2017年11月15日

11/15素早くパトロールする。

午後は色々たて込み、家を離れなくなりそうなので、午前のうちに家を飛び出し久々の神保町パトーロールに向かう。なるべく早く戻るつもりなので、基本的に早足で古本屋から古本屋を渡り歩く。となると、自然と店頭台や棚を見るのも高速になり、つまりは大雑把なパトロールとなってしまう。本の背を流して見ている時は、視線が停まる引っ掛かりを頼りにしているのだが、ちょっといつもより速度が速過ぎるせいか、残念ながら何も引っ掛からない…やはりこういう棚の見方は不確実だな。かなりの古本を見逃している可能性大…。結局『靖国通り』沿いでは何も見つけられず、『もしやボウズか…』という考えが頭を掠め始める。『白山通り』に入って、そんな嫌な流れを断ち切るために、あえて「アムール」(2011/08/12参照)の棚をじっくり見ることにする。集英社文庫「青春の休み時間/三木清」新潮文庫「街に顔があった頃 浅草・銀座・新宿/吉行淳之介・開高健」を100円で購入し、取りあえずボウズを回避してホッとする。そのままジワジワ北上して、愛しの「日本書房」(2011/08/24参照)着。おっ!右側木製台の上段列と下段列の間に、「女学生の友」の古い付録がギュッと押し込まれているではないか。挿画がすべて美少女バストアップの五冊の小型本を取り出し、チェックして行く。三木澄子と森一歩の長編小説がほとんどだが、一冊だけ宮敏彦の推理小説が紛れ込んでいた!「日本書房」の奇妙な懐の深さに感謝しながら、小学館 女学生の友 昭和四十年2月号付録「推理小説 しらかばの微笑/宮敏彦」春陽堂「佐藤春夫選集」(函ナシ)を計800円で購入する。こうなると気分は燃え上がり、続いて「丸沼書店」(2009/12/17参照)では鹿島出版会「近代建築ガイドブック[関西編]」白水社「海洋奇譚集/ロベール・ド・ラ・クロワ」を計500円で購入し、ここで古本街は終りだが、心に古本の熾火を携えたまま荻窪に向かい、この頃足繁く通っている感のある「ささま書店」(2008/08/23参照)の店頭棚と対峙する。安岡章太郎がずいぶん流れ出ているな…あっ!「肥った女」も出てしまっているではないか。こいつはいただきだ!と手にすると、たちまち他にも三冊をつかんでしまう。現代文芸社「新鋭作家叢書2 肥った女/安岡章太郎」弥生書房「井伏鱒二集/小沼丹編」新人物往来社「真紅の法悦」「戦慄の創造」を計420円で購入したところで、ようやく古本熾火が鎮火したので、家へと歩いて舞い戻る。
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素早い神保町&荻窪パトロールの、ささやかな嬉しい収穫代表二冊である。
posted by tokusan at 15:10| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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