2018年10月31日

10/31東京・下北沢 「詩」と「散歩」の古本市

昼食を食べてから家を出て、連載の取材をこなす。そして帰り道に下北沢に立ち寄り、南西口からナナメの日射しが眩しい地上に吐き出される。そのまま坂を下って、平日昼までも賑わう『下北沢南口商店街』の中ほどに出て、緩やかな坂道を下り、商店街の南端に出る。三叉路に立ち、西側角地に建つレンガで化粧された小さなビルを見上げると、おぉ!三階の窓際に、本がノドを見せて並んでいるのが、確認出来るではないか。この小さなビルは、丸ごと『三叉灯』というファッション雑貨のお店なのだが、10/27(土)〜11/4(日)まで、三階でささやかな古本市が開かれているのである。主催は『三叉灯』と詩歌に造詣の深い「七月堂」(2018/01/13参照)である。私には縁のない女性物の洋服が飾られた入口から中に入ると、左がすぐ小さな階段になっている。そこを、ゴトゴト音を立て、カクカクと旋回しながら、上昇していく。物品に紛れ、所々に額装された西尾勝彦氏の詩が分断して飾られ、階段を上り切れば、一編の詩が読めるようになっているようだ。二階〜三階の踊り場で古本や映画DVDが出現し、三階にたどり着けば、そこは緩やかに古本に囲まれた小さな空間である。窓が大きく採られているが、何だか“明るい屋根裏部屋”という印象を持ち、並ぶ古本との親和性を感じ取る。本は三方に、木箱や棚や飾り板の上に集まり、詩集・詩論・文学・絵本・エッセイ・暮らし・旅などが、“詩”をキーワードに多様な出店者のフィルターを通して、輝いている。値段は安めなものが多く文庫本も意外に多い。誰もいない誰も上がって来ない木床の空間で、孤独な靴音を立てながらゆっくり古本を選ぶ。「百葉箱」さんのゾーンから、北冬書房「まちづくし/鈴木清順」を選び取り、ゴトゴト一階へと下る。奥のレジで、明るく陽気なお姉さんに精算してもらう。尚この市は、11/4以降は縮小しながらも11/25まで古本を並べ続けてくれるそうである。
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帰り道に商店街の中で、偶然自転車に乗った「つぐみ文庫」さんと出会う。『三叉灯』の古本市に行ってきたことを説明し、乗っている実用的な使い込んだ自転車を、ちょっとだけ冷やかす。
posted by tokusan at 17:54| Comment(2) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新刊御著書、届きましたよ。ゆっくり、大切に読ませていただきます。どこかで、会えたら、スタンプお願いします。
Posted by 黒猫太郎 at 2018年11月01日 07:41
ありがとうございます!楽しんでいただければ幸いです。特に東海道線編の最後にご注目を!そしてスタンプ、喜んで!
Posted by 古ツア at 2018年11月01日 21:11
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