2015年10月06日

10/6神保町をパトロールして竹中英太郎の口絵に眩惑される

もはや二冊の新刊の編集作業は佳境を迎え、いよいよ私の手を離れつつある。両方とも妙に凄み&面白みのある本になりそうなので、どうぞ楽しみにしていて下さい!そんな今日は、打ち合わせのために外出し、色々終わらせてからウズウズと神保町に向かい、本当に久しぶりの古本屋街をパトロールする。『聖橋口』から街に流れ落ちて行き、まずは去就の気になる「風光書房」(2015/08/18参照)へ。四階へコソコソ上がると、階段踊り場では相変わらず安売りセールが開かれており、そこから一冊。中に入るとオヤジさんが、所々で本の結束作業に勤しんでいる。棚にブランクは生まれていないが『ついに閉店準備へのカウントダウンが始まったのか?』と考えてしまう。しかし店頭&店内の何処にも、まだ閉店のアナウンスは見つからない…。春陽堂日本小説文庫「神々の戯れ/佐藤春夫」を200円で購入する。『駿河台下交差点』で、閉店した「書泉ブックマート」に驚いたり、三茶書房(2010/10/26参照)店内で、見たこともないハードカバー仕様の角川“横溝正史”文庫を開くと横溝センセイの旧蔵書であることに驚いたりしながら、『靖国通り』を西へ。「一誠堂書店」(2010/03/27参照)店頭では壁際の小さなラックに視線を吸い寄せられ、上部で壁に立て掛けられていた柏書房「今和次郎見聞帖 欧州紳士淑女以外」を500円で購入。さらに通りの果てまで進み「山本書店」(2012/04/25参照)の店頭棚から春陽堂文庫「野分/夏目漱石」を100円で購入。通りを東に引き返す途中で「日本特価書籍」(2013/11/07参照)店頭棚の裏側が目に入ると、新潮社長編三人全集6「情火・美玉/三上於菟吉」が気になり、手にして函から引き出すと、ぬぐっ!口絵がカラーで竹中英太郎じゃないか!物体と艶と魔が美しく同居する、網点で出来た昭和初期の印刷にたちまち眩惑され、300円で購入する。『白山通り』に入り、「日本書房」(2011/08/24参照)前で店頭ワゴンを睨んでいると、本の雑誌社営業の炎さんに発見されてしまう。あぁ!編集さんが今まさに頑張っているのに、こんな所で古本を買っていてすみません!しばらく立ち話させていただき、名著復刻詩歌文学館「平戸廉吉詩集」を500円で購入し、泡を食って水道橋方面へ。最後に「丸沼書店」(2009/12/17参照)店頭ステンレス台で講談社文庫「死美人辻馬車/北原尚彦」ちくま文庫「蘆屋家の崩壊/津原泰水」を計200円で購入し、背徳のパトロールを満足して終える。
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これが「情火・美玉」の口絵。函・表紙・見返し・扉などの意匠は岩田専太郎である。

※お知らせ
10/22(木)頃より発売になる、本の雑誌社「古本屋ツアー・イン・首都圏沿線」の詳細や書影が発表になりました。よろしくお願いします!よろしくお願いいたします!何とぞよろしくお願いいたします!
http://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860112776.html
posted by tokusan at 19:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
古ツア様。
見たことない横溝本とは。見てみたいですね。横溝先生の蔵書だと相当高かったんでしょうね。
今回発売される本、楽しみにしておりますが、また標語入り署名本が欲しいと思っています。
Posted by 縦溝狭史 at 2015年10月08日 05:43
機会があれば「三茶書房」で手にしてみて下さい。もちろん高いですよ。新刊、もちろんサイン本は作成しますので、よろしくお願いいたします!
Posted by 古ツア at 2015年10月08日 23:53
「風光書房」さんは、やはり来月をもって店舗を閉め、ネットでの営業のみに移行される由です。
江古田時代からずっと続いた、あの修道院のような清廉な店内の雰囲気も、味わうことの出来るのは、あと僅かとなりました。
Posted by 東奔西走 at 2015年10月17日 22:26
東奔西走様。情報、感謝です!十一月いっぱいですか。きっとあっという間でしょうね。力の限りあの静謐な古本空間を、味わっていきましょう!
Posted by 古ツア at 2015年10月18日 17:59
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