2019年04月28日

4/28 第21回不忍ブックストリート一箱古本市

今年も光栄にも南陀楼綾繁氏から「第21回一箱古本市」のプレゼンターを仰せつかったので、力不足ながらも意気揚々と根津方面を目指して家を出る。今年の一箱は、「古書ほうろう」(2019/02/22参照)が池之端に移転したことや、少し市をコンパクトにしたため、根津〜谷中〜池之端が主戦場となっている。なので御徒町から一箱に初アプローチ!昭和な高架下駅舎の北口を出て賑わいの街路へ。日射しは暖かいが、風はちょっとひんやりしている。風で波立つ不忍池の立ち枯れた蓮の林を眺め、池之端方面へ歩を進める。旧岩崎邸の広大な敷地を囲む煉瓦塀を視界に掠め、テクテク進んで新店舗の「古書ほうろう」着。厳めしい裏門的な東大の池之端門と向かい合い、とても劇的なロケーションである。右のガラス戸内には、結束された本が積み上がり、まだ本日限定のプレオープン中であることを伝えている。左側の奥深クラシカルな店舗には、すでに本棚も立て込み、本もしっかりと並び、すっかり「新生古書ほうろう」と言った趣きであるが、正式なツアーは、後日ちゃんとオープンした時に行うことを決める。店前には二箱が並び、「古書ますく堂」は夏葉社新刊の「漱石全集を買った日」を基盤に、本に登場する本を集めて宇宙を形成している(何と「ますく堂」は、後にこの日の全体売り上げ二位を記録するのだ!)。隣りの「古本Plava Stablo」は手作りの旅先国別豆本が何とも可愛らしい。続いて「タナカホンヤ」に向かう途中、仙人のような助っ人さんに誘導され、面食らう。小さなお寺や神社が並ぶ『忍小通り』を進み、「タナカホンヤ」の三箱を覗く。ギャラリーで開催中の展示が無闇に強烈で、何故か孔雀の羽を模したソファに座らされ、あまつさえ金色の観音像を持たされ、写真を撮られてしまう(不忍ブックストリートtwitter参照)。さらに『不忍通り』を渡って静かな住宅街に入り込み、地図を良く見ながら複雑な小道をたどって進む。『HOTEL GRAPHY NEZU』では、表に出ていた「むゆう舎」から、本日初めて古本を買う。イプシロン社「復刻 海軍割烹術参考書」。う〜む、みんなとても美味しそうで、ついついレシピを再現してみたくなる未知の一冊である。続いての『ハウスサポート八號店』では、本を並べるバスケットも販売している「まにまに文庫」や、春陽文庫などを並べホラーよりちょっとミステリー寄りな「ちのり文庫」が大いに気になってしまう。お気に入りの本を持ち寄り、泣く泣く別れを惜しみながら販売している「トリとニワトリ」の押し売り朗読が、愛が溢れ過ぎていて素敵である。『アイソメ』では靴を脱いで上がり、四箱を鑑賞。いつも「みちくさ市」出店時に豆入りカレーパンを差し入れてくれる「はれとくもり」で、広論社「悪魔祈祷書/夢野久作」を購入する。次の「ひるねこBOOKS」では(「ひるねこ」さんの店内には、大混雑でとても入り込めない状況!)岩波書店的文学の並びを見せる「コローのアトリエ」に感心し、「ドジブックス」さんに挨拶し、強くなり始めた日射しに焦って日焼け止めを塗る「文庫善哉」から中央公論社「文学映画論/野間宏」を購入する。さらに『へび道』をたどり、『特養老人ホーム谷中』で塩山芳明氏の文庫&新書「嫌記箱」から光文社新書「松竹と東宝/中川右介」を購入。塩山氏、売り上げが好調なのか満面のえびす顔である。隣りに並ぶ「M&M書店」の店番中のモンガさんには、またお店に値切り買いに行くことを非情にも約束する。顔なじみの「ママ猫の古本や」では文春新書「日本プラモデル六〇年史/小林昇」を購入。ちょっと根津方面に戻り、『往来堂書店』前で二箱を見学。「古書アルマジロ」はなかなかマニアックな本を並べており、景色良し。最後に団子坂をヒイハア上り、『森鴎外記念館』に遠回りの静かな裏口から入り込み、「やまね洞」の地味な歴史本並びに親しみを覚えつつ、一箱最強の「とみきち屋」さんでちくま学芸文庫「武満徹対談選/小沼純一編」を購入して、任務を果たす。私の一位は、面白い本と出会わせてくれた「むゆう舎」さん。二位が岩波的文学一辺倒で溢れ出る文学知識が止まらない「コローのアトリエ」さん。三位が売れるのか?と心配になるほどの地味歴史本の「やまね洞」さんであった。あぁ、楽しかった。そしてこの後、午後三時から開店の「書肆田高」さんに出向いたり、重役出勤の岡崎武志氏と合流し、「古書ほうろう」に改めて挨拶に向かったりしたのであった。「書肆田高」については、別記事をご参照あれ!
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本日の古ツア賞受賞を決めた一冊。ちゃんと現代語訳されているので読みやすいのだ。
posted by tokusan at 22:03| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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