを形成している。郷土史・文学・風俗・実用・技術・ガイド・歴史…ビニールに入った茶褐色の本が、割とカオスに微笑みかけて来る。読み難い背文字を見落としてなるものかと、大興奮しながら棚にべったりと張り付く。続いての二本の通路は極狭で、人が擦れ違うのはほぼ不可能である。カオスに雑本的に、ここ二十年ほどの人文・文学・社会・エッセイ・ノベルス・政治など、オールジャンル的に並んでいるが、郷土史・歴史・ビジネス・コンピュータ・戦争・詩歌句などは大きくまとめられている。五本目の通路は、右に美術図録や作品集・芸術全般を揃え、左にハーレクイン・趣味・スポーツ・山岳・園芸。六本目は右に海外文学文庫・映画・選書・新書を集め、左に岩波文庫・女流作家文庫を揃え、棚下には大量の着物が並んで行く(もちろんこれも半額である)。ちなみにどの通路にも、足下に本や古道具・紙物が置かれている。七番目は右に官能文庫と日本文学文庫、左に戦争文庫・多作家文庫・時代劇文庫と続き、そのまま奥壁の時代劇文庫続き・辞書・動物&ペット・実用・宗教と流れて行く。左端通路は、古道具・写真集&アダルトの行き止まりとなっており、お子様の出入りは禁止されている。それなりの広さの店内に、本をたくさん詰め込んだお店で、通路に入り込んで行く楽しみと、探す楽しみに満ちているので、時間経過はとても早い。いずれ迎える閉店は残念だが、半額セールはとにかく嬉しいものである!ポプラ社「黒い魔女/江戸川乱歩」秋田書店「死を呼ぶ犬/シムノン原作 藤原宰太郎訳」利根屋書店「綺堂探偵集巻一 狸尼/岡本綺堂」(蔵書印あり)新潮文庫「真鍋博のプラネタリウム/真鍋博 星新一」を購入。半額で1350円也。もう一店ある「引野店」にも、閉店前にどうにか駆け付けたいものである。
posted by tokusan at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 九州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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