2017年03月22日

3/22深く静かにデザイン潜航中…

早起きして、必死に「中央線古本屋地図(仮)」のデザイン作業を進める。これをちゃんと完遂しなければ、本当の春はやって来ないのだ!とばかりに、家に閉じこもって地味な作業をチクチクと。お昼前にちょっと気晴らしに、荻窪までタッタカ歩き、開いたばかりの「ささま書店」(2008/08/23参照)店頭を楽しむ。手にしたのは一冊だけだったが、実はこれが満足に値する一冊なのであった。サッポロビール株式会社「サッポロ納涼特集号」(昭和四十三年八月刊)を105円で購入する。名前の通り、サッポロビールのPR小冊子である。五十人ほどのビールやお酒にまつわるエッセイを掲載しているが、驚くほど文学度が高いのである。しかも、城昌幸・鹿島孝二・城戸禮・萩原秀夫・大林清・宮本幹也などが、堂々と紛れ込んでいるのだ。特に城の「哀れ」は、かつての恋人を巡るエッセイとも怪談ともつかぬ佳品である。編集後記にも和服でビヤホールに出入りする城のエピソードが登場している。うむ、この表紙だけ見ると、なんだか札幌の郷土冊子みたいだが、騙されずに中を開いてみて、本当に良かった。
sapporo.jpg
帰りは北口に出て、ビルの間から小さな『教会通り』をたどる。かつてこの通りには何軒かの古本屋さんがあったはずなのだが、残念ながら私はすべて未見なのである。頭の中に作った地図を立ち上げ、あったはずの小さなお店たちを幻視しながらの、帰り道。家に戻って再びデザイン作業に従事。そして夕方に再び気晴らしに外出。高円寺までタッタカ歩き、「越後屋書店」(2009/05/16参照)で草思社「ビートルズ/ハンター・デヴィス」を100円で購入する。この『あづま通り』でも、出現しては消えて行った、数々のお店たちを幻視してしまう。なんだ、中央線沿線は、古本屋さんの亡霊だらけじゃないか。だから今、岡崎武志氏と、お店の魂を慰め記憶に留めるために、本を作っているのではないだろうか。では、早く帰って作業の続きに取りかかるとするか。
posted by tokusan at 18:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「教会通り」の古書店については、幻視のみに因らずとも、ホンのチラとではありますが、実景を見ることは可能です。80年代にNHKの「井伏鱒二の世界」という番組で、この通りと「深澤書店」の店頭や店内が映されています。「新興書店」か、例の「イッカク書店」か、定かには判別できないのですが、そのどちらかかも知れないお店も、教会通りを酔って帰る井伏の背後に見ることが出来ます。これらの古書店に、井伏もちょくちょく立ち寄っていたのかな?
いずれYouTubeに、この番組がUPされるといいのですが。
Posted by 東奔西走 at 2017年03月29日 01:18
情報ありがとうございます。まさにその辺のお話は、鋭意制作中の本の何処かに出てくる予定であります。引き続き制作作業に勤しみますので、どうかもうしばらくお待ち下さい!
Posted by 古ツア at 2017年03月29日 20:17
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