2015年12月10日

12/10静岡・沼津 FULL HOUSE

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久々の青春18きっぷで肩ならし…と言うより尻ならしに、白く靄った太平洋を眺めながら二時間半かけて沼津へ。ホーム西端の跨線橋から、初めての北口へ出る。キレイで大きなロータリーから離脱して西に向かうと、非常識に巨大な白いゲートが入口に建つ『リコー通り』が現れる。最初は普通の商店街的だが、北に進んで行くと大型商業施設や郊外型飲食店が増えていく、人影の絶えぬ長く直線な通りである。そこをひたすらタッタカ進み続けると、1.5キロほどで『国道1号線』と交わるので、すかさず西に折れ曲がる。そしてすぐの、南西にナナメに町中に切り込んでいく道に入り、終りまでぐんぐん下っていくと、南側に大きな敷地が広がり、駐車場奥に入口周りが雑然とした巨大倉庫の偉容を見せるリサイクル店があった。ズンズン敷地に入り込み、自転車や家具や物品やシングルCDの脇を擦り抜けて入口へ。中はちょっと薄暗く、左に帳場と事務所があり、右にコの字に棚が組まれたスペースが連続。そこにはアクセサリー・ゲーム(十本900円のファミコンカセットの中に、伝説のクソゲー「いっき」を見つけて興奮)・DVDなどを集めている。そこを抜けると、視界と頭上が一気に広がり、玩具から車椅子までを揃えたリサイクルワールド!そして物品の向こうの左壁に、二十七本の古本棚が張り付いているのを発見する。楽器とシングルレコード&LPレコードゾーンを通って棚に接近する。日本文学文庫・海外文学文庫・実用・エッセイ・文学・ゲーム攻略本・全集・児童文学・映画パンフが並び、棚の半分はコミックに占められている。量は多いが90年代以降の本がほとんど。値段は50円からと激安である。春陽文庫「極楽夫婦/中野実」角川ホラー文庫「妖怪博士ジョン・サイレンス/アルジャノン・ブラックウッド」「幽霊狩人カーナッキ/ウィリアム・ホープ・ホジスン」を購入する。表の駐車場に出ると、町の向こうに見える黒い山と白い雲の間に、雪を冠った富士山の頭が、ひょっこりとのぞいていた。

駅まで取って返し、今度は南口に出る。古い商店街にある「十字堂書店」(2010/11/21参照)が今月限りで閉店してしまうので、お別れの古本買い納めに向かっているのである。アーケード下にある、新刊書店も兼ねていたお店を象徴する白いモダンな看板に、まずは目礼。おもむろに古い木製什器で構築された、昔ながらの空間に身を浸し、埃っぽい古い本を愛でつつ、目で追いかけていく。平台に空いている部分があったり、通路に本が積み上がったりしているが、棚にはまだまだ本がちゃんと並んでいる。丁寧にハイエナのように見て行くと、別にセールも何もしていないのに、腕の中には十一冊が集まっていた…。同光社「人形佐七 花嫁殺人魔/横溝正史」(裸本)優文社「変幻八丁堀/穂積驚」(裸本)社會教育協會「欧米を描く/川上嘉市」(裸本。献呈署名入り)駿河台書房奇想ユーモア文学全集「鹿島孝二集」「宮崎博史集」東京ライフ社「白線の女/中村三郎編」桃源社「若さま侍捕物帳 艶福寺ばなし/城昌幸」春陽堂少年少女文庫「怪盗ルパン3 ユダヤランプの秘密/ルブラン」小学館「けん玉シリーズ3 きみも有段者!」藝術学院出版部「漫画技法/須山計一」出版社不明「空想科学推理小説 黒い鳥/松丘有悟」を計3350円で購入する。これだけ買ったせいか、オヤジさんは満面の笑みであった。ありがとうございました。
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駅へ戻る途中に「平松書店」(2009/10/18参照)に向かうが、お店の前が道路工事中で、しかもお休みであった。むぅ、残念。
posted by tokusan at 19:22| Comment(6) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
FULL HOUSEの存在を忘れていました!片浜駅の近くにお宝中古市場というリサイクルショップもありますよ(チェック済みでしたら、すみません)。文庫や文芸書、実用書などは少ないですが、少年、青年向けコミックは多いです。値付けはブックオフと似た印象でしたので、お宝があるかどうかは分かりませんが・・・。お隣富士市にも似たお店が2件あります(夢大陸富士本店と富士鑑定団)。平松書店さん、お休みで残念でした。十字堂書店さんには最後にもう一度行ってみようと思います。
Posted by オハナ at 2015年12月11日 13:37
いいですね、と思わず口にしました。松丘有悟さんとは誰だ、と・・・。ノートにメモいたしました。いつか会える日を楽しみにします。また、知らない探偵作家が増えました。あるものですね・・・。
Posted by 広島桜 at 2015年12月11日 20:52
オハナ様。あははは、まだそんなに似たようなお店があるんですね。それにしても「十字堂」さんでは意外に買えたので、とても面白かったです。
Posted by 古ツア at 2015年12月12日 01:25
広島桜様。恐らく自費出版の奇書なので、あまりお気になさらずに。数多の古本神に見ていただいても、誰もご存知ありませんでした。でもこの小説、結構ちゃんと読めて面白かったです。蘭郁二郎や香山滋を想像していただければ…。
Posted by 古ツア at 2015年12月12日 01:27
平松は木曜定休です。もっとも、最近は体調不良のため臨時休業も多い由。
Posted by 下新庄3丁目 at 2015年12月13日 12:53
下新庄3丁目様。店主の体調回復を願っております。…あぁ、あの本がギュウギュウの店内に、久しぶりに飛び込みたかったです…。
Posted by 古ツア at 2015年12月13日 18:26
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