崖下のホームから跨線橋を渡り、裏路地然とした小さな西口に出る。緩い坂道の駅前通りに出て、この街の古本屋さんを目指すのなら、いつもは南西の商店街を下るのだが、今日は北東に足を向け、緩くカーブし緩く上る商店街を進む。商店街はどこまでも続く。坂の頂上に達すると、遥か妙蓮寺まで続いているようにも見える。結局駅から300m弱も歩くと、左手集合住宅一階に連なる店舗群の右端に、本日オープンした古本屋さんが、午前中の強い日射しの中に輝いていた。同じ白楽にあった期間限定仮店舗(2014/12/11参照)を脱ぎ捨て、堂々と再びこの地に、真店舗として覚悟を決めて、腰を据えたのである。表には立看板と小さな100均雑誌ワゴンが二つ、それに100均文庫ワゴンがひとつ置かれている。隣りで身代り地蔵の幟が、明るくはためくのを目の隅に捉えながらお店の中へ。するとそこは広々として見通しの良い、何かの居抜き空間!…元は呉服屋だろうか?入口左には函入り文学本が目立つ300均単行本棚があり、シンプルな左壁面はギャラリーとして使用されている。その下の低めで妙に落ち着いた長い平台には、内外新旧のファッション雑誌がどっさりと並ぶ。フロア中央には、ちょっと野暮ったいほど立派な逆L字型平台が鎮座し、ファッション雑誌・紙物・ファッション実用ムック・ビジュアルムック・美術図録が飾られ面陳され、棚にも収められている。右の壁棚には日本文学・詩集・海外文学・幻想文学・オカルト・ミステリー・郷土・片岡義男・世界各国・本&古本と並び、奥の本棚二本にこのお店の魂であるメンズファッション・イギリス・レディスファッション・少女ファッションが、レア本を含め固められている。また左奥にはコの字型の小空間があり、音楽・映画・セレクト文庫・哲学・思想・建築・写真がピッチリ収まっている。以前のお店と比べると、雑誌や通常の古本屋部分が増えた印象。値段は普通である。そして奥にはオープンな六畳床の間付きの畳空間が存在し、そこを帳場と決めた、クルクルパーマでトラッドスタイルの店主・細川氏が座っていた。聞けばここは元は器屋さんとのこと。どおりで棚が丈夫で重厚で和風なわけだ。新開店の祝い酒を振る舞われながら、電光石火の早業移転や、このちょっと変わったお店の生かし方未来予想図などを、お互い思うがままに語り合い、気が付けば小紙コップの祝い酒が二杯目に。午前中の古本屋さんで、俺は何を酔っ払っているんだ!と己を曖昧に戒め、春陽文庫「わが恋やまず/北条誠」未来社「詩はいかにつくるべきか/マヤコフスキー」を計1000円で購入する。それにしてもかつてここに売りに来た「くろす・としゆき資料」(2015/01/14参照)がちゃんと販売されていて、しかもしっかり売れていて、ちょっと安心した。やっぱりこの『BROOKS BROTHERS』の広告は、こういう場所にこそ良く似合うものである。
2015年07月10日
7/10神奈川・白楽 Tweed Books 真店!
崖下のホームから跨線橋を渡り、裏路地然とした小さな西口に出る。緩い坂道の駅前通りに出て、この街の古本屋さんを目指すのなら、いつもは南西の商店街を下るのだが、今日は北東に足を向け、緩くカーブし緩く上る商店街を進む。商店街はどこまでも続く。坂の頂上に達すると、遥か妙蓮寺まで続いているようにも見える。結局駅から300m弱も歩くと、左手集合住宅一階に連なる店舗群の右端に、本日オープンした古本屋さんが、午前中の強い日射しの中に輝いていた。同じ白楽にあった期間限定仮店舗(2014/12/11参照)を脱ぎ捨て、堂々と再びこの地に、真店舗として覚悟を決めて、腰を据えたのである。表には立看板と小さな100均雑誌ワゴンが二つ、それに100均文庫ワゴンがひとつ置かれている。隣りで身代り地蔵の幟が、明るくはためくのを目の隅に捉えながらお店の中へ。するとそこは広々として見通しの良い、何かの居抜き空間!…元は呉服屋だろうか?入口左には函入り文学本が目立つ300均単行本棚があり、シンプルな左壁面はギャラリーとして使用されている。その下の低めで妙に落ち着いた長い平台には、内外新旧のファッション雑誌がどっさりと並ぶ。フロア中央には、ちょっと野暮ったいほど立派な逆L字型平台が鎮座し、ファッション雑誌・紙物・ファッション実用ムック・ビジュアルムック・美術図録が飾られ面陳され、棚にも収められている。右の壁棚には日本文学・詩集・海外文学・幻想文学・オカルト・ミステリー・郷土・片岡義男・世界各国・本&古本と並び、奥の本棚二本にこのお店の魂であるメンズファッション・イギリス・レディスファッション・少女ファッションが、レア本を含め固められている。また左奥にはコの字型の小空間があり、音楽・映画・セレクト文庫・哲学・思想・建築・写真がピッチリ収まっている。以前のお店と比べると、雑誌や通常の古本屋部分が増えた印象。値段は普通である。そして奥にはオープンな六畳床の間付きの畳空間が存在し、そこを帳場と決めた、クルクルパーマでトラッドスタイルの店主・細川氏が座っていた。聞けばここは元は器屋さんとのこと。どおりで棚が丈夫で重厚で和風なわけだ。新開店の祝い酒を振る舞われながら、電光石火の早業移転や、このちょっと変わったお店の生かし方未来予想図などを、お互い思うがままに語り合い、気が付けば小紙コップの祝い酒が二杯目に。午前中の古本屋さんで、俺は何を酔っ払っているんだ!と己を曖昧に戒め、春陽文庫「わが恋やまず/北条誠」未来社「詩はいかにつくるべきか/マヤコフスキー」を計1000円で購入する。それにしてもかつてここに売りに来た「くろす・としゆき資料」(2015/01/14参照)がちゃんと販売されていて、しかもしっかり売れていて、ちょっと安心した。やっぱりこの『BROOKS BROTHERS』の広告は、こういう場所にこそ良く似合うものである。
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刺激的なお話ができて好い御昼どきを過ごせました。
2杯のお酒は、実は昨年12月のご来店時にふるまえなかったので、その分なのでした。