2014年03月09日

3/9純粋古本屋行動

今日は家に閉じこもり、朝から確定申告の書類と大格闘する。ヒィヒィうめきながら午後にどうにか書き上げると、もはや精も根も尽き果てた有り様。沈み始めた夕陽を目にして、とてもツアーには行けないが、それでも古本を買いに行こう!と家を飛び出す。足を向けたのは近所である「古書 コンコ堂」(2011/06/20参照)。しかも、ただ何となく『買える本があるかな…』と言う散歩気分ではなく、先日店内で見かけて買おうか買うまいかウジウジ悩んでいた、一冊の本を買いに行こうと決意した、純粋な古本屋行動なのである!いつものツアーとは違って、一冊の古本を求めてお店を訪ねる……何か誇らしく清々しい気分に満たされてしまう、自分が道を歩いていた…。店頭棚には目もくれず、店内に入るや否や入口右横の新入荷本棚に接近し、目的の一冊がまだ売っているのを確認すると共に、素早く抜き取る。そして回れ右をして帳場へ直行。本命の古本を買うだけの、ムダのない行動である。白樺書房「成城町271番地 ある映画作家のたわごと/市川崑・和田夏十」を5000円で購入する。…本としては高値だが、この古本としては安値なのである!割と珍しい本だと思うが(店主・天野氏も「音羽館で一度だけ見たことが…」と言っていた)、「コンコ堂」以外で見たことがあったのは、カバー無しが6000円、カバー付きでも10000円の高値であった。いつの日かもっと安く見つかれば…と考えて手を出さずに数年が経過。それが理想に近い形で眼前に現れたのなら、即決で買うべきだったのだが、しかしそれでも五日間悩んだ末に、ようやく買うことに決めたのである。思い切って買ったら、今更ながら何か吹っ切れた気がする。やはり、読みたいものは読んでおくことにしてゆこう。そうやって、生きてゆくことにしよう。ありがとう「コンコ堂」!と外に出て、欲しかった古本を手にしてニヤニヤしながら写真を一枚。その時、お店の前を通る女子中学生の集団…「あっ、古本屋だ。ほら、ビブリアっぽいお店だよ。ビブリアだよ!」と楽しそうに、コロコロ囁き合っている…これもまたある意味、とても純粋だなぁ…。
seijyo271.jpg
posted by tokusan at 19:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
和田夏十…監督の夫人兼脚本家ですね。
5000円を五日迷った末に「素早く抜き取り、帳場に直行」という純粋古本愛的行動。それに比べ、BOOK・OFFのセールばかり探している最近の私。まるで、紅灯の巷で彷徨く荷風と軽井沢のそよ風に頬を撫でられてる立原道造ほどの違い。
反省しきり。
Posted by ビブリアもどき古書店主? at 2014年03月09日 20:45
古本の買い方は人それぞれです。卑下する必要はまったくありません!私も普段は『閉店セール』を襲うことが多い古本ハイエナ。しかし臆することなく、これからも好きな場所で、好きな古本を買って行きましょう!
Posted by tokusan at 2014年03月10日 18:47
いいですねぇ。欲しい本を求めた時の快感は何ものにも代え難いものがありますよね。
雄気堂さんで新青年を見かけて、買うか買うまいか悩んだ末、結局他者に先を越された苦い経験があります(裏表紙が半分破れていたので)…。
とにかく、おめでとうございます。
Posted by 縦溝狭史 at 2014年03月12日 07:18
縦溝狭史様。ありがとうございます。気持ちいいですよね。ちょっとした背徳感も含め。まぁ、無理せずと言うのが一番ですが、時にはその軛を壊すことも、人間には必要かと。壊し過ぎると、戻って来れなくなりますが…あぁ!
Posted by tokusan at 2014年03月12日 21:34
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック