2019年05月19日

5/19東京・町田 EUREKA BOOKSTORE


eureka_books.jpg
「つぐみ文庫」さんからのコメントタレコミに基づき、土日営業の古本屋さんを目指し、午後に外出する。降り立った町田駅は、三十年以上前によく利用していたターミナル駅であるが、ほとんど神奈川の一部のような東京の片隅の一繁華街で、多少柄悪めに賑わっていたのを覚えている。だが今はどうだろうか!街は現代的に発展し、お洒落な洋服に身を包んだ人々で、ごった返しているではないか!まるで浦島太郎か長い懲役帰りのような気分を味わい、キョロキョロしながらそんな街に分け入って行く。お店の場所は、JR駅の北口からすぐの空中広場に出て、東側の『東急TWINS』の足元にあるスロープを下って行く。ビルとビルの間に延びる『パークアベニュー』に入り、東南へ。少しうねりながら続く化粧タイル敷きの道で、ひとつめの交差点を過ぎ、さらにズンズン進んで行くと、やがて『町田駅前通り』に合流する部分が見えて来る。その手前の北側には、奥が高くなる緩い斜面地に、古めかしい商店が長屋的に建ち並ぶ『町田仲見世商店街』。まだJR駅が『原町田』だった頃の、昭和の時代が染み付いた貴重な遺産である。小さなアーケードには入口が二つあるが、人気飲食店があるらしく、どちらも長い行列で塞がれてしまっている。だが隙間を見つけて仲見世内に踏み込み、最初の小さな十字路を西に。奥まで行き着くと、そこから北側に、お店の裏側と小さな飲み屋と二階への入口ドアが混在した、屋根のない小路地が延びている。目指すお店を見逃さぬよう慎重に進んで行くと、西側の途中に二階へのオープンな小さい入口があり、そこにノッポな白木の店名看板が出されていた。ここか。それにしても素晴らしいロケーションだ。古本屋さんがなさそうな場所にあるこの状況!全く持って素晴らしい!と喜びながら奥へ進む。目の前には、白い小さな急階段。ゴトゴト上がり切って扉を開けると、そこが小さな小さなお店であった。四畳半ほどの空間に、まずは左に、開け放たれた街の裏側が見えている窓をバックにカウンター式の帳場があり、ワイルドだが眉目秀麗なお兄さんが古本と静かに格闘している。その横の入口脇には、絵本・児童書・古書・カラーブックス・「暮しの手帖」が並ぶ棚あり。手前壁・右壁・奥壁はぐるっと棚に覆われ、古本が並べられている。この棚は最下段が面陳ラックになっている珍しいタイプである。入口右横から、幻想文学・水木しげる・セレクトコミック・日本文学・海外文学・民俗学・民芸・思想・詩集・街・建築・釣り・登山・歴史・科学・ファッション・神話・竹久夢二・写真集・美術などが並んで行く。冊数は少ないが、丁寧に選書されており、そこに意外なほど古書も混ざり込むので、なかなか見ていて飽きない。端や中央のテーブルには、古めの観光絵葉書・洋紙物・洋雑誌などが集まり、お洒落な彩りを添えている。値段も安めなものが多いので、初見から好印象を抱いてしまう。児童書棚から、学研ユアコースシリーズ「超科学推理 なぞの四次元/斎藤守弘」を購入すると、領収書に日付けも値段も但し書きも店名も住所も電話番号も、すべて手書きで渡してくれた。これから週末に町田に来ることがあったら、必ず寄ることにしよう。きっと面白い本に出会えるだろう。

お店を出た後は真っ直ぐ帰らずに、小田急線の線路を西に渡り、先日突然閉店してしまった「高原書店」(2009/05/03参照)の様子を見に行くことにする。あぁ、ビル前の看板が、半分になってしまっている。そして階段を上がったところにある扉には、黄色い紙に、素っ気ないほどの別れの挨拶が書かれていた。うぅううぅ…さらば、偉大なる古本ビル、「高原書店」よ!
takahara0519.jpg
posted by tokusan at 17:36| Comment(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: