2018年08月23日

8/23「モンガ堂」で涼む。

午後二時前に桃井辺りに、暑さのために塩塗れになって流れ着いたので、『青梅街道』沿いの「古書西荻 モンガ堂」(2012/09/15参照)に這々の体で避難する。…おや、今日は表に一冊の本も箱も出ていないじゃないか…やっていないのだろうか?窓から店内を透かし見ると、天井の蛍光灯は点いている。おかしいな?と首を傾げながらドアを開いて涼しい店内に進む。うわ、各通路が、古本箱で一杯になっており、足の踏み場もない。右を見ると、帳場に縮こまって座るモンガさんの姿。「どうしたんですか、本出さないで」「いや、雨が降るかなぁ〜と思って」「雨、夕方からですよ」「アメッシュ見てると、西からも東からも雨雲が迫って来てるんだよ」…と言うわけで店内は乱雑になっているわけである。それでもモンガさんと古本屋話や原民喜の話をしながら、入れるところには入り込んで、古本を探って行く。すると、中央通路の奥の箱で、大阪朝日新聞が出した古い簡易写真集を見つけたので、帳場に持ち込み値段を訪ねる。「あれ?こんなのあったっけ?」と、オトボケ顔のモンガさん。「あったんですよ。自分のお店なのに、忘れてるんですか」「いやぁ〜。もうさすがにね。もうすぐお店開いて六年だから」…あぁ、「モンガ堂」も、もうそんなに営業しているのか。全く持って、素晴らしい。これからもブツクサ言いながら、頑張ってもらおう。そんなことを考え、大阪朝日新聞社「世界周遊畫帖 第一輯」「西日本現代風景」を計二千円で購入する。
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乱雑な中央通路をバックに「西日本現代風景」(昭和六年)を記念撮影。オープンカーで海辺をドライブするモボともモガが、日本画のようなタッチで精緻に色鮮やかに描かれている。そして中には華々しい昭和初期の都会風景が満載。稲垣足穂や西東三鬼が親しんだ『トア・ロード』の一枚が感激である。
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posted by tokusan at 16:31| Comment(4) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トア・ロードの写真、goodです。背後の山並みとの距離から撮影地点を推測できて、グーグルアースで現況との比較が可能かも。写っている店で、看板の文字から店名が判読できる所があったら教えて下さい。
Posted by 東奔西走 at 2018年08月26日 01:32
ASAHISHOTEN・SAKURAYA CO.・イーホッケルなどが確認できますねェ。改めて見て、英語ばかりなのがやはりスゴイです。
Posted by 古ツア at 2018年08月26日 19:30
建物は全く変わってしまっていても、店自体は旧来からの場所に現存している…という所はないみたいですね。横文字の並ぶ当時のトア・ロードで、外国の物産品や洋書やらの展示されたショーウインドーを覗きながら、ひねもす散策してみたいなぁ。「昭和六年・夏・神戸!」…なんてね。
Posted by 東奔西走 at 2018年08月28日 06:01
いいですねぇ。トア・ロード散策、そして居留地も。こんな時ドラえもんがいてくれたらと、心底思います。そしたら昔のコインとお札を古銭屋で買って、本買いまくりに行くのですが…。
Posted by 古ツア at 2018年08月29日 15:46
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