2017年11月25日

11/25『物故探偵作家慰霊祭』に涙する。

午後の早い時間に吉祥寺の北に流れ着いたところで、『成蹊大学』が近くにあることにはたと気付く。ならば、大学図書館で開催されている『小栗虫太郎〜PANDEMONIUMの扉を開く〜』を見に行かない手はない!調べてみると、通常は月〜金の公開だが、本日25日はギャラリートークがあるため、偶々公開しているようだ。黄金色の枯れ葉が舞い散るケヤキ並木を抜けて正門から構内に入り、警備室に図書館の場所を聞くと、すぐ左手に見えるガラス張りの矩形の建物と教えられる。階段を上がって入館用紙に記入を済ませ、入館証を首から下げてゲートを通過する。するとすぐ正面に円形の明るい吹き抜けがあり、そこに沿うようにして展示物を収めたガラスケースが並んでいた。ぐわぉ!『完全犯罪』の生原稿!力強く勢いのある文字だが、非常に読みやすい。こ、こ、『黒死館殺人事件』の書き損じ原稿に創作メモ!もはや米文字並に細かい『白蟻』原稿!推敲が激し過ぎて何が何だかわからない『成層圏魔城』原稿!おっ、先日いただいた「ぷろふいる昭和十一年七月号」に掲載されていた『愛嬢、愛息を左右に、カメラに入った小栗虫太郎氏』の生写真までも!などと思う存分偉大な探偵小説家の遺物を堪能する。中でも虚を突かれたのは、昭和二十二年十月二十一日に行われた『物故探偵作家慰霊祭』のモノクロスナップである。壇上端に乱歩が立ち、慰霊の立花が並ぶその上に、小酒井不木・渡邉温・平林初之輔・牧逸馬・濱尾四郎・夢野久作・松本泰・蘭郁二郎・甲賀三郎・井上良夫・田中早苗・大坂圭吉・小栗虫太郎の名が貼り出されている。敬称はすべて“君”が用いられている。まるで、質の高いアンソロジーの目次を見ているような豪華さが、切なさと虚しさに拍車を掛ける…。この展示は12/1(金)まで。
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その後吉祥寺まで出て、『吉祥寺パルコ』一階の『吉祥寺通』に面した、小さなガレージのような『ポップアップスペース』を覗き込むと、小さな古本イベント「TOKYO BOOK PARK KICHIJOJI」が開催中であった。
tokyo_book_park.jpg
「rythm_and_books」(2011/08/10参照)「一角文庫」「ハチマクラ」(2012/10/04参照)「東京くりから堂」(2009/10/29参照)が参加しているようだ。簀子のようであるが、お洒落なの木製のパレットを積み重ねて会場を形成しており、絵本・洋絵本・ビンテージ広告・お洒落紙物・駄玩具・サブカル・アート・アングラ・文学などが、統一感のあるディスプレイでキュートな小宇宙を作り出している。それらに魅せられ、さんざめく女子たちの間を縫い、「rythm_and_books」の棚からプレイガイドジャーナル社「ピープルズクロニクル」を購入する。この催しは12/3(日)までとなっている。
posted by tokusan at 17:41| Comment(4) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あ、成蹊大学図書館、いらっしゃったんですか。3時からのギャラリートーク、聞いていました。
Posted by 海野又十郎 at 2017年11月25日 23:20
お懐かしや「プレイガイドジャーナル社」!ちうたらやはり「バイトくん」ですな。「タブチくん」は「プガジャ」ではないよって不可。
Posted by 下新庄3丁目 at 2017年11月26日 10:57
海野又十郎様。トーク聴かれたんですね。こちらはその一時間ほど前に、展示会場を興奮してウロウログルグルしていました。
Posted by 古ツア at 2017年11月27日 14:11
下新庄3丁目様。あと川崎ゆきお「猟奇王」も!
Posted by 古ツア at 2017年11月27日 14:12
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