2017年07月26日

7/26「ますく堂」は引越し予定!

雨の降りしきる正午に西荻窪へ向かい、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)にて「フォニャルフ」に古本を補充する。夏の西荻窪にお寄りの際はぜひとも冷やかしてやってください。早川書房「海外探偵小説作家と作品/江戸川亂歩」を100円で購入しながら店主・小野氏より、ある作業のお礼として新潮社長編文庫「黄金草/岡田三郎」をいただく。「どうせ同じ岡田三郎なら、赤爐閣の「誰が一番馬鹿か?」が良かったなぁ」などと憎まれ口を叩くが、お店を出て移動の電車内でページを紐解くと、銀座のカフェーから始まる大衆的女給悲愁物語にぐんぐん取り込まれてしまう。そんな風に見事なくらいに「黄金草」に夢中になっていたので、あっという間に雨上がりの池袋着。西口に出て道すがらの「夏目書房」(2008/07/05参照)に立ち寄り、店内に引き込まれた安売棚から河出文庫「白骨の処女/森下雨村」を200円で購入。そこから裏町に入り込んで、大きな道路を渡って椎名町方面に向かって住宅街を進んで行く。「古書ますく堂」(2014/07/20参照)が近々三度目の引越しをするらしい噂を耳にしたので、様子を見に来たのである。わりといつでも人の流れがある生活道路から、ひょいと曲がり込むと、おっ!ちゃんと木枠の格子戸が開いているじゃないか。営業中だ。狭く開いた戸を潜り、箱の積み上がる店内に滑り込む。するとますく堂さんがいつも通りの元気な声を出し、先客さんとお喋りをしている。「あ、古ツアさん」と気付かれるや否や、即座にその先客さんを「「おひさまゆうびん舎」さんです」と紹介される。あの姫路の!と驚き挨拶を交わしつつ、まだお店に行けてないことを、思わずお詫びしてしまう…これで店主さんにも挨拶してしまった。いつか、絶対にツアーするぞ。などと秘かに決心しつつ、ますく堂さんに引越しについての探りを入れる。何と引越し先は、同じビルの一軒挟んでのほぼ隣りで、「駅に近くなった」とますく堂さんが虚しく喜ぶ超近距離。そこは普通の事務所状態で、飲み屋を居抜きで古本屋として使用して来た伝統が、ついに途切れてしまうこと。ただし前二軒と同じく住居付きなので、取りあえずますく堂さんは路頭に迷わなくて済むこと。引越し時期はアバウトにお盆前後になりそうなこと。現店舗とそのカウンターを名残惜しむために、8/5(土)に久々に「スナックますく堂」(2012/09/14参照。古本修羅や古本無頼や古本一匹狼たちが、夜の古本屋に酒を持ち寄り、楽しく怪気炎と雄叫びを上げるイベント…ご興味ある方はぜひ!)を開催すること。などを次々聞き出す。すでに店内には、次のお店のために様々な所から拾って来た什器が置かれ、ますく堂さんのやる気がヒシヒシと伝わって来る。もしかしたら、次のお店が「ますく堂」の歴史上、一番古本屋さんらしい古本屋さんになるのかもしれない…。ひばり書房「呪われたふたつの顔/さがみゆき」レモンコミックス「頭脳線甦ったミイラ/好美のぼる」を計400円で購入し、8/5に再び来店することをあやふやに約束し、お店を後にする。
mask_furuhon.jpg
写真はお店がテレビ撮影に使われた時に使用された小道具を、ますく堂さんがスタッフにねだっていただいた物。これを店先に下げ「古本屋らしくなったでしょ」とご満悦なのである。逞しいというか何というか…いや、これでこそ「ますく堂」!まるで諸星大二郎の「生物都市」のように、様々な物品が融合し、『古本屋』という店舗の体を成しているのだ!なので来店時は、お店に取り込まれないよう、細心の注意が必要なのである!
posted by tokusan at 17:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
御無沙汰した後ですがまたまたお邪魔致します、三重県のkです。
名古屋古書会館に初めて行ったり天神橋筋商店街を廻ったり鶴橋で途中下車したりと、その度に御記事にはお世話になっておりました。

ますく堂さんにも去年の大晦日に行って以来の御無沙汰で驚きの知らせなのですが、
3年ぶり2度目となると普通のチームのリーグ優勝より短い間隔なのでは、という感もありますね。
これでますます初代・二代目店舗経験者が少なくなるのでしょうか。
Posted by k at 2017年07月26日 20:43
お久しぶりです。おかわりなくアグレッシブに古本を探し求めているようですね。頼もしい限りです。その勢いで、いつかまた東京の三度目の「ますく堂」にもご来店ください。変わったようで変わっていない、変わったようで変わっていない、相変わらずなお店を楽しめることでしょう。お待ちしております!
Posted by 古ツア at 2017年07月28日 08:11
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