2018年05月20日

5/20東京・吉祥寺 引っ越していた「すうさい堂」

美しく雲が浮かぶ五月の空の下を、テクテク歩いて荻窪に向かい、「ささま書店」(2008/08/23参照)店頭を覗き込む。講談社愛蔵復刻版少年倶楽部名作全集「新戰艦高千穗/平田晋策」レディメイド・インターナショナル「ECDIARY/ECD」を計216円で購入した後、吉祥寺に出る。人ごみを擦り抜けて幾つかの古本屋さんを偵察し、「バサラブックス」(2015/03/28参照)で再版だが角川文庫「冬の神話/小林信彦」が1500円とお得値だったので、思わず購入してしまう。強い風によりいつの間にか雲は一掃され、頭上には深い青空が広がっている。

new_sucideou.jpg
そして午後一時。駅北口から東に進み、横断歩道を渡って高架下飲食街『Atre』が尽きる所まで進み続け、北に進路を採る。ラブホテルと雑居ビルと集合住宅が向かい合う一角を進み続けると、左手に煉瓦で化粧されたわりと陰鬱なマンションが現れる。その雑然としたエントランス入口に、『古本屋すうさい堂引っ越しました。このマンションの2階です。』と書かれたミニアンプが置かれていた。薄暗い小さな中庭のようなエントランスに入り込むと、旧来のお店で使っていた立看板とともに、トーテムポールが置かれている。その奥の鉄階段をカンコン上がると、左手ドアがお店となっており、ノブには『OPEN』の札がかけられ、リリー・フランキーの色紙や、『ノックせずに土足でお入り下さい』などが貼り出されている。かなり入り難いのだが、勇気を奮ってノブを捻ると、そこはワンルームマンションそのままの店舗であった。床には玄関からミニマットが連なり置かれ、各所の段差を微妙にフォローした疑似バリアフリー構造となっている。右にはユニットバスへの扉があり、左がキッチンで、奥がメインフロアとなっている。玄関横から台所のシンクもそのまま利用して、100均コミック・100均単行本・100均文庫が並べられている。そこをクリアして奥に進むと…おぉ!床で大柄なクロネコがドベッと寝ている!可愛いじゃあないか!と近寄ろうとすると、気配を察知したクロネコは慌てて起き上がり、右横の帳場机に飛び上がった後、店主の膝に丸まって収まってしまった…くぅ、以前は思う存分撫でさせてもらったのだが、残念。左壁には幻冬舎アウトロー文庫・セレクトコミック・セットコミック・ちくま文庫・セレクト文庫・映画・音楽・サブカル・アウトロー・アングラ・裏街道などが集まり、正面にはカルトコミックがズラリと不穏な並びを見せている。その不穏さは、右横の映画DVDコーナーまで連続し、引っ越してもカルト的偏執傾向を決して失わぬ意志が込められている。景気良くかかり続けるサディスティック・ミカバンドの音楽に乗り、洋泉社「鮮烈!アナーキー日本映画史1959-1979」を700円で購入する。精算時に店主は膝のクロネコを床に下ろすが、クロネコはおとなしく従い、床に座ったままこっちをチラとも見ようとしない…全く持って可愛いヤツだなぁ。
posted by tokusan at 15:24| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: