2017年02月06日

2/6「澤口書店 小川町店」は閉店セール20%off中!

午前十一時過ぎに水道橋駅に降り立ち、古書街のパトロールに取りかかる。ガード下から『白山通り』を南下し始め、初っ端の「有文堂書店」(2010/09/03参照)でまだ開店準備真っ最中のオヤジさんから宝文館「随筆集 植物學九十年/牧野富太郎」を500円で購入する。そのまま南に早足で下り続け、愛しの「日本書房」(2011/08/24参照)では先客のライバルが店頭和本タワーに執拗に挑んでいるのを目撃し、ハラハラしてしまう。彼が退いた後に慌てて飛びつくと、ちょっと良さげな仙花紙本が、しっかり残っていたじゃないか。良文堂書店「江戸自慢 風流伊達姿/桑野桃華」(桑野は探偵小説「ジゴマ」の訳者でもある。この本は二代目市川團十郎の小説で、装幀や口絵を伊藤晴雨が担当している)を300円で購入する。
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そのまま通りを下り、今日はいやに長い焼肉屋の行列横を通過しながら、「アムール」(2011/08/12参照)でコロナ社コロナ・シリーズ「人工衛星/新羅一郎」「渦/鬼頭史城」を計100円で購入。『靖国通り』では西に東にと行き来するが、結局何も買えずじまいだったので、すぐさま古書街から離れるようにして『靖国通り』を東へ東へ…。そうしてようやく『小川町交差点』を過ぎると、地下鉄出入口の横のビルの谷間に挟まれた、コメントタレコミ近々の閉店を知った「澤口書店 小川町店」(2008/08/14参照)が見えて来た。あっ、確かに店頭新書棚の脇には、赤い『閉店セール20%off!!』の貼紙がある。セールは二月末まで…今後は、神保町の「神保町店」(2011/08/05参照)「巌松堂ビル店」(2014/04/12参照)と「東京古書店」(2014/12/17参照)に、すべての機能を集中させるということだろうか。ビルの谷間の青空をバックにした、『安い本』やドデカい『本』の看板を仰ぎ見て、四角い洞窟のような店内に足を踏み入れる。右には文化系の専門書が並び、左は文庫を中心に文学や歴史が続く。主に文庫棚に意識を集中して、恐らく最後になるであろうお店での買物を楽しむ。店内には「巌松堂ビル店」の詳しい店内見取り図あり。しかし、入口近くと、奥の曲がり込み少し上がり込んだアダルトコーナーの、蛍光灯の明滅具合は、なかなか激しいものがある。大都会のど真ん中なのに、無闇に場末感を覚えてしまうほどである。…今がこの状態ということは、恐らく閉店までこのチカチカ状態で、乗り切るつもりだな…。新潮文庫「幻花/梅崎春生」を20%オフの160円で購入する。そしてこのお店での心残りと言えば、今はもう入れぬアダルトだらけの二階に、一度くらい勇気を出して上がってみるべきだったかなということ。いったい外から様子をうかがえぬ階上は、どんな構造になっていたのだろうか…。
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posted by tokusan at 15:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
澤口書店さんの跡でしょうか。

https://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=2062

この界隈の路面店はこんな相場なんですね。
古本屋さんが減っていくのも仕方ない気もします。
Posted by あ at 2017年08月24日 00:09
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