2014年02月07日

2/7福島・須賀川で新生と閉店を見る

本当は土曜に行こうと思っていたのだが、明日は朝から大雪だと言うので、その予定をでんぐり返し、北へ!久々の福島県須賀川駅前に出ると、いつの間にか須賀川市が『M78星雲 光の国』と姉妹都市になっていた、衝撃の事実を知る!さすがは円谷英二を生んだ街(『須賀川追記』2011/06/04参照)!おまけに水晶の結晶群から空中に飛び出しかけた、やたらに筋肉質のウルトラマンモニュメントまで設置されていた。ぜひともこのまま、この市には突っ走って欲しいと願い、駅前を後にする。

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●須賀川「古書ふみくら」
2011/05/21に訪れた時のように、『駅前通り』を南に下って、釈迦堂川を越え、坂を上りながら須賀川の街へ入って行く。街並は三年前とは違って、軽やかな新建材ですっかり新しく装われていた。風が強く、広い空に細かに丸まるちぎれ雲が流れる様は、カネゴン誕生時の空の様。一キロ強南進し、見覚えのある交差点に差し掛かると、左手に大きなカステラのような直方体の、新しく生まれ変わった「古書ふみくら」が見えた。これはもう、すっかり新しく建て替えたのか…。側壁上部と正面左側に簡素な店名看板が架かり、正面には取扱品目と買取品目が細かく明記されている。早速中へ入ろうとするが、引戸が動かない…ヤバい!と少し慌てるが、取っ手の中のボタンを押し込んでから戸をスライドさせる、新式の引戸であった。店内は天井が高く、それに合わせてか棚も高く、かなり上にも本が並んでいる。棚は上部が細かな段で、下部1/3ほどが大きな段になっている。その棚で造られた通路が縦に四本。左奥にガラスケースと小さなガラス扉の付いた本棚。右奥に帳場があり、今やこのお店を引き継ぎ店主となったお嬢様が、パソコンと格闘中である。入口左横の100均文庫棚、それに右横の箱入大判豪華本を眺めてから、右端通路に入り込む。古書や和本、それに古い紙資料が多い。そして棚並びは、ジャンル分けのある所とあやふやな所があり、全体的に少々カオス気味である。ちなみに整頓は行き届いているので、ビジュアル的なカオスさはほとんどない。ここには戦争・文学・民俗学・児童文学・東北福島本・草野心平&天平・埴谷雄高・中山義秀・真船豊などの福島所縁の作家本・映画などが集まっている。第二通路は戦争・歴史・福島・関東大震災・全集・出版・短歌・建築・教育・性愛・キリストなど。第三通路は東洋文庫・風俗・性愛・工芸・西洋文化&文明・オカルト・署名本・キリスト・山岳・自由民権・ヒトラー・天皇・古い教科書・農業・戦争。左端通路は、東北福島郷土本・戦争・豆本・紙物など。古い本・郷土関連・戦争関連が非常に幅を利かせており、独特の硬さは以前とそう変わらぬ印象である。そして同ジャンルが繰り返し出現するのは、何かこのお店独特のルールでもあるのだろうか…。値段はしっかり隙無しであるが、時々良い物が安値で見つかることも。悩んで悩んで、あまりに状態が新刊のようにキレイで、表紙の印刷もカラフルな昭和四年の本、日本郵船「死都ポンペイを訪ふために/下位春吉」を1500円で購入。

表に出ると、いつの間にか雲が厚く大きくなって来ている。身体を切るような風がビュウ。街中を西にテクテク向かい、東北本線を跨ぎ、再び釈迦堂川を渡り、2/11に閉店してしまう「BOOKランド 須賀川店」(2011/05/21参照)を訪れる。うお!お店の駐車場にコミックの山が放り出されている、ちょっと無惨な光景が!
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恐る恐る近付くと、窓には閉店のお知らせと、2/5から始まった『売りつくし閉店セール』が貼り出されていた…なんだか最近毎度お馴染みになっているような『閉店50% OFF』である。広い雑然とした店内に入ると、たくさんのお客が店内をさすらっている。私も即座に感化され、特に左端の古書棚と、長い文庫通路を探索。目玉をぎゅるぎゅる動かしながらも、三年前に来た時には店内に『余震が続いているので立読みはご遠慮下さい』の貼紙があったことを思い出す。五冊を手にしてレジに赴き、おばさまに精算していただく。一冊一冊値段を読み取り、レジに打ち込んで行く。そして「2045円」ですと告げられた。えっ?高いじゃん。半額になってないんじゃ…と思考しながら面食らっていると、おばさまの後ろのお姉さんが「の、半額です」と付け加える。おばさまはハッと気付いて「半額ですから…1022円です」と改めて告げられる。スリリングなミニコントにハラハラし、鐵道技術社「死の装甲列車」朝日新聞出版「惡人/束芋」春陽文庫「五階の窓」「屍を 他6編」共に江戸川乱歩他、双葉文庫「本棚探偵の冒険/喜国雅彦」を購入する。尚「棚倉店」(2012/12/21参照)は今後も営業を続けるそうである。

そして帰りは郡山まで出て、ある日本酒を買いに走る。それは、人気酒造の『地球侵略』!箱側面の写真にあるように、メトロン星人とメフィラス星人とガッツ星人が造った、阿呆…いや、素敵なお酒である。福島の一部が、徐々に円谷に、ウルトラに染まって行く…。
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左が「死の装甲列車」右が「死都ポンペイを訪ふために」。そして中央が馬鹿…いや、愉快なお酒『地球侵略』である。

posted by tokusan at 22:22| Comment(6) | TrackBack(0) | 東北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお!当県へいらしてたのですか!そして、人気一お買い上げありがとうございます。当二本松市の酒蔵なのです。ブックランドの閉店は本当に残念ですね。
Posted by 二本松市民 at 2014年02月07日 22:40
古ツアさん こんにちは。偶然にも昨日人気酒造のスパークリング日本酒買った際に、隣にそのお酒みましたよ。ダダ梅酒などもあるんですよね!
Posted by hyakutsuma at 2014年02月08日 12:03
二本松市民様。あ、二本松のお酒なんですね。側面の写真は、本当に笑えます。「BOOKランド」、惜しみにいずれ棚倉店を再訪しようと考えています。また行きます、福島!
Posted by tokusan at 2014年02月08日 18:07
hyakutsuma様。コメント&重要な情報をありがとうございます。ダ、ダダの梅酒なんてのもあるんですか!ぜひ飲んでみなければっ!
Posted by tokusan at 2014年02月08日 18:09
また行きたいな
Posted by at 2015年12月24日 02:24
行きましょう!
Posted by 古ツア at 2015年12月25日 23:19
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