2017年04月01日

4/1「盛林堂書房」均一の聖戦!

昨日の話から始めると、色々終わらせつつ午後からの早過ぎる雨に祟られて、濡れ鼠で流れ着いたのは夜の荻窪。疲れて冷えた身体を引き摺るようにして、看板の灯の消えた「竹陽書房」(2017/02/19参照)にズルリと入り込む。
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奥の帳場では、助っ人の老男性が何かをボリボリ齧りながら、ラジオの野球中継に耳も身体も傾けている。微かな暖をとりながらお店を一周し、小学館文庫「実録・死体農場/ビル・バス&ジョン・ジェファーソン」東京出版センター「東京の文学散歩/電電東京文藝同好会」を計300円で購入し、北口に出てバスにて帰宅。そして家では身体を伸ばしながら、いよいよ迫って来た4/7(金)のトークの予習を兼ねて「怪書探訪」を読み込み、気になるところに付箋を貼付けて行く。みなさま、金曜夜にお時間ありましたら、ぜひとも夜の神保町にお越しください!ともに古本と探偵小説に溺れる夜を過ごしましょう!
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そして本日は、四月とは思えない、冷たくなかなか止まない雨の中、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ向かう。資料の返却を兼ねて、土日に行われているという店頭均一祭を、この目で現認し体感するためである。だが残念ながら今日は、このしつこい雨模様である。店頭は恐らく雨仕様になっているはずなので、目当てに押し寄せる古本修羅の数も少なく、もしかしたら祭など開いていない、通常営業状態なのでは…などと憂慮しながら店先に到着する。思った通り、厚く重いビニールカーテンが巡らされた雨仕様だ。だが、そのカーテンの影に、もこもこと何かが蠢く気配!
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そっと通りから覗き込んでみると、うぉっ!カーテンの中にも、今日は店内通路に配置された100均箱&棚にもたくさんの人…いや古本修羅が取り憑いている!そこには悪天候などに臆することのない、修羅たちの聖戦が展開していたのであった!まだ開店したばかりの午前十時三十五分なのに、この完全に出遅れた気分はどうだ。慌ててカーテンの中に潜り込み、朱に交われば赤くなり、本に目を血走らせて行く。確かに良い本が並んでいる。恐らくダブり本や瑕疵のある本を、惜しみなく投入しているのだろう。相場が千〜二千円クラスの本がゴロゴロ。むむむむと心の中で唸りながら、店内外で三冊を手にする。帳場で小野氏と挨拶を交わし、精算。文藝春秋新社「親馬鹿始末記/尾崎一雄」桃源社「バック・ミラー/新章文子」新潮社ヱルテル叢書「海の嘆き ポオルとヴルジニイ/サン・ピエル」を計300円で購入。ふと帳場横に積み上がった本の山を見ると、乱歩本などが含まれた、わりと上質な古本の山。新しい買入本かと思ったら、先客が大量に買った均一本だと言う。そりゃ目当てに修羅が来るはずだと納得しつつ、あまりの大盤振る舞い加減に寒気が走る…俺も、来週から参戦しようかな…。

帰りは、まだしつこくポツポツ落ちる小雨に対抗するように荻窪まで歩き、「ささま書店」(2008/08/23参照)で白水社「墓地/中井英夫」を105円で購入。さらに意地になって阿佐ヶ谷まで歩き、家まで後一歩というところで「J-House」(2015/12/26参照)の土日100均朝市に捕まってしまう。よっ!アニメ系ソノシートとともに、古い地図類が出されているじゃないかと、即座に喜色満面。ところがソノシートにはすべて800円の値段が付けられているのでサッサと諦め、地図類のみを掴む。成文社「東京都管内粁程図」(昭和二十四年出版の、東京各地の鉄道を基準にした距離表である。折込の距離入り鉄道路線図や東京全図付き)日本研究社・日本旅行社「東京及近郊交通詳図」(昭和二十二年発行。まだ物質が豊かではない時代の、粗悪な紙なりに地図を丈夫に作り、懸命な色刷りが涙ぐましい薄っぺらな交通地図である。その交通の中心が都電であることが、さらに時代を感じさせてくれる)京都市役所「京都 KYOTO」(昭和二年出版。表紙には太田喜二郎の版画が貼付けられ、中はコロタイプ印刷・全三十九枚の京都名所写真で構成された、手帖サイズの写真集である)を計300円で購入する。
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やはり嬉しいのは「京都」。寺社仏閣だけではなく、新京極の街頭風景や、近代建築も挿入されている。写真は蹴上インクラインの風景で、まだ現役バリバリで使用されている。

というわけでこちらも何とぞ、次の日の喜国雅彦氏&北原政彦氏のトークとともに、よろしくお願いいたします!「醗酵人間」と大阪圭吉話が炸裂必至!
「ある怪書好き会社員の軌跡」 トークイベントvol.1
■『怪書探訪』著者 古書山たかしさん、古本屋ツアーインジャパンの小山力也さん、盛林堂書房店主 小野純一さんによるトークイベントを開催!
http://www.kosho.ne.jp/news/news_info170213.html
■日時:2017年4月7日(金)開場18:00 開始18:30〜20:00
■場所:東京古書会館 7階会議室
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3丁目 東京古書会館
■入場料1000円(現金のみ) 事前申込 先着100名様
■予約 http://www.kosho.ne.jp/event/2017/s/page2.html
posted by tokusan at 14:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新潮社のヱルテル叢書、数冊持ってますが百円は格安ですね。『海の嘆き/ポオルとヴルジニイ』は持ってません。いいなあ。……って、文庫にばかり反応してますね(;^_^
Posted by 北原尚彦 at 2017年04月01日 16:46
ヱルテル叢書持ってるんですか!恥ずかしながら私は初めて見ました。もう文庫スキーには頭を垂れるばかりです!
Posted by 古ツア at 2017年04月02日 17:53
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