2015年02月02日

2/2東京・高円寺 古書サンカクヤマ

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陽の当たらぬ、北風の吹き抜ける『早稲田通り』を、あまりの寒さに戦きながら東へ。先ほど暖かい部屋で昼食を摂っていた身体は、あっという間に凍えてしまった。向かうのは昨日オープンしたばかりの、出来立てホヤホヤの古本屋さんである。駅からは北口に出て、西寄りの『高円寺純情商店街』を北に突破。突き当たったら西に曲がり、『庚申通り商店街』をさらに北へ向かう。通りのシンボルである『庚申塔』に挨拶をし、段々『早稲田通り』が近付いて来ると、右手大きな赤い日除けのやきとり屋の向かいに、立花の飾られた新しいお店が出現していた。大きなガラスウィンドウには、無機質なスチール本棚の裏側が見えており、その前に小さな単行本100均台と雑誌箱が置かれている。左の入口から店内へ。空間と通路はゆったり目でわりと広く、しっかりとしたスチール棚が壁を覆っている。フロア右寄りに背中合わせの棚が横向きに三本置かれ、左側に帳場が造られている。そこに立ち、忙しく働くのは、キノコ頭のうら若き女性店主である。店内をぐるっと見回すと、昨日のオープンラッシュのせいか、はたまた品不足か、棚にブランクがあったり、面陳して飾り棚として使っている部分が多いようだ。なので棚の様子は、今後も変化発展する可能性が大いにある。入ってすぐ左には50均文庫と100均ポケミスで一本棚が造られ、田辺聖子・エッセイ・政治・文学などが把握し難く続く。帳場下にはコミックが主に集まる。右の窓際にはグラビア雑誌やファッション誌やムックが集まり、「Rolling Stone」誌も置かれている。向かいは大体300~500円の安安単行本棚である。高い右壁棚には絵本・児童文学・洋書絵本・音楽・映画・美術が並び飾られ、奥に民俗学・宗教が続く(フーディーニの本、欲しいが三千円かぁ)。第二通路は少しの文芸本とセレクトコミックが収まり、第三通路は文庫で埋められている。そして最奥では、布を掛けられた未整理本が塊を成し、周囲の棚は飾り棚として使われている。まだ、古本坩堝然としてあまり形の定まっていない、船出したばかりのお店である。これから日々を古本屋さんとして過ごすことにより、少しずつ棚と志向を固め、無二の楽しいお店を高円寺の古本屋さんとして、築き上げていただきたい。その変化と奮闘っぷりがとても楽しみだが、まずは高円寺古本屋散策ルートに、新たなアクセントが加わったことが何よりも嬉しいのである。値段は安め〜普通。評論社「夜中 出あるくものたち/ジョン・メイスフィールド」を購入。開店おめでとうございます!

お店を出て住宅街を長く横切り『あづま通り』へ出る。閉店した「サンダル文庫」(2010/08/18参照)を寂しく思い出しながら、「越後家書店」(2009/05/16参照)店頭と隙間の壁棚で、凍ったような本を漁る。講談社「妖都/津原泰水」学研中学生傑作文庫「なぞの紙片/ルブラン」旺文社高二グリーン文庫「青春の詩/山本太郎編」(山本太郎の感性が尖った詩アンソロジー。村山槐多・山之口獏・草野心平・小熊秀雄・安西均・田村隆一など、通り一遍なセレクトとは一線を画す、詩界への扉である。果たしてこれを読み、何人がその扉に手を掛けたのだろうか…)「世界の青春 男女交際お国ぶり」を計200円で購入する。
posted by tokusan at 18:43| Comment(0) | TrackBack(1) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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