そうか、閉店日が延長したのか。ならば見に来て良かった!と、予想もしなかった閉店したはずのお店との再会に小さくはしゃぎ、本棚を次々と見て回る。リブリオ出版大活字オールルビ版くらしっくミステリーワールド「第6巻 小酒井不木集」「第9巻 大下宇陀児集」番町書房「平賀源内捕物帖/八切止夫」(帯が付いており、それによりNHKドラマ『天下御免』の原作であることを知る)を計1500円で購入。最後の最後まで何かが出て来そうだなぁ…また見にこうようかなぁ…。
「ひだ文庫」を出てからすっかり見失っていた本来の目的を思い出し、再度駅頭に立つ。目の前の歩道橋を渡って、高架線の跡地である『東横フラワー緑道』を電車気分でガタゴト北に歩いて行く。かつての軌道そのままに優雅な弧を描いており、レールも一部モニュメントとして残されていたりする。およそ100m強進み、地下を失踪する電車の音が漏れ聞こえる通気口を三本やり過ごすと、左手の家並に立看板を表に出した住宅が一軒。玄関ドアが通りに向けて開け放たれ、内部は古本と雑貨を扱うシンプルなお洒落ショップになっている。入ってすぐ、目線の下に小さな棚があり、村上春樹やほしよりこが並んでいる。目線を上げるとそこは小さなカウンターレジの側面で、ニット帽を被ったハンサム・ガイが「いらっしぃませ」と迎えてくれる。「土足でいいんですか?」と一段高くなった焦げ茶の板の間に、恐る恐る上がり込む。窓際壁際に腰高の棚や台が据えられ、様々な雑貨が置かれているが、脇目もふらず奥のボックス棚に向かって一直線。何故ならそこに古本が集まっているからである。食・料理・旅・冒険・紀行・滞在記・セレクト日本文学・松浦弥太郎・谷川俊太郎・辛酸なめこ・アート・カルチャー・サブカル・書店・暮し系ムックなどのキレイな本が、白く輝いている。値段は普通〜ちょい高。古本修羅たる私の突破口は“冒険”辺りにしかねぇ!と、集英社「最後の冒険家/石川直樹」を「お近くですか?」と聞かれながらも、あくまで通りすがりの客を装い購入する。


早坂暁の脚本も面白かったです。「平賀源内捕物帖/八切止夫」探して読んでみようと思います。