2015年01月05日

1/5金町と亀有を彷徨い電子の古本屋遺跡に虚無を見る

早起きして、去年から持ち越しの仕事に決着をつける。ふぅ、間に合ったと肩の荷を下ろした気分で、午後になって外出する。ではさらに気楽に、気にかかる古本屋さんを見に行くことに決め、頭の中の古本屋データドラムをグルグル回す。そうだ、久々に金町の「書肆久遠」(2009/12/04参照)に行って棚に溺れ、同時に近隣のお店の消息を確かめておこうと、千代田線から常磐線。

まずは北口に出て「三宅書店」(2009/04/06参照)を目指してみるが、すでにお店は煙のように消え失せていた。かなり長い間見に来なかったからなと、パトロールしなかったのを軽く反省し、そのまま以前と変わらぬ泰然自若な「五一書房」(2009/04/06参照)に入る。
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店主とお客さんの『船橋の方で古本市があった…』などの地元情報に、ついつい耳をそばだててしまいながら、鶴書房「新奇術/千田松緑」を600円で購入。続いて裏通りの「文福」(2011/02/09参照)が健在なのも喜び、凍るような寒さの店内を眺め回して、ちくま文庫「文豪怪談傑作選 柳田國男集/東雅夫編」を430円で購入。
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そのままさらに東に足を延ばし「一草洞」(2013/04/12参照)との再開も目論むが、あえなくシャッターに弾かれてしまう。続いて線路下を潜って南側に出て、本日のメイベントである「書肆久遠」に向かうが、こちらでは残念ながらカーテンに弾かれてしまう…定休日か。一月四日から営業する旨の貼紙が出されたままなので、しっかりと営業していることだけは確認。…よし、こうなったら隣りの亀有の古本屋さん事情も探って行くか。

結果からいえば、以前ツアーした亀有のお店は壊滅状態であった。北口のビルディング一階にあった「古書アーバンブックス」(2009/06/09参照)はカフェと化しており、「ブックセンター亀有」は消滅。学校前のクリーニング屋兼業の「ブックセンター亀兎」のあった場所にも、なにやら事務所が入ってしまっていた。ふぅとため息をつきながら、道の先に視線を飛ばすと、ビルの壁から電光掲示板が飛び出し、ピロピロと文字を映し出し流し出している。どうやらこの通りの『亀四商店会』の宣伝掲示板らしく、次々と通りに並ぶお店がスピーディーに宣伝されて行く。そこに突然「ブックセンター亀兎」もピロピロと出現!『年中無休』『名作 古本』『クリーニング』『カメトウ』(マニトウみたいだ…)などの言葉が、俺の心を惑わせる!
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お店、あるのか?移転しただけなのか?そう掲示板に思わされ、通りと脇道を行ったり来たりするが、店舗の姿は影も形もない…これはどうやら、無くなったお店の広告も、そのまま流しっ放しにしているのであろう。現役感満点の電子の世界の古本屋遺跡に、砂上の楼閣のような虚無を感じ取る…。

最後に駅北口の古本も扱う特殊新刊書店「栄眞堂書店」(2013/12/10参照)にヨロヨロとたどり着き、至文堂「人身売買 海外出稼ぎ女/森克己」旺文社中一文庫「わんぱく中学生/原作トーマ」を計1200円で購入し、本日の彷徨にどうにか決着をつける。
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posted by tokusan at 21:26| Comment(6) | TrackBack(0) | 古本屋遺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 市(古書会館)に行っていました。月曜日は定休日です.市から戻れば店は開けますが、昨日は帰宅するのが遅くなりました。申し訳ございません。機会があればまたお立ち寄りください。歓迎いたします。
Posted by at 2015年01月06日 14:19
あけましておめでとうございます。上のコメントは書肆久遠によるものと判明しました。
自分は本人もブログも仮死状態ですが今年もよろしくお願いします。
一草洞は自分も何度か行ってみましたがあいてません。最近は古書展かAmazonを利用することが多く個人のお店に行く機会が減って残念です。久遠には入り浸っていますが^^;
相変わらずのご活躍でお忙しいことと存じますがいつかお会いできればと思っております。
Posted by デカダン文庫下得意 at 2015年01月06日 15:15
久遠書房様。ご無沙汰しております。今度お店を楽しみに必ず伺いますので、その時はよろしくお願いいたします!
Posted by 古ツア at 2015年01月06日 18:53
デカダン文庫下得意様。ご無沙汰しておりますが、今年もよろしくお願いいたします。というわけで領地内を探検しましたが、かなり激変しているみたいですね。また調査に伺いますので、何か情報などありましたらお教えいただければ!
Posted by 古ツア at 2015年01月06日 18:55
こんばんは。一草洞ですが、隣の和菓子屋さんによれば、店主は1年以上前に亡くなられたそうです。
Posted by isogai_1 at 2016年01月27日 21:26
isogai_1様。情報ありがとうございます。同じ情報が、地元の古本好きからもたらされていました。私も結局一度入れたきりで、非常に残念です。それにしても聞き込みをされたのですか!私にもそんな勇気があれば「首都圏沿線」から店名を削っておいたのですが…無駄足踏ませてしまったらすみませんでした!
Posted by 古ツア at 2016年01月29日 09:09
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