2015年10月21日

10/21東京・赤坂 双子のライオン堂 赤坂店

futago_no_lion_dou_akasaka.jpg
慌ただしい仕事に一区切りつけてから夕方に外出。『6番出口』から地上に出ると、宵闇迫る賑やかな赤坂通り。雑居ビルが建て込む道を、ビジネスマンと業界人が忙し気に闊歩している。通りを西に進み、信号と『松屋』のある脇道を南に入ると、たちまち喧噪は遠退く上、道はすぐに短い下り坂となり、目の前には『鹿島建設』の巨大で白いビルディングが立ちはだかる。その敷地沿いに西に向かい、すぐに南に曲がり込むと、今度はたちまち上り坂となる。すると左手に、昭和感漂う白く大きなマンションが現れ、坂に面したその一階に、ついこの間春日から引っ越して来たお店が、移転開店していた。双葉型カーブミラーの後ろにウィンドウがあり、お店の看板が地味に見えている。短い階段を上がると、大きな青緑の何かのカバーのようなドアがあり、一見するとどちらが開くのか判別がつかない。しかし左側の端を掴んで手前に引くと、大きなドアは軽やかに開き、本棚のある空間が目の前に広がる。そしてこの時ようやく気付いたことが…この変なドアは、本を模しているんだ。ハードカバーの本なんだ。大きな本を開くと本屋に入れるという、馬鹿らしくも夢のあるアイデアがここに実現…そしてこの本は、縦書きなんだな。靴を脱いでフローリング床に上がる。部屋は“凸”型をしており、壁際に木製の本棚が設置されている。その多くは選書新刊で埋まっているのだが、選書のメンツ+一人分の冊数に感心してしまう。ミシマ社社長・サウダージブックス・海猫沢めろん・東浩紀・宇野常寛、その他にも批評家・評論家・小説家・俳人・会社会長たちが個性と嗜好を発揮して、一人だいたい三十冊を並べているのだ。これは選者もお店も、さぞかし強い粘り腰が必要であろう。そんな気合いの入った棚を見ながら不安を覚え始める…古本はまだ売っているのか?入口正面の『小屋BOOKS』出張棚や、入口右横の本屋&本関連台をやり過ごすと、足元に児童書と絵本の木箱が二つ…おっ、これは古本だ。続いて右壁手前角の冷蔵庫上の岩波文庫棚も古本であることを確認。さらに右壁奥のボックス棚に、現代思想・社会問題・サブカル評論などが二重に収まっているが、1/3くらいが同ジャンルの古本のようである。さらに奥壁の小さな棚には、売り上げが全額寄付される野球関連や新書の古本も並んでいる。値段はちょい安〜普通だが、とにかく古本より選書棚の方に面白みがあり、入口からして“本愛”あふれるお店なのである。右奥の帳場で、倍賞美津子風ご婦人に精算していただく。岩波文庫「対訳 ポー詩集」を300円で購入。

お知らせ
●そろそろ発売のトマソン社「BOOK5 vol.18」最新刊。連載第六回目の『古本屋ツアー・イン・ドリーム』は、高円寺にかつてあった出久根達郎氏の「芳雅堂書店」を、自家目録『書宴』を頼みに妄想ツアー。
●そして明日22日辺りから、本の雑誌社「古本屋ツアー・イン・首都圏沿線」がついに書店で発売に!古本屋本・二卵性双生児のお兄ちゃんが、まずは世に出ます。ぜひ手に入れていただき、この秋は首都圏の行ったことの無い古本屋さんを電車に乗り込み、数珠つなぎに駆け巡って下さい!よろしくお願いいたします!
posted by tokusan at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/428247423
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック