2017年07月22日

7/22一冊の目録から八年前が甦る。

今日は午後三時過ぎに荻窪北側の天沼に流れ着く。熱風に包まれたまま、すっかり衰えてしまった最後の体力を振り絞り、荻窪駅の南側を目指す。線路際に到達すると、おぉ!遥か彼方に暑くてもお客が店頭に群がる「ささま書店」(2008/08/23参照)の姿が臨めるではないか。
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わりと深い線路下の地下道を潜り、店頭棚前着。学研「愉しき夫婦/小島信夫」光風社「悪魔の系図/島田一男」毎日新聞社「新戦後派 野坂昭如 寺山修司 永六輔 野末陳平」流行通信「Studio Voice vol.132 江戸川乱歩-ミステリアス・フリーク」を計630円で購入する。この1980年代丸出しの江戸川乱歩特集は、目次には男装の甲田益也子がモノクロで登場し、次を開くと見開きで車の中で張り込み中の少年探偵風の戸川純がドン!
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その時代でしか出来なかった乱歩の捉え方が、もはやノスタルジーの域に突入してしまっている。乱歩+八十年代の二重のノスタルジーは、偉大なノスタルジー+消費され失われた時代的ノスタルジーとも言え、素敵に軽薄なのだが、妙な相性の良さも紙面からふうわりと立ち上がって来る…。

そのまま勢いで阿佐ヶ谷まで歩き通し、夏の夕方の「古書 コンコ堂」(2011/06/20参照)。
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するとたちまち店頭左脇の雑誌&ビジュアル本箱の中に、「古本 海ねこ」(2012/12/17参照)の古書目録第一号を発見したので、すぐさま店内に飛び込み「今日はこれだけで」と103円を支払い購入する。2009年七月発行で、最初から図版多めで文字ビッシリの、絵本&児童文学に特化した全98ページの気合いの入った目録である。やはり古書絵本の図版は見ているだけでワクワクしてくる。ところが冒頭のこれまた細かい案内文を読んでいると、目録を出す同時期に、「絵本、そして、本にまつわる人形・雑貨たち 古本 海ねこ 6日間限定ショップ」を開くとあるではないか。その瞬間、熱を持ち鈍った脳髄の奥底で、古い記憶が生意気にもスパークする!…そうか、これは青山の「日月堂」さんの隣の、元「銀鈴堂」で限定ショップを開店した時の目録なのか!行った、これ確か最終日に行ったはずだ!(2009/08/01参照)と、ちょっと興奮してしまう。開催期間は7/21〜8/1の飛び飛びの六日間なのだが、ちょうど八年前のことなのである。奇妙な符号に驚きながらも、八年という月日の経つ早さに、しばし唖然としてしまう。
posted by tokusan at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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