2017年03月30日

3/30「浩仁堂」で科学絵本に目尻を下げる。

道を歩いていると、擦れ違った老人が引き返して来て「突然すみません。不躾ですみません。その頭で結んであるのは、髪の毛ですか?」(私は長過ぎる髪を常日頃から頭の上に丸く結び上げているのである)と突然聞かれて面食らうが、素直に「はい」と答えると「では相当長いんですな。いや、髪を大事にするのは良いことです。昔の人も、髪を大事にしたもんです。いやいや、ありがとう。これからも切らずに大事にして下さい」と笑いながら去って行った…なんだ、この昔話のようなひと時は…そんなことがありながら、今日は夕方の武蔵境に流れ着く。昔話の余韻を引き摺りつつ、午後六時前の「浩仁堂」(2011/02/15参照)。ビル越しの薄く儚い夕陽を、店頭の絵本ラックが浴びている。
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今日は果たして100円で何が買えるのか、期待しながら絵本の列をギロリと眺める。新刊系に対抗するように、大好きな絶版絵本も個性豊かに自己主張している。五冊ほど欲しいものが見つかるが、セコく三冊に絞って店内へ。小さな店内の棚と足元の箱を一巡し、さらに古書を二冊。福音館書店「くうきはどこにも/ブランリー文・ガルスター画」「うみのがくたい/大塚勇三さく・丸木俊え」「月刊たくさんのふしぎ79号 ノラネコの研究/伊澤雅子 文・平出衛 絵」矢貴書店「愛染かつら/川口松太郎」警醒社書店「星座の親しみ/山本一清」(函ナシ。大正十五年五版。見返し裏に鉛筆で『昭和二年九月上旬、城志堂ニテ買フ』と記述あり)を計500円で購入する。帰りの中央線の中でシートに腰を下ろし、五十歳のオッサンが絵本のページを次々紐解いて行く。「うみのがくたい」は、おはなしも絵も珠玉の名品。船乗りの楽隊に感化され、ついに楽器を口にして演奏する魚類の未知のシンフォニーシーンは、紙面から音が湧き上がって来る臨場感!そして「くうきはどこにも」は、独特の六十年代センスを発揮する児童用翻訳科学絵本である。イラスト・色彩・デザインがとにかくスタイリッシュ!帯の見返しを見ると、シリーズは他に二十二冊出ており、中でも「地球はまるい」「たねのりょこう」「ダーウィンの世界一周」「つきのせかい」などが特に気になってしまう。
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posted by tokusan at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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