2017年04月02日

4/2歩行者天国と小村雪岱

今日の漂着地は白昼の新宿二丁目…特徴ある繁華街は、まだ夜の余韻を引き摺りつつ、穏やかな日射しに照らし出されている。裏道を伝い、閻魔像のある太宗寺脇から、元「昭友社書店」(2016/07/02参照)前に出る。未練たらしく来てしまったが、もはやここで古本を買うことは出来ないのだ。なのでセカセカ新宿駅方向に歩みを進めると、『新宿通り』が途中から開放感満ちあふれる歩行者天国となっている。ここぞとばかりに車道の真ん中を歩きながら、新宿で気軽に古本を買っていきたいなと考える。だが「ブックオフ」では味気なさ過ぎるし、「Brooklyn Parlor」(2010/02/25参照)「エジンバラ」(2015/01/19参照)ではちょっと気軽にというわけにはいかない…そうか、「bookunion SHINJYUKU」(2011/11/10参照)なら、どうにかなるだろと、『新宿通り』沿いの、昭和なビルの三階に駆け上がる。お店ではどうやら、ロックやプログレ本の放出セールらしい。音楽本がずいぶん進攻していると感じつつ、その上音楽関連紙物(レコード会社が出していたカタログ類や、コンサートチケットなどなど)がずいぶん集められているマニアックさに、軽い驚きを覚えてしまう。お店はどうやら、かなり音楽的に進化している模様。というわけで何だか小さくなったフロア棚のサブカルゾーンに神経を集中すると、むっ!講談社「ニューヨークの次郎長/篠原有司男」が、ちゃんとプラカバー&トレペ帯付きで、350円!安い!と即購入し、歩行者天国で記念撮影した後、開放感を持続させつつ地下の『ベルク』にて、黒ビールで古本に乾杯してしまう。
newyork_no_jirochou.jpg

阿佐ヶ谷に着いて、フラッと「古書コンコ堂」82011/06/20参照)に立ち寄ると、右端日本文学通路棚で黒い本を発見する。函ナシの國文堂書店「亜米利加紀念帖/水上瀧太郎」であるが、隠しても隠し切れないたおやかさと上品さを併せ持つこの本は、小村雪岱装なのである!雪岱フォントの金背文字、黒い表紙に薄く浮かび上がるさらに漆黒な繊細植物群、そして本扉前には再び雪岱フォントで『永井荷風先生にささく』の言葉が!これが515円なんて!とコンコ堂に感謝しながら両手に大事に抱えて喜び、購入する。ちなみに雪岱フォントのタイトル以外は、すべて「亜米利加記念帖」となっている。
america_kinenchou.jpg
posted by tokusan at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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