2017年03月23日

3/23「死人の掌」の到着を歓迎する。

色々終えて流れ着いたのは、三鷹『禅林寺』の塀の前。この長く白い塀の向こうの何処かに、太宰治が眠っているのかと想像しつつも、足は自然と『中央通り』へ向かい、夕方の「古書上々堂」(2008/07/17参照)に滑り込む。100・300・500均一本とネット管理本(ビニールに包まれ値はほぼ書かれていないが販売中である)と「岡崎武志堂」の三ゾーンに大きく分かれる静かな店内を、静かに静かにうろつき回る。日本エディタースクール出版部「書店ほどたのしい商売はない/上村卓夫」(「書原」社長の本!)桃源社「東洋武侠団/押川春浪」を計600円で購入する。
shanshan0323.jpg

阿佐ヶ谷に帰り着き「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄り、店頭では購入&読了メモが扉に書かれているため103円のフィルムアート社「天使のまなざし ヴィム・ヴェンダース映画を語る」を。店内ではこちらは裏表紙裏に日付け記入アリだが激安とも言える講談社青い鳥文庫「消えたおじさん/仁木悦子」を309円で購入する。

気持ち良く古本を買って帰宅すると、二冊の本が届いている。一冊は「散歩の達人」4月号『大特集:東京ディープ案内』である。屋敷直子さんと楽しく対談しておりますので、書店でお見かけの際はぜひ手に取っていただければ。そしてもう一冊は、待ちに待ったヤフオク落札本!今古堂分店「探偵文庫 死人の掌/丸亭素人譯」(明治三十二年六版)である。明治探偵小説本にしては安値の三千円スタートだったのだが、入札すると結局ライバルは一人も現れず、そのままラッキーにも落札してしまったのである。そして出品者と取引連絡を取ってみると、何とお相手は旧知の「聖智文庫」さん(2013/05/16参照)であった…。うわっ!と思い、早速こちらの正体を明かし、恐縮しつつ取引を進めると、昨日携帯に店主・有馬氏から「発送したよ」の連絡をわざわざいただきつつ、「なんであれが三千円なんだよ〜」とボヤかれ「表紙に“こんちくしょう”って書いといたから」と毒舌を吐かれてしまう。いや、もう本当にありがとうございます!憧れのひとつである丸亭素人の探偵小説を読める日を迎えることが出来たのは、紛うことなき「聖智文庫」のおかげです!…というようなことがあり、本日夕方、「死人の掌」到着を大歓迎しているわけである。本はザラ紙A5変型の、まるで漫画雑誌のような分厚さで、私にとっては初めて見るタイプの明治本である。それにしてもこの色刷り鮮やかな表紙が素敵!『探偵文庫』の文字も素敵!下に小さく描かれた大変な事件の様子も素敵!巻末の今古堂(恐らく「コンコ堂」なのである!)広告を見ると、他に九冊の『探偵文庫』が出ている。くぅ、読みたいなぁ〜手に入れたいなぁ〜どこかで三千円で売ってないかなぁ〜………。
shinin_sanpo.jpg
posted by tokusan at 19:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
上々堂さんは、ビニール本(と書くといかがわしいですが)が多くなってしまって、もうお店としては……という感じですね。古本屋さんが店舗を維持するのは大変なのだなあ、とつくづく思います。
Posted by 西 at 2017年03月23日 19:53
ビニール本はもちろん店内で販売しているのですが、値段の付いていないものは聞かなければならないと言うのは、一行程経ることになり、やはり少し躊躇してしまいますよね。どうにか100〜500均の中に欲しい本を見出し、引き続きお店を楽しめればと思っております。いやもう、お店を開けてくれいるだけで、充分ありがたいのですよ…。
Posted by 古ツア at 2017年03月25日 18:43
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック