2016年09月14日

9/14神奈川・日吉 古書 ふもすけ堂

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ゲラの海から顔を上げ、コメントタレコミで知った最近開店のお店に向かうことにする。改札を抜け、巨大な球体モニュメントに己の歪んだ姿を映しながら、西口の放射状街路商店街前。緑色のゲートが建つ『普通部通り』に入り、南西へ。シャッターの下りた「ダダ書房」(2009/05/18参照)を左の視界に捉えながら、二つ目のゲートを潜る。次の北への脇道に素早く曲がり込むと、行く手には『TSUTAYA』が見え、その手前左手に新たなピカピカの古本屋さんがオープンしていた。あれ?ここって「エルダーズ」(2010/07/29参照)があった場所だっけ?己のあやふやな記憶に確信の持てぬまま、店内に入り込む。路面に近い部分は細長く、奥にはさらにスペースが広がる…結構広いな。壁際はすべて本棚で埋められ、フロアには路面側に小さな平台があり、奥に本棚ともうひとつの平台がある。左奥の遠い所に帳場があり、青年が横向きにパソコン作業をしている。右壁棚は中央奥までコミックがズラリと続き、平台には暮し系ムック類。左壁は時代劇文庫から始まり、その後は丁寧な棚造りの日本文学文庫が連なって行く。棚は中央辺りで左に折れ曲がるので追跡し続けると、その奥に隠れた小空間があるのを発見。そこにはレディコミ・100均文庫・官能文庫・新書サイズ本が集まり、そのまま右壁の新書・出版社別文庫・ノベルス・海外文学文庫と続く。ここからは広い奥のスペースとなる。フロアには片面が文庫で片面が単行本の100均棚があり、平台にはカルチャーなバーゲン本が揃っている。改めて左壁に向かうと、文学全集・村上春樹・日本文学・海外文学・ビジネス・アート・サブカル・音楽・民俗学と続き、帳場前の袖には細いDVD棚。右壁は民俗学が少し並び、後は大量の教育関連専門書が、硬く健やかさを放ち大集合している。奥壁には、本・古本・古本屋・新刊書店・出版の本が質高く幅広く並んでいる…「首都圏沿線」も「古本屋ツアー・イン・ジャパン」もあるじゃないか…。路面側はコミックと文庫中心にちゃんと官能文庫(少量だが)も並べた街の古本屋さんで、奥は教育書と本関連に強みを見せる個性店となっている。新しい本が多いが、品揃えはしっかり。だがこれが完全に固まった理想の形でないことは、少し伝わって来る。値段はちょい安〜普通で、プレミア値もあり。婦人生活社「くもんの算数/公文公」(表紙から本文までイラストはやなせたかし)を購入し、ささやかに慎ましく開店を祝う。何事もなく表に出ると、背後から人の迫る気配…店主が店から飛び出し、建物伝いにこちらに駆け付け、正体が露見する。恐縮して改めて挨拶を交わし、「今後ともよろしくお願いします」と笑顔で言われながら、頭に閃いてしまったの店主の印象…聡明で柔和なプロゴルファー猿…あぁっ、すみません…。ちなみに店主に聞いたところ、ここは「エルダーズ」跡地ではないとのこと。そうか、ここは「茂野書店」(2009/05/18参照)があった通りなのか。

帰りに渋谷で途中下車し、ついに解体工事の始まった『宮益坂ビルディング』を寂しく眺め、坂上の「中村書店」(2008/07/24参照)に飛び込む。入口右横のラックに、東京都古書籍商業協同組合南部支部「Rewind◀◀1969◀◀2004▶ 東京古書組合南部支部 創立35周年記念写真帖」を見つけてしまったので、940円で迷わず購入する。「月の輪書林」さん(2012/03/29参照)と「古書サンエー(渋谷古書センター)」さん(2008/07/24参照)が編集した東京古書南部支部の写真集である。時節ごとの「南部古書会館」の姿や、歴代古書店主たちの姿も素晴らしいが、在りし日のお店の姿には思わず目が血走ってしまう。
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これは「江口書店」(2010/03/29参照)「一新堂書店」(2011/02/07参照)「遠藤書店」(2008/10/17参照)掲載のページ。麻布十番の「笹間書店」や、大森「山王書房」の姿にも心ブルブル震えてしまう。
posted by tokusan at 18:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先程、梅田蔦屋書店に行きましたが、どれが古ツアさんプレゼンツの棚かさっぱり分からず、なおかつすぐ脇がカフェコーナー(Fuck off!!)で、一冊さっと抜いてとっとと帰って来ました。まったく以て拍子抜け。9Fまで上がるのに何分も時間がかかり、はっきり言って馬鹿らしい本屋ですね。二度と行きません。
Posted by 珈琲も鎌足 at 2016年09月15日 21:45
私も最初行った時は、古書売場がまったく分からず三周ほどして、店員さんに聞いてたどり着きました。基本新刊書店なので、まだ古書の立場は極めて薄く、あのカフェゾーンの壁棚となっているようです。ですので、この古書市が成功すれば、少しは良い場所に移動出来るかもしれません。もし出世して、その時に怒りが治まっていましたら、また気まぐれに見に来ていただければ嬉しいです。そして恐らく私の本は、単行本の近くに並んでいた古めの本たちです。今回は拍子抜けさせてすみませんでしたが、何はともあれ、お買い上げありがとうございました!
Posted by 古ツア at 2016年09月16日 00:14
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