2017年07月24日

7/24団地に対する妄想を祓いに行く。

朝から大量の古本を箱詰めして、無事に大阪に送り出す。ひとまず役目を果たして、ホッと一息。仕事も緊急の案件に素早く対処し、ホッと二息目。落ち着いたところで、ここ最近頭の中に渦巻いてしまっている妄想を、軽く検証して実地調査に当たることに決める。その妄想とは、練馬『光が丘』の古本屋事情である。超巨大団地地帯である光が丘には、今やリサイクル系の古本屋さんが二軒あるだけである。ならば、あの超立体的集合密集住宅内にある古本は、主に二店にドバドバと集まっているのではないだろうか。その中には当然古書も含まれているはずで、そうなるとお店では恐らく持て余し、廃棄か安値で販売している可能性があるではないか。もしかしたら通路の片隅に、安値の古書コーナーが設けられているかもしれない…。こんな馬鹿なことを考え始めたら、どうにも止まらなくなってしまい、もはやこの目で確かめるしか、妄想を止める手だてはなくなってしまったのである。と言うわけで鷺ノ宮駅から西武新宿線に乗り込み中井駅で下車。一旦地上に出て商店街を伝った後、名物書店「伊野尾書店」横の大江戸線への地下階段を深く下る。そこからおよそ十六分で、終点の光が丘へ。『A1』出口から蒸し暑い地上に出ると、街に張り巡らされた道路にはすべて街路樹が生い茂り、その緑越しに巨大で横にも長い団地群が胸から上を覗かせている。まるで大友克洋の超能力漫画「童夢」のような光景であるが、ブロックごとに団地のフォルムが異なるのは、統一感のない奇妙な印象を与える。東に向かい『東大通り』を北に進んで行くと、巨大な街の外周をなぞる形になる。道なりにグインと東に曲がり込み、交差点に到達すれば、対岸にもう第一のお店の姿が見えていた。

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●「古本市場 光が丘店」
マンション一階のワンフロアを占める店舗前には、物凄い数の自転車が停まっている。楽しい嬉しい夏休み中の子供たちだな…。中に入ると、倉庫のように広く明るい空間が広がり、華やかなゲームソフトコーナーや、左手前側奥にあるカードデュエルコーナーに、自転車の持ち主である子供たちのほとんどが群がっている。古本を目指し、人気のない左奥にズンズン入り込んで行く。背の高い棚で作られた五本の通路に古本は集められている。新刊のミステリ&エンタメと文庫を中心に、模範的なリサイクル店的並びを見せているが、量がとにかく多い。ちょっと「ブックセンターいとう」っぽい雰囲気である。最新入荷本がプラスチックカゴに詰め込まれて、棚に大量に並んでいるが、これを掘って見ろと言うのか…。そして驚いたのは、驚異の80円コーナーが存在すること。80均の単行本と文庫で、通路が一本成立してしまっているのだ。すでに妄想していた古書がないことは確認済みだが、この80均通路がこのお店の目玉だな、と勝手に決定し、目が痛くなるほど隅から隅まで眺めてしまう。ちくま文庫「七時間半/獅子文六」原書房「カニバルキラーズ/モイラ・マーティンゲイル」を計172円で購入する。

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●「BOOKOFF 練馬光が丘店」
まるで城のない城下町のような団地の外周を伝い、『東大通り』をそのまま下って、歩いて歩いて南端に出る。さらに団地沿いに西に向かい、『公園通り』を越えてからの信号で南の住宅街に入って行くと、なんだかゴルフ用品店のようなブックオフがこつ然と現れた。結果から言うと古書は皆無で、ちょっと大きめワンフロアのスタンダードなブックオフである。なのでじっくり棚を見た割には食指動かずに、何も買えずにお店を後にする。唯一琴線に引っ掛かったのは、通路の奥にあった古いスーファミソフトワゴンであった…。

とこのように現場に当たり、己の目で現状を把握すれば、酷く甘い妄想もあっけなく祓えるものなのである。ふぅ、スッキリした!
posted by tokusan at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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