2018年07月10日

7/10古本屋ツアー・イン・教授トランクルーム【第二章】

早起きして仕事を始め、何となく感じをつかんでから午後に外出。家の前の、アスファルトが溶け始めそうな通りに、キィッと盛林堂号が停まる。そう、“盛林堂イレギュラーズ”としての出番なのである。任務は2018/06/22に続く、新保博久教授のトランクルームの整理である。しかし本日は教授が不在なので、盛林堂・小野氏とともに、以前教授と何となくすり合わせておいたプランに基づき行動する予定。前回縛った本の運び出しと、廃棄と決まった雑誌の結束運び出し。そして大2・小1の三部屋のうち、小部屋のダンボールを外に出し、取り巻く棚の文庫本を取り出し、縛って棚を解体し、さらに収納率を上げるつもり…だが改めて開始時に教授に連絡を取ると、海外作家物は手放してもよいが、やはり日本作家物の選別は行いたいということになり、雑誌以外の本はそのまま棚に残すことになってしまった。というわけでちょっと予定を変更し、とにかく雑誌の運び出し+大部屋1の奥のスチール棚二本を解体し、棚の本は横積みしておき、選別し易いように準備しておく。棚が無くなって開いた部分に各所に蔓延るダンボールを上手く積み上げ、快適な作業空間を造り出すことにする。そうと決まったら話は早く、まずは運び出す物や余計な物や邪魔な物を廊下へ…いつものことであるが、たちまち廊下は物で一杯乱雑となり、とても他の利用者には見せられない光景となる。小野氏は「お願いだから誰も来ないでくれ〜」と頻繁に呟いている。
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本を移動させつつ、棚上の小棚を五本解体し、スチール棚は二本を解体……とまぁ順調に進んでいるように書いているが、実はこのトランクルームは、非常に熱がこもり易い空間となっており、二人とも汗みどろになり、体力がガリガリ奪われている状況…何故か二時間で効き目の薄いエアコンも停まった…途中アイス休憩を挟み体力の回復を図るが、よりこもって来た熱のために、あっという間に体力ゲージが点滅し始める。観念して四時間弱で作業を中止し、喘ぎながらも美しく華麗に撤収し、廊下はあっという間に元通り。大部屋1に大きな空間を生み出せたことにまずは満足し、最後の仕上げに西荻窪に大量の本を下ろしに行く。そんな暑中古本作業の報酬に、ポプラ社 世界推理小説文庫16「消えた鬼刑事/南洋一郎 原作アラン」(前回いただいた「怪盗ファントマ」の前編。これでようやく読み始められる!)講談社「孤独の罠/日影丈吉」岩崎書店 ベリヤーエフ少年科学空想小説選集4「学者象の秘密」(箱ナシだがオリジナルと思しきビニカバが掛かり、背には『5・6年生向き』とある金シールが貼られている。表4の広告を見ると、その仕様について『美装上製』とだけ書かれている。これは元々こういうものなのだろうか?)を拝受する。大いなる役得。今日も遠く京都の教授に感謝感謝である。
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※お知らせ二つ
1. そろそろ書店に並び始める「本の雑誌 麦茶ぐびぐび特大号 No.422」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、栃木・足利の「秀文堂書店」を久々に訪問。そしてたちまち、「やはりここには毎日でも通いたい!」と思わせてくれた素晴らしき本と驚きの安値で出会っております。
2. 古本乙女・カラサキアユミさんとのトークの予約が本日からスタート!みなさま、何とぞよろしくお願いいたします!
■「そうだ、古本屋へ行こう!2018古本乙女の古本行脚レポート」
カラサキ・アユミ×小山力也(古本屋ツアー・イン・ジャパン)
2018年上半期の古本乙女による古本行脚レポートを中心としたトークイベントです。カラサキさんが撮ってきた写真のスライドをお見せしながら、戦利品(同展示会でお披露目予定)自慢から、古本行脚アルアル、展示しきれない珍道中の裏話まで、古本屋探訪の楽しみを、お2人に熱く語り合っていただきます。
■日時:7/21(土)開場13:30 開演14:00〜16:00
■場所:東京古書会館七階
■参加費:1000円(当日現金支払い)
■定員:80名(先着順)
お申し込みはこちらから!→http://www.kosho.ne.jp/event/2018/index.html
posted by tokusan at 20:33| Comment(2) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
今月の『毎日でも通いたい古本屋さん』で、「剃刀日記/石川桂郎」について書かれていた古ツアさんの文章を読んだら、無性に読んでみたくなり、図書館で借りて読みました。床屋さんの些事のお話なのに、ずっと薄く白いもやがかかっているようで、それが魅力的だったりゾクッとしたりしました。ただ正直に白状しますと、意味がつかめないお話もいくつかあり、歯がゆかったです。読解力の無さに加え、まだまだ経験値が足りないってことなのだと思います。またいつか再読し、そのときは古ツアさんが感じた『読んだあとの浮遊感』を体験したいです。
Posted by かに座公園 at 2018年07月25日 17:31
おぉ!わざわざ読んで頂けたのですか。ありがとうございます。こういう読書は、紹介した者の言うことを鵜呑みにせず、かに座公園さんが感じた通りに読み取って頂ければいいと思います。「剃刀日記」は確かに載っている作品すべてが佳品というわけではありません。良い作品でも、何だかとても惜しいところにいるというか。ですが、その未完成さがまたひとつの魅力でもあります。おそらく石川桂郎の完成形は、久生十蘭(の短編)みたいになるのではないかと、常々夢想している次第です。
Posted by 古ツア at 2018年07月26日 17:33
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