2017年03月25日

3/25「第19回チャリティ古本市」と「古書 むしくい堂」はプレプレオープン中!

早起きして西武新宿線に乗り込み、拝島線→国分寺線と乗り換え、青梅街道駅で下車。今日明日と激安「チャリティ古本市」(2011/07/10参照)が開かれる『小平中央図書館』に午前九時半に到着し、会場入口で整理券を受け取ると、自分ではなかなか頑張った感のある、36番であった。ロビー食堂で野菜ジュースを飲みながら英気を養い、市への闘志を徐々に高めて行く。
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午前九時五十分に整列開始。ほどなくして岡崎武志氏も姿を見せ、ちょうど100番の整理券を見せながら「何かもらえるんちゃうかなぁ〜」と笑いながら、明るい中庭を囲んで半周した、列の最後尾へ姿を消した。午前九時五十八分、「そろそろ始まります。みなさん、心の準備をお願いします」とのボランティアスタッフのアナウンスに、忍び笑いがさざ波のように列に広がる。だが開始時間を迎えると、そこは瞬く間に熾烈な古本戦場と化し、老いも若きも男も女も古本を抱えて入り乱れ、場内が酸欠気味になるほどの、いつ果てるともしれない古本バトルロイヤルが展開してしまう。少しでも気を緩ませたら、何も掴めないぞ!と己に言い聞かせつつ、文庫島→単行本島→児童文学&絵本島→古書列→新書列を二周半。小粒な収穫である二十八冊を抱え込み、長い精算の列についた後、計1080円で購入する。一番の掘出し物は情けないことに、田中角栄の「日本列島改造論」であった…。這々の体で会場から脱出し、岡崎武志氏と市仲間の表具屋さんと合流。ロビー食堂で歓談しながら、「中央線古本屋地図(仮)」の大詰め打ち合わせをする。段々形を成して来ましたが、予想以上に面白い本になりそうです。引き続き編集制作作業に勤しみますので、四月後半の発売を、どうぞ楽しみにしていて下さい!

『新潮講座』に向かう岡崎氏と別れ、重い古本を両手に提げて駅に向かい国分寺へ。ホームの立食い蕎麦屋で腹ごしらえを済ませ、続いて八王子へと向かう。北口に出て、モザイクタイルが敷き詰められた『西放射線ユーロード』を北西に踏破し、東に鋭角に折れ込んで『甲州街道』を進むと、ほどなくして粗いレンガで化粧されたマンション一階に、本日オープンしたての古本屋さんが姿を現した。真新しく眩しい真っ赤なテント日除けの下には三本の100均棚が並び、文庫・新書・単行本を質高く収めている。右には開店祝いの立花が並んでおり、おっ!ひとつは「音羽館」さん(2009/06/04参照)からじゃないか!熱く義理堅いなぁ、と感じ入る。縦に広い店内は木材を基調にしており、現在東京の新興古本屋さんの内装&什器を多く手掛ける中村敦夫氏の仕事であることが、容易に見て取れる。そこに奥の帳場からおずおずと現れたのは、噺家の雰囲気を常に纏う「むしくい堂」さんである。何故かとても恐縮の態…その理由は、寝ずに本を運んで値付をし、棚に並べても並べても棚は一向に埋まらない状況のまま、ついに開店の日を迎えてしまったことを、大真面目に悔やんでいたのである。いや、もう開店したからには、そこはもう目をつぶりましょう。後はじっくり粘り強く棚を造り埋めて行けば、どうとでもなるはずなのだ。何はともあれ走り出したことが、この際とても重要なのである。その証拠に、明らかに地元のお客さんが物珍しさからチラホラと飛び込み、ちゃんと本を購入して行く。すでに「むしくい堂」さんは、この地でここに住む人たちと、縁を結び始めたのである。後はいかにその人たちに再び足を運んでもらい、また本を買ってもらえるかということであろう。ファイト、「むしくい堂」!現在プレプレオープンの状況は、前半右壁に文庫や新書が集まり、左に絵本・生活・暮らし、中央にアートや夏葉社&本関連に岡崎武志コーナー、そして奥に日本文学&海外文学棚がある。だがこれらは、今後も本が増えることによって、大いに変化する可能性あり。ただ現状で芯が太く厚く堂々存在しているのは、左端通路の鉄道と切手、それに音楽関連(ソフトだけではなく楽器についても集められている)である。ここには強い意志が感じられ、今後お店の柱となるであろう雰囲気が、すでに漂っている。とまぁ、そんなプレプレオープン状態なので、詳しいツアーレポートは後日に譲ることにする。「むしくい堂」さんは「後一ヶ月位でもっとちゃんとしたい!」と血を吐くような叫びでお店の完成を宣言。恐らくその頃には「八王子古本まつり」(2011/05/02参照)が『西放射線ユーロード』で開かれるはずなので、グッドなタイミングであると言えよう。晶文社「踊る地平線/室謙二」朝日新聞社「常紋トンネル/小池喜孝」を計900円で購入する。
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写真は祝いの立花がある店頭と、その影に顔を隠し恥じ入る店主の姿…再びファイト!「むしくい堂」!

帰りに西荻窪で途中下車し、「盛林堂書房」で表紙デザインを担当した盛林堂ミステリアス文庫最新刊「怪星の秘密/森下雨村」(ベタベタでイカした喜国雅彦氏のイラストが目印!)を受け取り、色々打ち合わせる。みなさま、4/7(金)の開催の、「怪書探訪」著者・古書山たかし×「盛林堂書房」小野氏×古本屋ツアー・イン・ジャパンの、三つ巴の三竦み古本トークも、何とぞよろしくお願いいたします!

「ある怪書好き会社員の軌跡」 トークイベントvol.1
■『怪書探訪』著者 古書山たかしさん、古本屋ツアーインジャパンの小山力也さん、盛林堂書房店主 小野純一さんによるトークイベントを開催!
http://www.kosho.ne.jp/news/news_info170213.html
■日時:2017年4月7日(金)開場18:00 開始18:30〜20:00
■場所:東京古書会館 7階会議室
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3丁目 東京古書会館
■入場料1000円(現金のみ) 事前申込 先着100名様
■3月6日(月) 午前10時 予約開始! http://www.kosho.ne.jp/event/2017/s/page2.html

あの天下の奇書「醗酵人間」が欲しいあまり、コピーをを手作り製本してしまった伝説の男が語る古本愛!…まぁ恐らく私は、古書山氏と小野氏の濃厚な話には、何光年も置いてけぼりを食らうと思うので、暴走する二人を御する司会的役目に徹する覚悟で臨みます。楽しそうだけど、疲れそうだなぁ…また、帯の話とか、カバー異装版の話とか、ず〜っとするのかなぁ…。トークと同時に、古書山氏の貴重なコレクションも展示されていますので、どうかみなさま、展示ケースに涎を垂らしにおいで下さいませ!
posted by tokusan at 18:38| Comment(3) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まだ棚に空きがあったり布で覆われていたり…でしたが八王子に新しい古本屋が誕生してくれたのがとにかくうれしく、「むしくい堂」さんを応援していきたいです。
それともうご存じかと思うのですが、西荻窪「比良木屋」さんが三月一杯で店舗を閉められてネット販売に移行するということです。昨日昼過ぎに行ってみたのですが、開いてなく店に入る事はできませんでした。
Posted by 古本極道 at 2017年03月26日 10:00
「比良木屋」さん営業時間を確認したら14時開店でした。事前確認していれば昨日入れたのに、今日は西荻窪に行けず失敗で残念!失礼しました。
Posted by 古本極道 at 2017年03月26日 14:40
三たび「むしくい堂」さん、ファイト!ということで頑張ってもらいましょう。充実の紙物が早く見てみたいものです。そして「比良木屋」さんは、とにかく残念です。北口の東寄りの一角を守り続けた、孤高の古本屋さん。私も閉店までに駆け付けたいと思います。
Posted by 古ツア at 2017年03月26日 14:41
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