以前から「たけうま書房」さんに開店をタレ込まれていたオカルト系ネット古本屋さんが、ついに昨日実店舗をオープンさせたので、早速駆け付けることにする。京浜急行で東京を抜け出し、横浜で各駅停車に乗り換え日ノ出町駅下車。南端の大きな改札を潜れば、そこは駅と線路の真下で、太いコンクリ橋脚が威圧的に林立している。階段を下りて『平戸桜木道路』を南に出ると、道の両側には古い雑居ビルと商店建築が連なる懐かしい街並。右手に野毛山の気配を感じながら道路を南下して行き、『日ノ出町一丁目信号』を通過したところで、右手のキレイなマンション一階前に、古本ワゴンが出されているのが目に留まる。おぉ!何と立派な路面店!まさかこんなにちゃんとしたお店だとは!と軽く度肝を抜かれる。化粧岩ブロックに飾り立てられた、中にガラスウィンドウが連続。看板などはなく、ガラスドアに紙の案内が貼られているのみである。店前には四台の銀ワゴンが出され、100〜300円の新書サイズ本・オカルト・児童文学・女性実用ムック・雑本・単行本・古書がギッシリ詰められている。古書や古い新書サイズ本が楽しい。そしてすでにオカルト系があふれ出してしまっている…大陸書房の本が多いなぁ…。店内は横長で、カーペットの上に白いスチール棚が並び、三本の横長通路を造り出している。壁棚は左壁のみで、右壁と奥壁にダンボール箱が積み上がっているのが事務所っぽい。右奥に帳場があり、『ひょっこりひょうたん島』のハカセ的男性が、慣れない接客に戸惑いながらも古本と格闘しておられる。お店は元々事務所店としてスタートするはずだったのだが、ひょんなことから嬉しいことに、実店舗としの機能も兼ね備えるようになったそうである。だから店内の本に値付はされておらず、ある程度のジャンルは固まっていたりするのだが、基本的にはネット用並びの、普通客から見たらカオスな棚造りとなっている。だが楽しい!以前から横浜の催事に出展しており、偏ったおかしな本を出す新星として注目していたのだが、UFO・幽霊・怪談・お化け・宗教・新興宗教・迷信・民俗学・民間伝承・疑似科学・心霊科学・恐怖・あの世・UMA・異次元・霊界・超能力・サンカなどがドバドバヅラヅラ続いているのだ。古書がかなり多いのも、楽しさに拍車を掛ける要因となっている。あぁ、棚の上に横積みされている本にも、気になるタイトルが散見される。この店内空間では、普段は弾かれたり蔑まされたり“科学的”にいじめられたりする、こちらの隠秘学の世界の方が、断固たる正統派なのである!ここがシールの剥がし目で、今にも世界がベロンと捲れてしまいそうだ…素晴らしいぞ!もちろんオカルト系以外の本も混ざり込んでおり、戦争・文学・ミステリ・歴史・将棋・山岳などが、世界の秘密と恐さに凍りかけた心をポッと温めてくれたりもする。この感じだと、今のところ実店舗として機能しているのは表のワゴンで、店内は従来の事務所店といった感じである。ちなみに値段の付いていない本は、店主に聞くとすぐ専用データベースを検索して素早く答えてくれる。帳場に気になる何冊かを持ち込み確認してみると、手堅い値段が付けられている印象であった。しかし、ジャンルのメーターを振り切ってしまったお店は、どうしてこうも輝いて見えるのだろうか。店頭&店内で、嬌声を上げながらオカルト本を吟味している女性客の出現も、またスゴい。開店おめでとうございます。日ノ出町に来る新しい喜びが生まれました!新教育研究会「怪奇傳説の科學/豊田清彦」荒地出版社「わが最大の事件/クルト・ジンガー」を購入する。
鶴見まで移動して「西田書店」(2010/01/07参照)に立ち寄る。店頭100均+税棚から、昭文社出版部「デザイン街路図/和田誠」(カバーナシ)ちくま少年文学館5「おっちょこちょ医/なだいなだ」を計216円で購入。ここからは京浜東北線で帰路に着くことにした途端、東海道線の事故に巻込まれ、駅間で車中に一時間ほど閉じ込められてしまう。

