2018年04月16日

4/16あの『五寸釘寅吉』なのだろうか?

今日は昼過ぎに下連雀の果てに流れ着き、平日でも賑わう『ジブリ美術館』を横目で見ながら、吉祥寺駅方面に帰還する。スタスタと「よみた屋」(2014/08/29参照)チェックに向かうと、店頭棚にたくさんの昭和五十年代の『キンダーブック』が出されていた。丁寧に一冊ずつ繰り、立原えりか・安泰・武井武雄・和田誠などを選り出す。なかなか持ち重りのする中綴じ絵本を手にして店内へ進むと、帳場斜め前の通路棚小型古書本コーナーに魂を小突き回されてしまう。そこで目に留まったのが、セロファン袋に包まれた、キング出版社千代田文庫31「探偵実話 五寸釘寅吉」である。表紙は手拭で覆面をした盗人のイラスト…完全に時代物的のパッケージとなっているのだが、この「五寸釘寅吉」はやはり明治に“脱獄魔”として名を馳せた寅吉の物語なのだろうか?…怪しい…とても気になる…二千円なので、思い切って買ってみることにする。フレーベル館 キンダーおはなしえほん「まちでさいごのようせいをみたおまわりさん/文・立原えりか 絵・太田大八」「ベナレスのたか/文・花岡大学 絵・安泰」「きりたおされたき/文・宮脇紀雄 絵・武井武雄」「あめだまをたべたライオン/文・今江祥智 絵・和田誠」とともに計2400円で購入する。そして表に出るや否や、袋からいかがわしい小型本を取り出し、ペラペラと捲る…やった!ちゃんと「五寸釘寅吉」の物語だ!脱獄の話も、五寸釘を踏み抜いたのに逃げ続けるエピソードも、ちゃんと出て来る。しかも実話どころか、だいぶ潤色されているようで、寅吉が東京で大暴れしていたり、アメリカの盗賊と出会ったりと、ピカレスクロマンとしてだいぶ愉快な展開になっているようだ。これは面白いものが買えたぞ。この千代田文庫、表4のシリーズ広告を見ると、他は『女賊』『忍術』『盗賊』『豪傑』『侠客』『任侠』などの時代物ばかりで、『探偵実話』はこれだけなのである。
gosunkugi_torakichi.jpg
さらに帰り道の「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に入ると、棚の様子が少し変わっているのに気付く。左端通路棚手前の日本文学オルタナティブが縮小し、古本&本関連が充実度を増した並びを見せている。そして中央通路左側手前が幻想文学・SF文学・ミステリ・海外文学を拡張していた。フムフムと新たな景色を楽しんで、角川ホラー文庫「あやかしの鼓/夢野久作」新評社「別冊新評 稲垣足穂の世界」を計412円で購入する。
posted by tokusan at 17:27| Comment(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: