2017年11月14日

11/14阿佐ヶ谷最後の貸本屋に異変あり。

阿佐ヶ谷最後の貸本屋は、駅北口に出てアーケード商店街を通過し、『旧中杉通り』に入って「ネオ書房」(2010/02/09参照)→「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)と通過し、墓場脇の緩くカーブする緩い坂道を下ってしばらく進むと、右手に『本はレンタルで』とある年季の入った電飾看板が現れる。「ネギシ読書会 中杉通り店」(2009/08/12参照)である。その店頭は、コミックカバーのカラーコピーや、激安古本漫画に相変わらず賑やかに囲まれている。…だがしかし、その中につい最近、赤い一枚の貼紙が出現したのだ。『閉店セール開催中!12月31日に店を閉じます(予定)在庫品大処分!1冊5円から!』…長らく阿佐ヶ谷の変わらぬ景色として貢献してきたお店であるが、ついに閉店してしまうのか…。だが本が貸本とは言え、一冊5円から売られているとは聞き捨てならん!と、何も見つからなかった時の保険となる50円本を一冊つかみ、サッシ戸を開けて、コミックだらけの店内に思わず突入してしまう。店頭ではすでに一部のハードカバー本の50円セールが行われているので、店内にも確かにその類いの本があるはずなのだ。そう信じて棚も床も乱雑気味なコミックだらけの空間に視線を走らせる。ほぅ、左壁棚上段に、質の良さげなクセのある本がちゃんと並んでいる。通路に積み上がったコミック越しにつま先立ち、一冊二冊と気になる本を抜き出してみる…果たして幾らで売ってもらえるのだろうか?右側ゾーンにも行ってみるが、こちらは入口横以外すべてコミックで埋め尽くされている。絶版漫画もチラホラ混ざり込んでいるな…と気にしつつ、買う予定のなかったそのコミックも二冊手にしてしまう。そして奥の帳場に座るオヤジさんに「本は売ってもらえるんですか?」「ええ」「じゃあこれお幾らでしょうか?」と五冊を差し出す。50円本をスッと除外し、残りの四冊の背を並べて眺め、しばし沈思黙考…「みんな今ない本だからね。一冊400円でどうでしょう?」「いただきます!」と言うことで無事に交渉成立。「でも、アマゾンのマケプレとか見れば、もっと安く売ってるかもよ」と優しく諭されるが、「いえ、今ここで買いたいんです」と答える。社会思想社「聖林の王 早川雪洲」王国社「不可能からの脱出 超能力を演出したショウマン ハリー・フーディーニ/松田道弘」講談社「二つの月の記憶/岸田今日子」青林堂「薔薇と拳銃/谷弘兒」ふゅーじょんぷろだくと「少年が夜になるころ/鈴木翁二」を計1650円で購入する。本には貸本仕様のビニールが掛かっていたが、セロテープで仮留めされていただけなので、簡単にキレイに剥がれてくれて、すべて見事な古本へと転身を遂げてくれた。店頭貼紙にはその他にも『長期休業中コミックス差し上げます!無料冊数無制限!』とある。もしかしたらコミックス以外の在庫も、いずれ放出されるかもしれない。しばらく経ったら、また見に来ることにしよう。
rental_negoshi_asagaya.jpg
posted by tokusan at 21:30| Comment(2) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「コンコ堂」から「帰ってきたJハウス」(正式な店名は未だ知りません)辺りをうろついて、存在は知っていましたが「ネギシ読書会」という店名でしたか。昔ながらの貸本というより新しめの本を並べる店で、古ツアさんの関心を惹かないと思いましたがチェックをされていることにさすが!と思いました。
「みちくさ市」楽しみにしてるのですが、前回中止に続いて週末の予報が微妙で、また懲りずに(すみません。笑)「盛林堂」店内販売があれば・・・
日曜の晴天を祈ります!
Posted by 古本極道 at 2017年11月14日 22:23
近所に住んでいるのに、この名物店を貸本屋として利用したこと一度もありませんでした。ところが、本を販売すると知ってからの、この変わり身!自分ながら呆れてしまいます。ご興味あれば、12/31までにぜひ。そして「みちくさ市」にてお会いいたしましょう!
Posted by 古ツア at 2017年11月15日 15:17
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