2014年03月20日

3/20埼玉・東松山 BOOKSあふたーゆ

books_after_you.jpg
雨の東武東上線で、月曜に入れなかった東松山のお店に向かう。東口北側広場に出て『ぼたん通り』を北上。200mほど先の交差点で、けたたましく鳴り響く踏切を背にして、北東に向かう。その先には、カーブした道が四方から集まる『材木町交差点』があり、この街角は何だか開かれた飲屋街のようである。交差点を渡って東に進むと、ビルの一階に割りと大きいのだが、周囲の夜の匂いに埋没したような一軒の古本屋さん…素っ気ない外観である。入口上と大きなウィンドウ、それに黄色い立看板に店名が書かれている。古本以外にも雑貨を置き、出版も請け負うようだ。自動ドアから中に入ると、左壁が斜めの変則的な形だが、広々とした店内。様々な棚が多数集まり、お店を形作っている。入口右横から右壁まで棚は続き、奥ではバックヤードとの仕切り棚が一直線に壁から伸びている。入口左横から斜めの壁にも棚が連なり、最奥の仕切り棚の位置には帳場が設けられている…剥き出しの銀色の柱の存在感がスゴい…。フロアには、右側に背の低い背中合わせの棚が横向きに二本と、椅子と机。左には縦向きに低い背中合わせの棚が一本と、テーブル席と古い雑誌の乗った小さな平台が置かれている。…とその時、奥から高橋源一郎風店主がノソリと現れ「いらっしゃいませ…月曜は開いてなくて、すみませんでした」「えっ?」…あぁ、これは、こちらの正体がすっかり露見しているのだな。恥ずかしさと決まりの悪さに目を白黒させ、「バレてるんですね。すみません」と恐縮しながら、すぐさま本棚に緊急避難する。二本のフロア棚には、海外文学文庫・100均ノンフィクション・100均文学・ハヤカワ文庫・創元推理文庫・岩波文庫が収まっている。入口右横は、岩波写真文庫・辞書・100均推理小説文庫・児童文学・ビジュアルムック。右壁には岩波新書・100均日本純文学&近代文学文庫・詩集・日本文学・ちくま文庫・晶文社本が続く。奥の仕切り棚は、さらに詩集・文学評論・山・ノンフィクション・映画・美術・歴史・江戸・女性・芸能・戦争・オカルト・新着海外系がズラリ。左のフロア棚は新書・ノベルス・ハヤカワポケミス・選書・差別・教育を収めている。入口左横は、古本・本・本屋・出版・エッセイが充実し、左壁には音楽・自然・医療・暮らし・埼玉&秩父郷土本・小版雑誌(文芸・古本・評論・リトルプレス)が並び、途中に貸し棚と地元出版本と自主出版本を挟んで、音楽・女性・ノンフィクション・エッセイなどの文庫棚へとつながる。所々に、古いメンコ・裁縫雑誌・映画雑誌・教科書・レコードなども飾られている。棚の形は様々だが、整頓はしっかりと行き届き、各ジャンルの深度はだいぶ深い様子。これは嬉しい。全体的には硬め寄りで、値段は安めなのがさらに嬉しい。聞けば店主は、本好き&読書家道を突き詰めたら、古本屋の開店に行き着いてしまったらしい。本は安く売るが、好きな本しか並べずに、この眺めをとにかく楽しみ愛おしんでいると豪語…つまりはここは、店主の書斎なのである!それでいて大事な本を売ることにはそれほど頓着せず、逆に買取で入って来た意に沿わぬ本たちの扱いについて困っているそうである。この眺めを本でギチギチにしたくない。通路には積み上げたくない。でももっと本を並べたい。詩集棚をもっと増やしたい。入替もどんどんしたい。自動ドアを引戸にしたい。「ますく堂」(2011/10/15参照)のスナック居抜きは素晴らしい。粉ジュースをお客さんに振る舞いたい!…あぁ、この店主は、一体何処に向かおうとしているのか…しかしこの緩い古本屋思想には、大いに共感してしまったりする。これからも緩くアグレッシブに、焼き鳥の街の飲屋街の中の、古本屋稼業を継続してください。晶文社「オヨヨ城の冒険/小林信彦」ちくま学芸文庫「完本 八犬伝の世界/高田衛」祥伝社新書「小林多喜二名作集 近代日本の貧困」を購入。

posted by tokusan at 18:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
早々のリベンジ達成ですね!
店主さんがブログをチェックされてた(?)とは予想外でした。
いつか粉ジュースをふるまわれることを楽しみに、私もまた訪れたいと思います。
Posted by 双子座 at 2014年03月22日 22:47
教えていただき、本当にありがとうございました!正体を見抜かれたときはドキッとしましたが、その後は店主さんと楽しくお話しさせていただきました。次回は焼き鳥と共に、味わいに行きたいと思います。なのでオススメの焼き鳥屋さんがあれば、ぜひともお教えください。
Posted by tokusan at 2014年03月23日 22:24
焼き鳥屋なら大松屋、桂馬、とくのや辺りが有名、と東松山在住の父が申しております(笑)
ぼたん通りにあるお店も、長く続いている店ばかりですから、あふたーゆさんへの道中にもぜひ。
ちなみに東松山の焼き鳥は、豚のカシラ肉に味噌だれをつけて食べます。
焼き鳥なのに鶏肉ではないのです…。
Posted by 双子座 at 2014年03月24日 22:20
うわ!詳細な焼き鳥屋情報、ありがとうございます。そして鳥ではなく、豚のカシラ肉ですって!意外です。楽しみです。次回の東松山訪問時には必ずや味わおうと思います。
Posted by 古ツア at 2014年03月25日 18:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック