2017年03月06日

3/6中央線の古本屋店頭を巡りながら「古本センター」の変化に気付く。

昼過ぎから中央線を駆使して、「中央線古本屋地図(仮)」の取材に勤しむ。中野駅からスタートして、気になるお店の店頭100均棚で、気になる本を集めて行こうという、たわいもない息抜き的企画ページである。しかしさすがは中央線の古本屋さんたち!結果はなかなか豊穣なものとなったので、この小さな旅の様子は、どうか鋭意制作中の本誌でお確かめいただければ。

そんな風に100均本ばかり買っていたのだが、時々はテーマから外れた、それ以上の値の本も、我慢出来ずにやはり買ってしまっていたのである…。荻窪「ささま書店」(2008/08/23参照)では315円棚から函ナシの中央公論社「有頂天/内田百閨vを。見返しには『貸本 文泉堂 大湊書店』(青森のお店だろうか…)とあるが、革背も天金もちゃんと残っており、それほど酷い状態ではない。西荻窪「音羽館」(2009/06/04参照)では潮出版社「宝石を見詰める女/稲垣足穂」(月報付き)を300円で。吉祥寺の「よみた屋」(2014/08/29参照)では、『俗天使』刊行委員会「俗天使/持丸良雄」を300円で購入。偕成社のレア少年探偵小説「夜行虫の謎」を書いた作者による、童話風青春小説。東都書房から出ていた単行本を、2008年に復刻したものである。三鷹の「水中書店」(2014/01/18参照)では、津軽書房「秋田雨雀紀行 1905〜1908/工藤正廣」を600円で購入。そして最後に八王子の「佐藤書房」(2009/08/26参照)では、角川文庫「樽/クロフツ 田村隆一訳」を150円で購入する。三浦朱門が訳していたのは知っていたが、田村隆一も訳していたとは不覚にも知らなかった…。
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そんな慌ただしい取材の途中で、ふと吸い込まれた吉祥寺の「古本センター」(2013/07/01参照)では、驚きの光景に出くわす。以前は忙しない狭いバス通りから、ビルの通路に入り込んで行くと、左にプレミア本ガラスケースがあり、その前に図録やビジュアル誌のラックが置かれ、右階段脇には100均棚が置かれ、さらに中に入り込むと帳場横から店内へ、という構造であった。ところが今日訪れてみると、ガラスケースが奥へ引っ込み、見たこともない小部屋的スペースが出現していたのである。恐らく帳場裏のバックヤードを改造し、売場として解放したのだろう。壁際は左奥がガラスケースとなっており、他は料理やファッションや自然・趣味などの大判本が収まる本棚となっている。ガラスケースの膝元には浅い古書平台があり、正面にはグラビア誌などが積み上がる山が形成されている。ガラスケース横にはカーテンが貼られ、空いた隙間からチラリと帳場の様子が垣間見えたりしている。突然起こった、ちょっとした変化であるが、何だか今までまるで気付かなかった秘密の小部屋に迷い込んだようで、そんなシチュエーションに古本心と探偵心が、やたらとトキメキを覚えてしまう。
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posted by tokusan at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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