2017年07月28日

7/28昭和九年の日本寫眞年鑑!

午前十一時からの『東京古書会館』(2010/03/10参照)での打ち合わせに照準を合わせ、早めに水道橋ルートから神保町入りを目指す。大体古本街が動き出す午前十時過ぎに到着し、店頭を覗き込みながら駿河台下まで移動するつもりなのだが、古本パトロールに身を入れ過ぎると、時間はあっという間に過ぎ去り待ち合わせ時間を迎えてしまうこと必至。なので普段よりピンポイント&スピーディーに気になるところをたどるのだが、それでも古書会館に着いたのは時間ギリギリであった。後は打ち合わせ後にじっくり見て回ろう。午前十時台では、まだ開いていないお店もあるからな。「日本書房」(2011/08/24参照)にて学習研究社 中学生名作文庫「たった一日の事件/R・マクドナルド・原作 水沢伸六・文」中学生傑作文庫3「消えた宝石 /E・クィーン(原作)福島正美(文)」を計千円で購入する。「日本書房」でこんな付録本が買えるとは、思いもよらなかった…。さらに「明倫館書店」(2012/04/04参照)ではオリオン社「動物園日記-これは不思議な物語-/林寿郎」を三百円で購入する。

一時間ほどの打ち合わせ後、再び古本の街に解き放たれる。正午過ぎの神保町は、昼食と古本を求める人間たちの坩堝と化している。『神保町交差点』を西に越えたところで、「南海堂書店」(2012/05/08参照)の木製ワゴンに珍しくつかまる。何たってフト目に飛び込んで来たのが、昭和九年の「日本寫眞年鑑」なのである。あまりにも無造作に本の上に置かれているのに驚きながら、写真作品と論考&名簿が半々の、重く大きな本を開いてみる。野島康三・ハナヤ勘兵衛・中山岩太・福原信三・渕上白陽…あぁ、これは買わなければならない。値段を見ると千円だったのでニンマリしながら買わせていただく。朝日新聞社「日本寫眞年鑑 昭和九年版」を購入する。さらにその後も街をぶらつき、『すずらん通り』で骨董関連に強い「風月洞書店」(2013/03/25参照)のワゴンを雑に流していると、右手から風のようなスピードで「こんにちは〜」と言いながら一人の男が接近して来た。慌ててそちらを向くが、男はすでに背後に回り、さらにそちらに首を捻ると、たちまち左手に移動してしまった。身体を反転させて正対すると、風のような男の正体は、本の雑誌社編集長の浜本茂氏であった。ご無沙汰の挨拶を交わしながら「この時間に出勤とはさすが重役」と冷やかすと「家でちゃんと仕事してから来てるんですよぉ〜」と返される。そして「ここ最近十日分ぐらいのブログを一気に読んだんですが…あぁ、気になったのがなんかあったんだよなぁ〜。なんだったけかなぁ〜思い出せないなぁ〜」と路上でパワフルに懊悩し始めた。相変わらず愉快な編集長さんである。そんな突然の出会いがあったため、氏と別れた後も何故か普段はそれほど用の無い「風月洞」ワゴンを丁寧にチェックしてしまう。すると右手の大判本ワゴンの隙間に、妙な気配を湛えた本を発見する。取り出すと、青林堂「櫻画報永久保存版/赤瀬川原平」であった。ダンボール箱付きでビニールカバーはないが、背に付けられた値段は300円!編集長が与えてくれた嬉しい出会いに感謝しながら、長細い店内奥で購入する。久しぶりのパトロールなのに、なかなかの成果を上げられるとは、さすがさすがの神保町であった。

nihon_shasin_nenkan.jpg
「日本寫眞年鑑 昭和九年版」。表紙はアールデコ調で、裏表紙はロシア構成主義風のデザイン。
posted by tokusan at 18:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大変です!
横浜戸塚のブックサーカストツカーナ店が9月30日で閉店です!
モディ店を閉店したばかりだというのに・・・
これでブックサーカスグループは消滅ですね・・・
Posted by ブクブク at 2017年07月29日 14:41
情報ありがとうございます。そんな話を風の噂に聞いていたのですが、まさかこんなに早くだったとは…。これで戸塚がものすごく寂しくなってしまいますね…。
Posted by 古ツア at 2017年07月30日 20:32
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