2013年12月28日

12/28キノコノクニヤ閉店セール!そして早稲田に挨拶を。

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またもコメントタレコミにより「キノコノクニヤ書店」(2008/10/16参照)が閉店セール中と知り、自転車で高田馬場に駆け付ける。ここはいつでも、それなりに混雑していた印象があるのだが、今日もそれなりに混雑している。自転車を向かいに停め、ごちゃついた店頭に貼り出された『閉店セール』のビラの中を通る。セールは『50%オフ』なのだが、先日の「象のあし」(2013/12/23参照)と同じく『1000円以上の買物』に限られている。細長い店舗を、通路を譲り合いながら奥へ奥へ…本はちゃんと残っているが、心があまり燃え上がらない…しかし右奥の美術コーナーで一冊引っ掴み、レジで精算。イガグリ頭の店員さんに閉店日を尋ねてみると「はっきり決まってるわけじゃないんですけど…う〜ん、一月いっぱいは確実に営業しています。二月にちょっとどうなるか分からなくて…」とのこと。諏訪通り沿いにあった「バーバー書店」(2008/10/16参照)もすでに無き今、このチェーンは高田馬場から完全撤退予定…。青弓社「伝奇・伊藤晴雨/斎藤夜居」を780円で購入。

自転車でヒイコラ丘を越えて、シャーッと早稲田古本街の谷に滑り降りて、「古書現世」(2009/04/04参照)へ。今年も色々お世話になった向井氏に挨拶するも、本棚に、欲しくて読みたくてたまらなかった本…いや、読まなければならぬ本を発見してしまう…しかし!この本は割と高いのだ!…いや、値付けは相場より安めなのだが、それでも高いのだ!ぐわぁぁ…ど、どうしよう。………『買え!欲しい本なら、買えないことないなら、財布を開いて買えるだけの金があるなら、今ここで買っちまえ!そうしないと、二度と手に入らないぞ!他の誰かに買われちまうぞ!』と、脳内に巣食っている古本魂がささやいている気がするので、心を決めて買うことにする。あぁ、例年通りに、愚かに年が暮れて行く…。プレイガイドジャーナル社「釜ヶ崎 旅の宿りの長いまち/寺島珠雄」(嬉しいなぁ。表紙写真がグッと来るなぁ。へぇ、日下潤一の写真なんだ…)講談社文芸文庫「小さな手袋/小沼丹」を計4000円で購入。
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続いて二階の古本屋「丸三文庫」(2010/05/31参照)にも飛び込むと、帳場に座っていたのはトマソン社専務の切貼豆子嬢!『BOOK5』の連載がんばりますので、来年もよろしくお願いいたします。そして店内右側が、歴史関連でとても硬さを増しているのに驚き、左側では探偵小説のマニアック化に衝撃を受ける。何だか着々と、早稲田では珍しいタイプのお店になっている模様。講談社江戸川乱歩文庫「幻影城」「幻影城通信」「うつし世は夢」を計750円で購入。

posted by tokusan at 16:50| Comment(6) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。はじめまして。
いつも楽しく拝見しております。

キノコノクニヤ閉店は前の記事のコメントで知り、今日行ってまいりました。
以前から目をつけていた本は既に無く、それでも文庫を6冊ほど買い、レジのカウンターの上に自転車雑誌があったのを見て、また来ないとなぁ…と思い店を出ました。買い残しがないよう、あと何度か閉店まで通いたいです。笹塚、三軒茶屋と近場で閉店が続くのは寂しい限りです。

さて。前の通りを池袋方面に走ったところ、「本棚お助け隊」なる看板を発見しました。詳しくはわかりませんでしたが、お店ではなくマンションの駐車場のような所にあったみたいです。池袋の光芳に向かう途中だったのでスルーしてしまいましたが、後日行ってみたいと思います。

Posted by smile&bicycle at 2013年12月28日 23:30
「青空書房」は少し残念でしたですね。昨日は貴ブログでまもなく閉店としった「象のあし」に数年ぶりに出かけました。「ブックマン」30冊揃いが魅力的でしたが、持っていたので…。ほかに買いたいものはありませんでしたが。その前後に新宿京王古本市、高円寺、神保町へ。高田馬場にはいけず。ブックオフによってから川沿いに移動してキノコノクニヤをみてから、古本屋街に足を運ぶというのが定番でしたが(途中行列のできるラーメン屋をながめつつ)。馬場のブックオフもすでに一つは閉店しているし、馬場もビッグボックスの古本市も最近やっていないような?
Posted by 古本虫がさまよう at 2013年12月29日 07:04
smile&bicycle様。コメントありがとうございます。「キノコノクニヤ」に、まだまだ通われますか!思う存分通って、毎回どうにか頑張って、千円以上お買上げください。やはりお名前に“bicycle”と入っていると言うことは、自転車移動でしょうか。軽やかに都内を走り、古本を集めているのでしょうか。ずいぶん寒くなって来ましたので、風邪にはお気をつけ下さい。ちなみに「本棚お助け隊」は、買取のみをするところだと思いますよ。
Posted by tokusan at 2013年12月29日 19:13
古本虫がさまよう様。相変わらず精力的でパワフルな巡り方、ご苦労さまです。まぁそれだけ行けば、もう高田馬場&早稲田には行かなくとも、大丈夫ですよ。来年またぜひ。ビッグボックスの古本市は、来年またしっかり動き出すのでご安心を!
Posted by tokusan at 2013年12月29日 19:16
おはようございます。
一昨日は、京王百貨店新宿店で開催されている歳末古書市に行ってきました。
なかなか青梅の本店には行けないので、古本修羅の先輩達をかき分けて、青梅多摩書房さんの棚を漁ってきました。
そこで、古ツア様と同じく、欲しくて読みたくてたまらなかった本…いや、読まなければならぬ本を発見してしまう…しかし!この本は割と高いのだ!…いや、値付けは相場より安めなのだが、それでも高いのだ!ぐわぁぁ…ど、どうしよう。………『買え!欲しい本なら、買えないことないなら、財布を開いて買えるだけの金があるなら、今ここで買っちまえ!そうしないと、二度と手に入らないぞ!他の誰かに買われちまうぞ!という気分を味わってきました。
山の神にお参りして、「買ってもよいぞ」というありがたい御託宣を頂き、買ってきました。

本日の収穫ー全部初版ー
江戸川乱歩、松本清張共編『推理小説作法』
小栗虫太郎『青い鷺』、『白蟻』
海野十三『赤外線男』

しかし、角川文庫緑の『白蝋仮面』全然見つかりませんねぇ。もちろん諦めませんけど。
Posted by 縦溝狭史 at 2013年12月30日 07:44
縦溝狭史様。新宿京王での闘い、おつかれさまでした。来年も今年同様、たくさんの古本屋さんをお訪ねください!さすれば、自然と欲しい本が手のうちに。来年もよろしくお願いいたします。ではでは良いお年を!
Posted by tokusan at 2013年12月30日 19:20
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