2017年02月08日

2/8「なごやか文庫」の古本市と今年最初の「たけうま会」!

今日は楽しみにしていた「なごやか文庫」の「大古本市」(2012/02/15参照)初日である。午前十時からの開催に照準を合わせて家を出て、午前九時三十五分に東村山駅に到着。タッタカ歩いて文庫の入る『社会福祉センター』に突入すると、入口付近にはすでに常連の古本修羅&レコード修羅&絵本修羅が十人ほど固まっていた。なんとなく列が出来ているだけなので、奥の古本市会場に向かう態の、古本修羅の塊に何となく身を寄せておく。開場五分前に、職員の指示により確固とした列が形作られ、ラジオの音が流れ始めたのを合図に、列が突入を開始する。後から走って来て追い抜く、傍若無人な修羅もあり。私が目指すのはもちろん、入って右側の四本の古書棚である。パッと見た感じ良さげな並びで、期待に胸を膨らませながら、早くライバルが多数出現する前に見極めて行かなければと、さらに焦燥胸に渦巻かせて棚に張り付く。すると隣りに老年修羅が現れた。こちらが気になる本をスパスパ抜き出すのを見て「あぁ、いいなぁ。眼鏡がないと見えない。こりゃあ眼鏡をかけないと、何も分からない。いいなぁ、すぐ見えて」とつぶやき始めたので、「がんばりましょう!」と無責任に励ましつつ、手と目を素早く動かし続ける。今年は仙花紙本が多い気がする…ソ連関連も目立つな…。すると腕の中には、たちまち二十冊ほどの本が積み上がってしまった。古書は一冊二百円なのだが、これはちょっと買い過ぎだ。端っこに寄りつつ、抱いた本を改めて吟味し、必要なさそうなものを棚に戻しながら、もう一度じっくりゆっくりと棚を眺めて行く。すると当然の如く見逃した本がチラホラと見つかり、結局本が増えることに…阿呆か、俺は。もう一度端に寄り、さらに吟味してみる。それにしても、これだけ抱えてこれだけ迷うということは、今回の古書棚の質はかなり良いものであることの証明であろう(私にとってという意味で)。途中二階のレコード市を経由して現れた岡崎武志氏に、古本を抱えた姿を見つけられ声をかけられる。その後メイン会場も回ってみるが、文庫も単行本も新古書的な並びで、ちょっと手が出なかった。結局古書十七冊を計3400円で購入する。市は12日(日)まで。外の硬く浅いソファでお茶を飲みながら、岡崎氏と例の「中央線古本屋地図(仮)」について軽く打ち合わせつつ四方山話。富士塚話で小さく無邪気に盛り上がる。ちなみに私のお気に入りは、『品川神社』『代々木八幡宮』『十条富士神社』にある富士塚である。氏と別れ、二階を一周してから正午前には帰宅する。本日の特に嬉しい収穫は、森書房「歌姫物語/W・サッカレエ 平井呈一譯」東光出版社「少女小説 乙女ごころ/片岡鐵兵」(仙花紙本なのに二色の挿絵ページが所々に挿入されている)萬里閣「外地の魅惑/大宅壮一」(昭和十五年の大宅による南支・満蒙探索記。銀座「三昧堂」の古書ラベルあり)弘道閣パレット文庫「ロマンスグレー/平野威馬雄編」(新書サイズで箱に穴が空けられた造本を、何処かで見た覚えがあることに気づく…そうか、乱歩邸で見た楠田匡介の「能率的な事務の執り方」と同シリーズなんだ。内容は『ロマンスグレー』をテーマにした特殊なエッセイ集。嬉しいことに楠田が参加しており、オッサンの夢のような四人のギャルたちとの熱海旅行妄想小説を載せている)昭星社「開化飛龍車/宇井無愁」日本電報通信社「魔法の窓 テレビジョン/フランク・デンマン」(テレビ普及黎明期の啓蒙児童書。図版豊富で、最後はテレビジョンのSF的発展章で幕を閉じる。表4の『原子爆弾と並んで、世紀が生んだ奇蹟、テレビ!』とあるのがスゴい)岩波書店「プー横丁にたった家/ミルン作 石井桃子譯」(昭和十七年の初版である)久保書店昭和三十一年「かっぱ3月号」の八冊であった。それにしても、本を減らすために古本市を開くと宣言したばかりなのに、早速こんなに買ってしまった…。
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夜…というか午後五時から渋谷にて、今年初めての『たけうま会』。第一回目(2016/05/10参照)と同じく「たけうま書房」稲垣氏と「古書 赤いドリル」那須氏とお酒を酌み交わす。飲めば飲むほど無礼講となり、自己検閲せざるを得ない、古本屋界のお話盛りだくさん。でも最終的には、『古本屋稼業は苦しくはあるけど、とても楽しく人生を賭けるに値する!』という格好良いところに落ち着く。これからも迷わず付いて行きますので、引き続き楽しくもあり苦しくもありの古本屋さんの生き様を見せていただければ幸いです!
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posted by tokusan at 21:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
古ツア様、当地から赴きたいです。雑誌「かっぱ」は、昭和31年10月に、雑誌「裏窓」になりますので、貴重です。創刊は1月、一冊は臨時増刊があるので、10冊です。注目されていない昭和30年代の雑誌です。やはり、雑誌は、古書店をまわらないと入手困難です。当方もがんばります。
Posted by 広島桜 at 2017年02月09日 05:52
古書棚の中に、この異質な新書サイズの一冊が紛れていたのは、嬉しい奇蹟でした。キャッチコピーが『なんとなくウレシクなる雑誌』。ただいまツマミ読みして、楽しんでおります。
Posted by 古ツア at 2017年02月09日 20:31
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