2014年03月26日

3/26飲む前に買い、署名本を受け継いだ一日

朝から締め切りギリギリの仕事に追われまくるが、どうにかお昼過ぎにカタを着ける。そして、そのまま夕方の予定に合わせて逗子方面に遠出。その途中で、まずは大船駅で湘南新宿ラインを乗り捨て、四月に閉店してしまう「ひまわり堂書店」(2013/02/26参照)の様子を見に行く。しかしタイミング悪く、どうやら定休日。シャッターの横に貼られた、閉店のお知らせに悲しみの視線を注ぐと、閉店日は4/21、さらに小説類を「さっちゃんの家」と言う所に受け継ぐ旨が書かれている…「さっちゃんの家」…何らかのお店なのだろうか?これは確認しに行かなければ。そう心にメモして駅まで戻り、慌ただしく次は鎌倉駅で下車。「藝林荘」(2013/02/17参照)で、春陽堂文庫「熊野の兄弟/納言恭平」(100円でひゃっほう!)ちくま文庫「三文役者の待ち時間/殿山泰司」「清水町先生/小沼丹」を計520円で購入し、『小町通り』の「木犀堂」(2012/12/01参照)が早くも店仕舞いしているのに(まだ午後四時なのに…)肩を落としつつも、踏切際の「游古洞」(2012/01/28参照)へ。ガチャガチャと積み重なる陶器に細心の注意を払いながら、横積みになった文庫の山から今年三冊目の教養文庫「武蔵野/上林暁」を発見し300円で購入する。続いて気難し屋の古本屋「四季書林」(2011/08/14参照)を訪ねると、シャッターがガッチリ下りており、お店の看板も取り去られてしまっている。どうやら廃業した模様。店主と口論したことをもはや懐かしく思い出しながら、さらに続いて「公文堂書店」(2010/03/28参照)を急襲し、旅窓新書「真夏の巴里/畑市次郎」を840円で購入する。ここでタイムリミットを迎え、急いで逗子に移動。旧知の編集者さんと久しぶりに邂逅し、元旅館の飲み屋でお酒をガブガブと酌み交わす。そこで意外なものを託されることになり、戸惑いながらも大いに喜ぶ。それは幻影城ノベルス「11枚のとらんぷ」「湖底のまつり」共に泡坂妻夫、「火の樹液/宮田亜佐」のサイン本。作家さんから直にいただいた物らしいのだが、君が持っていた方が良いと託してくれたのである。こういう風な本の受け継ぎ方もあるのかと、己がたくさん持つ古本も、未来へ受け継ぐ過程でしかないことを、改めて実感する。帰りの湘南新宿ライン内で、古本と受け継いだ本の写真をパチリ。
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酔っ払ったまま阿佐ヶ谷に帰り着き、気が大きくなっているのをいいことに、駅前の本屋さん「書楽」を回遊。欲しかった大物二冊、洋泉社「映画の生体解剖/稲生平太郎+高橋洋」河出書房新社「戦前日本SF映画創世記/高槻真樹」が平台にあるのを見付け、矢も楯もたまらず購入してしまう。はぁ〜、楽しいが目まぐるしい一日であった。
posted by tokusan at 23:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ひまわり堂書店ですが、あのお知らせが貼り出された後はシャッターが開いているのを見ていません。貼り出される前は営業時間を20〜23時に変更していたのですが、その時間も開けていませんでした。
Posted by W.O.K. at 2014年03月26日 23:43
なんと!お店がそんな状態だったとは。それにしても営業時間が20〜23は特殊過ぎます。これは本移転後の「さっちゃんの家」に期待するしかないのでしょうか…。
Posted by 古ツア at 2014年03月28日 15:48
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